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2013年1月10日 (木)

9.接近の動き

Sekkin1

「接近の動き」とは、相手やものに対してゆっくりと身を乗り出すように身体を近づける動きのことです。
動画は「接近の動き」を使って、名刺を渡すところです。

「接近の動き」使うと、相手を脅かさずに、うまく相手の至近距離に近づくことができます。このアクションは着実な実行力や積極的で前向きなイメージを表現する「優位アクション」になります。

相手に説明をするときに、相手の方に身を乗り出して話すと、熱心さややる気を感じさせることができます。この「接近の動き」と、前述した「一点注意の動き」や「攻撃の動き」を併用すると、熱心でやる気があり、細かいところをきちんとチェックし、しかも着実な実行力を持っているという、ビジネスには有効なイメージを生み出すことができます。テレビのニュース番組や討論番組などを見ると、ニュースキャスターやコメンテーターや専門家などにはこれらの動きの組み合わせを使っている人が多く見られます。

また、自分の意見を主張するときばかりでなく、相手の意見を聞くときに「接近の動き」を使うと、相手に対しても強い興味と関心を持っていることを表現することができます。

さらに、「接近の動き」は組み合わせによっては、人なつっこさ、親切さ、ていねいさ、あるいは強いホスピタリティを感じさせることもできます。
例えば、実際に人の身体に触れる職業に就いている人には「接近の動き」が得意な人が多く見られます。
保母と看護師とホステスで成功している人に共通しているのは、いずれも人に近づくのが得意であること、すなわち「接近の動き」がうまいということです。彼らが初対面の相手にも物おじせずに近づき、すぐに親しく接することができるのは、実は前にゆっくり動く「接近の動き」が得意だからなのです。

「接近の動き」は身体に強い力を入れないアクションなので、笑顔とも連動しやすくなります。にこにこしながら相手にゆっくり近づくことは、自分には敵意がなく、相手と親しくなりたいということを表現する非常にわかりやすい方法です。
友達ができにくいことで悩んでいる人は、意外にも、このような基本的なアクションができていないことが多いのです。自分からは他人に対してまったく好意的な態度を見せない人が、相手から好感を得るのは非常にむずかしいということを理解してください。

さて、このような「接近の動き」の問題点は、度が過ぎるとうっとうしくなるというところにあります。
例えば店員(販売員)でこの動きが得意な人は、お客様に近づくのがうまく、親切でていねいな接客をすることができます。しかし、一方でなかなかお客様から離れられず、お客様が自由に商品を見たり検討したりする時間を提供できないために、おせっかいでしつこいと感じられることがあります。
営業マンの場合も、お客様と親しくなるのはいいことですが、あまりにも熱心すぎると相手に嫌われることがあるのでコントロールが必要です。

ビジネスの世界で、「接近の動き」が活躍するのは名刺交換のときです。名刺を相手のタイミングに合わせてゆっくりと相手が受け取りやすいように差し出すことができる人は、一般に落ち着きがあり、常識的な人だと判断されます。

実は、名刺交換時のアクションは相手の今後の行動を判断するための大きな手掛かりを与えてくれます。
名刺をふらふらと動かす(注意不明の動き)、あちこち振り回す(不注意指示の動き)、唐突にぐっと差し出す(突進の動き・後述)、すぐにしまってしまう(機敏の動き・後述)など、名刺交換のときに、つい何気なくやってしまう動きは、その人が普段から得意なアクションであると考えられます。つまり、名刺交換で見せたアクションは、その後もその人の行動のあちこちに現れることが考えられるのです。

このように、相手のアクションの傾向から起こりやすい行動や考え方を理解し、失敗やトラブルをうまく避けていくことも、大きな人生の知恵なのです。

■役に立つとき
  1.熱心さを示す
  2.親しみを示す
  3.優しさを示す

■注意が必要なとき
  1.相手との距離感
  2.見知らぬ人
  3.目上の人



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