3.「人の動き」が他人に与える影響
身体の動きは、ことば以上に大きな意味を持っているので、相手に大きな影響を与えます。
おそらく多くの人は、これまで、自分がどのように動いているかということなど、ほとんど意識したことがないと思います。
自分がどのようにうなずいているのか、どのようにお辞儀をしているのか、どのようにお礼やお詫びをしているのか、そしてそれが他人からはいったいどう見えているのか。
他人とうまくいかないのは、あなたが伝えたいことを、相手がなかなか理解できないことが原因です。
それは、あなたが流暢に「ことば」をしゃべらないからではありません。
相手の気持ちを動かせるかどうかは、「ことば」ではなく、その場に合った「身体の動き」ができるかどうかにかかっています。
相手が「あの人はこういうことを言いたいのだ」とよくわかる「動き」をすれば、あなたの気持ちや要求をもっとわかりやすく伝えることができます。
心の中でどんなに念じても、相手の心を動かすことはできません。
自分の身体を動かして、相手に気持ちを届けることが大切なのです。
「2.「人の動き」の法則とは」でご説明したように、人間の身体の13種類の動きにはそれぞれ意味があり、ことばよりも、はるかに多くの情報を伝えます。
もしも、「ことばと矛盾した動き」をすると、私達は無意識のうちに、その「ことば」は信用できないと感じます。
たとえば、力を抜いてがっかりしたような動きをしながら、
「私のことを信頼してください」
と言っても、なかなか責任感があるイメージは伝わりません。
相手に信頼してもらいたければ、
「信頼できるというメッセージを出す動き」をすることが大切なのです。
つまり、ことばよりも態度(動き)が相手の気持ちを動かすのです。
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