(1)六本木ヒルズ ウェストウォーク
六本木ヒルズのウェストウォークは、六本木ヒルズのシンボル、森タワー内のエリアで、4層吹き抜けのガレリア空間を含む、ファッション、こだわり雑貨、グルメなどを集めた商業空間です。五周年を迎え、大幅な店舗の入れ替えに伴うリニューアルが行われ、新たな顔で顧客の動員を図っています。
ウェストウォークは、開店当初、それまでの日本にはない斬新なガレリア空間を伴った、新奇性の強いショッピングエリアとして話題を集めました。しかし、おしゃれな癒しの空間は提供したものの、建物の構造上、密集したショッピングエリアがつくれず、残念ながら商業空間としての魅力が少ない空間となってしまいました。
※下の写真は吹抜けの間をつなぐ橋。吹抜けのある構造は、店の前の通行量が少なくなりやすい。
※下の写真は吹抜けに面した飲食店の入り口。
ウェストウォークは基本的に「販売員空間がない、引き込み・回遊型デザインの店」で構成されており、小規模の店の場合は来店客に対して早すぎる接客が開始されやすい店に、また、大規模の店の場合は、客が身構えて店内に入ったり、販売員の視線を気にしながら回遊したりしなければならない店になっています。
つまり、買う気がある客でなければ入りにくい店の構造と接客方法が採用されているために、買うか買わないかに関係なく気軽に店内を回遊することはむずかしく、結果として新規顧客を取り込みにくい店になっているのです。
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