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2013年1月 3日 (木)

3.全体注意の動き

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■全体注意の動き

「全体注意の動き」とは、広く全体に注意を拡散させる動きで、両手を広げたり、胸を張ったりするなど身体を内側から外側に大きく開く動きのことです。この動きは、あたり全体に注意を払ったり、自分の存在を目立たせたりするために大変有効です。

「全体注意の動き」は、自分の存在を大きく見せる動きなので「優位アクション」であり、堂々として華やかなイメージが必要なときに行うとよい動きです。

大勢の客の前に立つ舞台俳優やミュージカルのスターや歌手などは、この動きをうまく使うことによって、華やかさやスター性をアピールすることができます。宝塚の舞台で、男役や女役のスターが両手を大きく広げたり、わざと身体を大きく動かしたりして、華やかな雰囲気を演出している場面を見たことがあると思います。

このような動きは日常生活ではちょっと大げさに感じるかもしれませんが、私たち一般人も、改まった席に参加したり、大勢の人から見られる状況になったりすると、無意識のうちに「全体注意の動き」を取り入れています。

例えば、プレゼンテーションや発表会などで大勢の人の前に立つときには、できるだけ姿勢を良くして、堂々とふるまおうとします。このように、姿勢を良くすることも、堂々とすることも、身体を大きく見せる「全体注意の動き」の一つです。

大勢の前に出るのが恥ずかしいからといって、身体を縮めたり下ばかり向いていたりすると、与えられた役割をきちんと果たしていない上に、見ている人を不安にさせてしまうので注意が必要です。

また、たとえステージに立たなくても、大勢の人が集まるパーティの席上などでは、姿勢をよくして、普段よりもゆったりと大きな動きをすることが大切です。そうすることによって、あなたは堂々としていて、場慣れしているように見えるからです。

無理をして目立とうとする必要はありませんが、せっかく華やかなパーティに出席したのなら、パーティの雰囲気をこわさず、自然にその場に溶け込むことは、社会人として必要なことだと考えられます。

さらに、「全体注意の動き」のメリットは、この動きをすることによって細かいことが気にならなくなり、明るい気分になることです。

ものごとを考えるときに、身体を丸めて一点を指さす動きばかりしていると、その一点に集中するあまりアイデアが煮詰まってしまうことがあります。そういうときには、思い切って身体を大きく開いてみることが役立ちます。
すると今まで目に入らなかった、空や木や建物の外観や遠くの景色が見えてきます。目に見えるものが変わると、それだけでもずいぶん頭が切り替わるものなのです。

また、相手と意見が対立してなかなか解決案が見いだせないときには、どうしても眉間にしわを寄せて、相手を指さして攻撃する動きが多くなってしまいがちです。そういうときこそ、深呼吸するときのように身体を開いてみると、それまでこだわっていた点があまり気にならなくなることがあります。

身体を外側に開くアクションをしてみると、問題全体をアバウトに眺めることができるようになり、自分が固執していた問題が意外に小さいことや、相手に譲歩してもさほど大きな問題が生じないことに気づくこともあるでしょう。

一方、「全体注意の動き」の問題点はアバウトすぎるところにあります。
この動きが得意なタイプは、ものごとを全体的にとらえるのはうまいのですが、いざ具体的な例になるときちんと詰めていないことが多いため、明るくおおらかだが、大ざっぱでいいかげんだと思われがちになります。

ビジネスでは、派手で押し出しのある印象も大事ですが、ひとつひとつものごとを確実に処理していくためには、地味で地道な動きが大切だということを理解する必要があります。

さらに、この動きは自分を大きく見せる「優位アクション」であるために、上司や先輩など目上の人の前でやりすぎると、態度が大きいと思われることがあります。また、プライベートでも、やりすぎるとキザで鼻もちならないと感じられることがあるので注意が必要です。

■役に立つとき
  1.大勢の前で話す
  2.堂々と見せる
  3.華やかに見せる
  4.全体を掌握する
  5.目立たせる

■注意が必要なとき
  1.厳粛な場
  2.お詫びの場
  3.集中する


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