動かない上司とアバウトな部下の成功と失敗
こんにちは。
あなたの部下に「動くタイプの部下」と
「動かないタイプの部下」がいるはずです。
「動くタイプの部下」とは、
動かないでいることができない人のことです。
それがわかれば、
「動かないタイプの部下」の長所は明解です。
できるだけじっとして動かないでいることを
求められる仕事に適しています。
トップセールスマンの知人が
30代前半で、異例の支店長となりました。
ところが、内勤になった途端、
病気になってしまいました。
その人の得意な動きは、たとえ環境が変わっても
なかなか変えられないのです…。
※代々木公園/紅梅・白梅・雪吊の風景
職場の人間関係には多くの悩みやストレスがつきものです。
上司との相性によって、部下はやる気を出したりやる気が削がれたりします。
一方、部下との相性によって、できる上司になったりできない上司になったりすることもあるのです。
このブログでは、上司と部下の組み合わせで生じる人間関係の成功と失敗についての話を毎日更新しています。
今日は、「動かない上司」と「アバウトな部下」との人間関係についてです。
●動かない上司(不動の動き)とアバウトな部下(全体注意の動き)の成功
「不動の動き 」を持つ「動かない上司」は、部下に対していろいろと話をしますが、明確な説明や指示はしません。また、ほとんど身体を動かさないで、表情をあまり変えずに話をするのが特徴です。
そして、直ぐに行動するよりも事前にいろいろと検討したり議論することの方が大事だと感じているタイプです。
一方、「全体注意の動き」を持つ「アバウトな部下」は、上司の説明や指示に対して、細かいことはあまり気にしないで全体的に把握するのが特徴です。
そして、上司の説明や指示を大きく発展させて解釈しやすいタイプです。
この二人が一緒に仕事をすると、「動かない上司」は、部下に対して、具体的で細かい説明や指示をうまく行うことができませんが、「アバウトな部下」はいつでも快く対応して受け入れてくれます。
そして、「アバウトな部下」は常に本題には迫らず、周辺のことや、さらに発展的な事柄に関する話が中心になるために、二人の打ち合わせはいつも友好的で、大いに話が盛り上がります。
行動力のない「アバウトな部下」は、まったく行動的ではない「動かない上司」に協力して仕事をすみやかに遂行するように助けることはできませんが、上司の意図を大ざっぱに捉えるということに関しては、誰よりも協力できる関係と言えるでしょう。
※全体注意の動きを持つ部下 ※不動の動きを持つ上司
●動かない上司(不動の動き)とアバウトな部下(全体注意の動き)の失敗
「不動の動き 」を持つ「動かない上司」の欠点は、全く行動的ではないことです。
一方、「全体注意の動き」を持つ「アバウトな部下」の欠点は、大ざっぱになり過ぎることです。
この二人が一緒に仕事をすると、行動が苦手な「動かない上司」は、たとえ急ぎの案件であっても、部下にに対して素早く説明をしたり指示をしたりすることができません。
それに対して、全体的な把握を得意とする「アバウトな部下」は、上司のわかりにくい説明や指示を、大ざっぱに捉えて受け入れることができます。
しかし、大ざっぱに捉えた上司の説明や指示の内容を、さらに拡大解釈をしたり、発展的に考えたりして、なかなか収束させることができません。
そして、「動かない上司」と「アバウトな部下」は、行動することよりも検討をしたり理想を語り合ったりすることの方が重要だと思う点では一致するために、核心から外れた様々なテーマについて、いつまでも話し合いを続けてしまいます。
●動かない上司(不動の動き)へのアドバイス
「全体注意の動き」を持つ「アバウトな部下」は、話が大きくなり過ぎるタイプだということを理解する必要があります。
したがって、この「アバウトな部下」に対しては、細かく具体的な説明や指示をすることが大切です。
※全体注意の動きを持つ部下
●アバウトな部下(全体注意の動き)へのアドバイス
「不動の動き」を持つ「動かない上司」は、全く行動しないタイプだということを理解する必要があります。
したがって、この「動かない上司」をサポートする場合は、素早い行動で対応することが大切です。
※不動の動きを持つ上司
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