動かない上司と話が飛ぶ部下の成功と失敗
こんにちは。
あなたの身近にポーカーフイェイスが得意な
「動かない上司」がいるはずです。
名前通り、「動かない」のが特徴です。
返事やあいづちは「ことば」だけでして、
ほとんどうなずかないで話ができます。
表情筋もできるだけ動かさないで話をします。
だから、本当は何を考えているのかわからない人だと
思わせることができるのです。
つまり、「動かない」人は普段からあまり情報をださない
という特徴があるのです。
このように考えると、
私たちは無意識のうちに、
「お互いの動き」を観察して、分析しながら
人間関係を結んでいることがわかります。
「動かない部下」も「動かない同僚」も「「動かない彼女(彼)」も
身近にごろごろいます。
どうぞ、観察してみてください。
職場の人間関係には多くの悩みやストレスがつきものです。
上司との相性によって、部下はやる気を出したりやる気が削がれたりします。
一方、部下との相性によって、できる上司になったりできない上司になったりすることもあるのです。
このブログでは、上司と部下の組み合わせで生じる人間関係の成功と失敗についての話を毎日更新しています。
今日は、「動かない上司」と「話が飛ぶ部下」との人間関係についてです。
●動かない上司(不動の動き)と話が飛ぶ部下(不注意指示の動き)の成功
「不動の動き 」を持つ「動かない上司」は、部下に対していろいろと話をしますが、明確な説明や指示は苦手なのが特徴です。
そして、直ぐに行動するよりも事前にいろいろと検討したり議論することの方が大事だと感じているタイプです。
一方、「不注意指示の動き」を持つ「話が飛ぶ部下」は、注意や関心が一つのことに集中しないで、常に本題から外れたところに向かってしまうのが特徴です。
そして、常に一貫性のある考え方をするよりも、その場の思いつきでどんどん変更することが大切なのだと感じてしまうタイプです。
この二人が一緒に仕事をすると、「動かない上司」は部下に対していろいろと長く話をしますが、肝心の説明や指示はわかりにくいままに終わってしまいます。
しかし、「話が飛ぶ部下」にとっては、この上司の説明や指示がわかりにくいとは感じられないため、その内容に対して積極的にいろいろな意見を述べます。
しかし、注意や関心が本題から外れたところに向かいやすい「話が飛ぶ部下」の意見は、上司の話す内容とは大きく外れたり、飛躍し過ぎたりしてしまいます。
本来は、行動力のない「動かない上司」には、行動力の秀でた部下を組み合わせる必要があります。ところが、「動かない上司」本人は早く行動することに対する評価が低いので、その必要性をほとんど感じていません。
この上司はむしろ、あまり行動せずに、単純に思いついた質問をしたり根拠のない意見を述べたりする「話が飛ぶ部下」を好意的に受けとめるので、二人の打ち合わせは多方面にわたって話題が発展して、本題がより一層不明確になるのが特徴です。
しかし、この二人の組み合わせの場合、「動かない上司」は「話が飛ぶ部下」の突拍子もない意見に振り回されて行動することが少ないため、とてつもない大きな失敗を引き起こすことはほとんどありません。
●動かない上司(不動の動き)と話が飛ぶ部下(不注意指示の動き)の失敗
「不動の動き 」を持つ「動かない上司」の欠点は、話ばかりを優先して全く行動しないことです。
一方、「不注意指示の動き」を持つ「話が飛ぶ部下」の欠点は、注意が散漫になってしまうことです。
この二人が一緒に仕事をすると、行動が苦手な「動かない上司」は、たとえ急ぎの案件であっても、部下にに対して素早く説明をしたり指示をしたりすることができません。
また、「話が飛ぶ部下」は、上司の説明や指示に対しては、その場で直感的に感じた意見や質問を繰り返してしまうので、しばらくは二人の打ち合わせが続いてしまいます。
そして、二人の打ち合わせが長く続けば続くほど、当初の上司の意図は、大きく変化したものになってしまうことが珍しくありません。
本来は一刻も早く実行に移さなければいけない案件も、行動よりも打ち合わせを重要視する「動かない上司」と、注意が散漫になりやすい「話が飛ぶ部下」との組み合わせによって、いつまでも結論に向かわず、なかなか実行されないということを繰り返してしまいます。
●動かない上司(不動の動き)へのアドバイス
「不注意指示の動き」を持つ「話が飛ぶ部下」は、注意が次々と本題から外れ過ぎるタイプだということを理解する必要があります。
したがって、この「話が飛ぶ部下」に対しては、できるだけ注意を集中させることが大切です。
※不注意指示の動きを持つ部下
●話が飛ぶ部下(不注意指示の動き)へのアドバイス
「不動の動き」を持つ「動かない上司」は、全く行動しないタイプだということを理解する必要があります。
したがって、この「動かない上司」に対しては、早く目標を確認して行動に移すことが大切です。
※不動の動きを持つ上司
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