機敏な上司と突進する部下の成功と失敗
職場の人間関係には多くの悩みやストレスがつきものです。
上司との相性によって、部下はやる気を出したりやる気が削がれたりします。
一方、部下との相性によって、できる上司になったりできない上司になったりすることもあるのです。
このブログでは、上司と部下の組み合わせで生じる人間関係の成功と失敗についての話を毎日更新しています。
今日は、「機敏な上司」と「突進する部下」との人間関係についてです。
●機敏な上司(機敏の動き)と、突進する部下(突進の動き)の成功
「機敏の動き 」を持つ上司は、部下に対する説明や指示を大変素早く行ったり、物事をテキパキと処理したりするのが特徴です。そして、他人に対しては長くかかわり合うのが不得意で、すぐに遠ざかりたくなるシャイなタイプです。
一方、「突進の動き 」を持つ部下は、上司の説明や指示を納得して受け入れた場合には、先を競って猛烈に取り組みますが、受け入れられない場合は、たとえ上司であっても、激しく質問したり反対したりしてしまうのが特徴です。
そして、何事にも前向きに当たって砕けろの精神で取り組むことが大切なのだと感じている、猪突猛進型タイプです。
この二人が一緒に仕事をすると、上司は、説明や指示を常にテキパキと素早く終えようとし、一方、部下は、とにかく聞き取った内容をすぐに実行しなければならないと感じているために、二人のコミュニケーションは非常に早いのが特徴です。
この部下は、上司の説明や指示に関しては、調べたり計画したりすることよりも、とにかく一刻も早く行動することこそが大切なのだと感じています。
そのため、思い込み過ぎたり早とちりしたりした場合には、とんちんかんな結果を招くこともあります。
しかし、素早くテキパキと指示をするのが得意な上司との組み合わせの場合は、説明や指示が簡潔にまとめられているために、この部下の超特急の実行力により、周囲を驚かすほどの速さで物事を達成してしまいます。
※突進の動きを持つ部下 ※機敏の動きを持つ上司
●機敏な上司(機敏の動き)と、突進する部下(突進の動き)の失敗
機敏の動きの上司の欠点は、何事も淡々と素早く行動し過ぎることです。
突進の動きの部下の欠点は、何事も唐突に行動してしまうことです。
この二人が一緒に仕事をすると、「まず行動ありき」の突進型の部下は、上司が素早くテキパキと説明や指示をすることに対してまったく不満はありません。
しかし、この部下は一つのことを実行しようとして突き進んでしまうので、上司からの説明や指示の内容が刻々と変化していくような仕事の場合には、なかなか小回りが利きません。一度、納得したら、猪突猛進することがこの部下の最も得意としていることなので、上司が一度出した指示の急な変更にはなかなか対応することができないのです。
ビジネスにおいては、急な変更や修正は日常茶飯事です。
機敏な上司は、変化する現状に合わせて素早く指示の変更や修正を行いますが、部下は行動があまりにも早すぎるがゆえに、どんどん変わる変更や修正の指示にはうまく対応することができず、大きなトラブルを起こしてしまうことがあります。
●機敏な上司(機敏の動き)へのアドバイス
突進の動きを持つ部下は、一旦行動し始めると、先を競って突進するタイプだということを理解する必要があります。
したがって、このタイプの部下に対しての説明や指示は、途中の変更や修正は難しいということを理解しておくことが大切です。
*突進の動きをもつ部下
●突進する部下(突進の動き)へのアドバイス
機敏の動きを持つ上司は、部下への説明や指示はできるだけ素早くしたいと感じるタイプだということを理解する必要があります。
したがって、このタイプの上司の説明や指示に対しては、できるだけ集中して聞き取ったり、その場の状況に応じて臨機応変に対応することが大切です。
*機敏の動きを持つ上司
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