(1)六本木ヒルズ ウェストウォーク

六本木ヒルズのウェストウォークは、六本木ヒルズのシンボル、森タワー内のエリアで、4層吹き抜けのガレリア空間を含む、ファッション、こだわり雑貨、グルメなどを集めた商業空間です。五周年を迎え、大幅な店舗の入れ替えに伴うリニューアルが行われ、新たな顔で顧客の動員を図っています。

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ウェストウォークは、開店当初、それまでの日本にはない斬新なガレリア空間を伴った、新奇性の強いショッピングエリアとして話題を集めました。しかし、おしゃれな癒しの空間は提供したものの、建物の構造上、密集したショッピングエリアがつくれず、残念ながら商業空間としての魅力が少ない空間となってしまいました。

※下の写真は吹抜けの間をつなぐ橋。吹抜けのある構造は、店の前の通行量が少なくなりやすい。

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※下の写真は吹抜けに面した飲食店の入り口。

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ウェストウォークは基本的に「販売員空間がない、引き込み・回遊型デザインの店」で構成されており、小規模の店の場合は来店客に対して早すぎる接客が開始されやすい店に、また、大規模の店の場合は、客が身構えて店内に入ったり、販売員の視線を気にしながら回遊したりしなければならない店になっています。

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つまり、買う気がある客でなければ入りにくい店の構造と接客方法が採用されているために、買うか買わないかに関係なく気軽に店内を回遊することはむずかしく、結果として新規顧客を取り込みにくい店になっているのです。

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(2)東京ミッドタウン GALLERIA(ガレリア)

2007年にオープンした六本木のもう一つの新名所が東京ミッドタウンです。

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ミッドタウンのショッピングエリア「ガレリア」は、全長約150m、高さ約25m、四層の吹き抜けを中心に、周囲に店が並ぶ構造です。

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一般にガレリア(吹き抜け)のある商業施設は店の前の通行量が少なくなりがちですが、東京ミッドタウンの場合は店の前の通路の幅が広く、多くの客が歩きやすい構造になっています。「ガレリア」のガレリアは、成功したガレリアといえます。

ここには、高級ブティックなどに見られる「販売員空間がない、引き込み・回遊型デザインの店」のほかに、ファッション雑貨を中心とした「販売員空間がない、接触・引き込み・回遊型デザインの店」や、貴金属・化粧品及び食品などの「販売員空間が狭い(あるいは広い)接触型店」、さらには「販売員空間がある、引き込み・回遊型デザインの店」の典型的な例であるスーパーマーケットなど、多彩な店舗デザインの店が入り混じっています。そのことが、この商業集積全体を変化に富み、様々な客層を引き付けやすいものにしています。

下の写真は、高級ブティックを中心とした「販売員空間がない、引き込み・回遊型デザインの店」

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下の写真は、ファッション雑貨を中心とした「販売員空間がない、接触・引き込み・回遊型デザインの店」

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下の写真は、化粧品を販売する「引き込み型デザインの店」

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下の店は貴金属を販売する「接触型デザインの店」

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下の写真は、B1の食品フロアにある「販売員空間がやや広い接触型デザインの店」

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下の写真は、同じくB1にある24時間営業のスーパーマーケットで、「販売員空間がある、引き込み・回遊型デザインの店」

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東京ミッドタウンの「ガレリア」は、様々な業種と様々なデザインの店をうまく混在させることによって、客層が広がり、幅広い年齢層が楽しめるショッピングエリアとなっています。

 洗練されたデザインのショッピングセンターというイメージを持ちながらも、店舗本来の構造とその構造から生み出されやすい販売員のアクションによって、多くの客を引き付けているのです。

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