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2013年1月10日 (木)

10.突進の動き

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「突進の動き」とは、前に向かって速く唐突に手などを突き出したり、身体ごと飛び出したりする動きです。「接近の動き」がゆっくり前に出るのに対して、「突進アクション」
は動きのスピードが速いのが特徴です。
動画は「突進の動き」を使って名刺を渡す例です。

この動きは非常に攻撃的で、相手をびっくりさせて機先を制したり、競争に打ち勝ったりするためには大変有効な「優位アクション」です。

「虚脱の動き」のところで明石家さんまの動きを説明しましたが、彼のツッコミは「突進の動き」と「一点注意の動き」が合体したもので、非常に強力かつスピード感があります。この勢いで突っ込まれると大抵の人は劣勢になってしまいますが、さんまはその後すぐに床に倒れこむなどの「虚脱の動き」を行うことによって、一挙に自分の立場を弱くして、笑いに結び付けることができるのです。

彼は厳しいツッコミと「虚脱の動き」の対比によって、メリハリのある笑いを提供しています。さんまに限らず、お笑いで鋭いツッコミをする人はこの二つの動きを合わせて使っていることが多いのです。

「突進の動き」は非常に直接的な動きなので、実際に身体を使って競争をしているときにはこのアクションが得意な人は大変有利になります。
例えば、順番を競ったり何かを取り合ったりするようなときには、他人を押しのけて、猛然と目的に向かうことが成功につながります。

幼稚園や小学校低学年のように、腕力や行動力がものを言う世界では、活発で少々乱暴な子供がリーダーになりやすいのはこのためです。
子供に限らず、一代で富を築いた創業者などにもこのタイプは多く存在します。他人よりも早く何かを始め、それを強引なまでに実行し続けた人のごく一部が大きな成功をつかんでいるのです。

このような人は、思い立ったらすぐに行動しなければ気がすまず、何事にも一番になりたがります。そのかわり慎重に選択したり、詳しく調べたりすることは得意ではないので大きな失敗をすることも多くあります。

バラエティ番組などの早押しゲームを見ると、激しい競争に勝つためには誰よりも早くボタンを押さなければ解答権が得られないことがわかります。そこで、まだ問題が完全に読み上げられないうちから競ってボタンを押すことになるのですが、せっかく押しても答えがまちがっていれば失格になってしまいます。

「突進の動き」の成功と失敗はちょうどこのような状態です。早押しに成功し、なおかつ、幸運にも正解したものだけが勝者になることができるのです。むちゃくちゃにボタンを押す解答者は一見、無謀な行動をしているようにも見えますが、一刻も早くボタンを押して解答権を得ない限り、たとえ正解がわかっていても勝者になれないというのは、競争社会のある一面を言い当てています。

このように、「突進の動き」は非常にわかりやすい「優位アクション」なので、お客様や上司の前で使うと失礼な感じを与えやすくなります。自分は他人に使われるつもりなど毛頭ないという人でない限り、お客様から書類をひったくったり、契約書をぐいっと相手に押し付けたりといった「突進の動き」をしないように十分気をつける必要があります。

また、「突進の動き」が得意な人は、何事も早目に始めたがると思われがちですが、意外にぎりぎりになるまで何もしないことも多いのです。これは、このタイプの人はものごとを短時間でやることに慣れているために、かかる時間を短めに見積もるからです。

例えば飛行機に乗るときに、出発時間ぎりぎりまで乗り込まないのに、いざ乗るとなったら強引に突進するのがこのタイプです。本人にしてみればごく普通の行動をしているつもりなのですが、他人から見ると非常に身勝手な行動だと思われやすいので注意が必要です。

さらに、このアクションは若さを感じさせる動きでもあります。唐突で強引な動きは若者の特権であり、普通は大人になるとともに、次第に穏やかで世馴れた動きになっていくと考えられます。
ただし、もともとこの「突進の動き」が得意な人は、歳をとってもなかなかこの動きを止めることができません。高齢になっても、いつまでも若々しく感じられる人は「突進の動き」が得意なことが多いのです。

■役に立つとき
  1.競争に勝つ
  2.機先を制する
  3.早くする

■注意が必要なとき
  1.慎重な場面
  2.正確な作業
  3.ていねいさややさしさを示す


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