リアルショップにおける「店員」の役割は、「なわばり」解除のアクションを「客」に提供すること。
こんにちは。
客は、「ネットショップ」には無いものを求めて「リアルショップ」にやって来ます。
それでは、客はいったい「リアルショップ」の何を求めてやって来るのでしょうか?
客は、商品を直接見たり触れたり試したりするために「リアルショップ」にやって来ると思われていますが、実は店員と他の客によって「なわばり」が解除された「リアルショップ」を求めてやって来るのです。
客は「店」に存在するだけで他の客に対して「なわばり」を解除することができますが、店員の場合は、「店」に存在するだけでは「なわばり」を解除することができずに、逆に「なわばり」を主張しがちになってしまいます。
そのために、店員は常に「なわばり」を解除する「アクション」を行うことが必要なのです。
(1)「リアルショップ」は大小さまざまな構造をした店が存在していますが、いずれの店も「店員空間」と「客空間」と「商品空間」によって構成されています。
(2)店員がじっと立って客を待つと客は遠ざかってしまいます。(なわばり主張の店員のアクション)
(3)店員が店頭にじっと立って客を待つと客は遠ざかってしまいます。(なわばり主張の店員のアクション)
(4)近づいて来た客に対して店員が早すぎる「いらっしゃいませ!」を言うと客は遠ざかってしまいます。(なわばり主張の店員のアクション)
(5)店員が他の客に接客中のアクションを行うと客は近づいてきます。(なわばり解除の店員のアクション)
(5)店員が何らかの作業中のアクションを行うと客は近づいて来ます。(なわばり解除の店員のアクション)
(6)一人目の客が二人目三人目と次々と大勢の客を引きつける「サクラパワー」が生じると客はより一層近づいてきます。(なわばり解除の客のアクション)
以上のように、「なわばり」を主張する店員のアクションに対しては客は遠ざかり、「なわばり」を解除する店員のアクションに対しては客は引きつけられます。
そして、多くの客は「なわばり」感覚とは無縁の「ネットショップ」よりも、店員の「なわばり」が解除された「リアルショップ」の方が非常に魅力的な空間だと感じているのです。
したがって、店員が魅力的な「リアルショップ」を客に提供するためには、「なわばり」解除の店員のアクションを提供することが不可欠となるのです。
続きは次回に…。
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