カテゴリー「◆2020三空間店舗分析」の40件の記事

2020年10月19日 (月)

3.新大久保「イケメン通り」の店の構造と店員&客のアクション-----イケメン通りの三空間店舗分析(その3)

こんにちは。

前回は、東京・新大久保の「イケメン通り」にある次の(1)から(6)の構造をした店の内、(5)と(6)の構造をした店での、客をひきつけたり遠ざけたりしている店員のアクションについて説明しました。

今回は、
(3)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
(4)「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
の構造をした店での、店員と客のアクションについて説明します。

(1)「店員空間が狭い、接触型店」
(2)「店員空間が狭い、引き込み型店」
(3)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
(4)「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
(5)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(6)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」

↓「イケメン通り」の様子
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(1)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。


↓「店員空間がない、引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、「商品空間」を店内に設置した店のことです。そして客が店内を回遊する「客空間」と「店員空間」が一緒になっているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓ 店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。

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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C) ↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A) ↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B) ↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C) ↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
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コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。

※「サクラパワー」とは?
店に客がつくと、その客の姿が次の客をひきつける。その時の状況を「サクラパワー」が起きているとと言う。
「サクラパワー」は次々と客を引きつけながらますます買いやすい状況をつくりだすために、店にとっては重要な販売機会となる。

 

(2)「店員空間がある、引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。

↓「店員空間がある、引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、店内に「商品空間」を配置し、「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けた店のことです。つまり客が店内を回遊する「客空間」と、店員が清算を行う「店員空間」が明確に分けられているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション
(A)「店員空間」の中にいても、客の様子を観察しながらじっと立って待ち構える店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。

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(B)  ↓「店員空間」から出て、じっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。

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(C)↓ 「店員空間」から店頭まで出て来てじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(D) ↓「店員空間」から出て、 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A) ↓ 精算作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B) ↓ 「店員空間」から外に出ても、なんらかの作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C) ↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。

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以上のように、東京・新大久保「イケメン通り」の
(3)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
(4)「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
の構造のいずれの店においても、店員が「なわばり」を主張するアクションを行って客を遠ざけ、あるいは「なわばり」を解除するアクションを行って客を引きつけている様子を観察することができます。

続きは、次回に…。

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2020年10月12日 (月)

2.新大久保「イケメン通り」の店の構造と店員&客のアクション-----イケメン通りの三空間店舗分析(その2)

こんにちは。

前回は、東京・新大久保のイケメン通りに立ち並ぶ様々な店(飲食店を除く)を、「商品空間」と「店員空間」と「客空間」の三空間のレイアウトの仕方を分析することによって、(前回はこちら

(1)「店員空間が狭い、接触型店」
(2)「店員空間が狭い、引き込み型店」
(3)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
(4)「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
(5)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(6)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」

以上の構造をした店(飲食店を含まず)によって構成されていることについて説明しました。

さて今回からは、それぞれの構造をした店における、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションについて説明していきます。

そして今回は、「イケメン通り」に立ち並ぶ店の大半を占める(5)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」と、(6)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」の構造をした店における客と店員のアクションについて説明します。

↓大久保通り側より「イケメン通り」を眺めた様子
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(1)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。

↓「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、「商品空間」を店内に加えて店頭にも設置した店のことです。そして客が店内を回遊する「客空間」と「店員空間」が一緒になっているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓ 店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。

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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C) ↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A) ↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B) ↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C) ↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
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コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。

※「サクラパワー」とは?
店に客がつくと、その客の姿が次の客をひきつける。その時の状況を「サクラパワー」が起きているとと言う。
「サクラパワー」は次々と客を引きつけながらますます買いやすい状況をつくりだすために、店にとっては重要な販売機会となる。

 

(2)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。

↓「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、店内に加えて通路に面した部分にも「商品空間」を配置し、「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けた店のことです。つまり客が店内を回遊する「客空間」と、店員が清算を行う「店員空間」が明確に分けられているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)  ↓ 店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C) ↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A) ↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B) ↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C) ↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。

Photo_20200824104301

 

以上のように、東京・新大久保「イケメン通り」の
(5)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(6)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」
の構造のいずれの店においても、店員が「なわばり」を主張するアクションを行って客を遠ざけ、あるいは「なわばり」を解除するアクションを行って客を引きつけている様子を観察することができます。

続きは、次回に…。

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2020年10月 5日 (月)

1.新大久保「イケメン通り」の店の構造と店員&客のアクション-----イケメン通りの三空間店舗分析(その1)

こんにちは。

今回からは、コロナ禍のなかで歌舞伎町の直ぐ側にありながらも、今や原宿の竹下通りを凌ぐ勢いで多くの若者を引きつけている東京・新大久保駅界隈のコリアンタウンの「三空間店舗分析」をレポートしていきます。

そして、新大久保界隈のコリアンタウンの中でも、「イケメン通り」は、韓国の雑貨やコスメやファッションそして韓国料理のレストランや占いの店等が立ち並び、連日多くの若者で賑わっています。

なぜ、コリアンタウンに大勢の人がひきつけられるのか?
なぜ、イケメン通りに大勢の客が行き交うのか?
なぜ、大勢の客をひきつける店と大勢の客を遠ざける店が存在しているのか?

それらを分析するために、イケメン通りの「店舗構造」と客を引きつけたり遠ざけたりする「店員と客のアクション」そして客を誘惑する「六つのメッセージ」について順次ご説明してゆきます。

まず最初に、イケメン通りにある様々な店の「店舗構造」から見てゆきたいと思います。

イケメン通りに立ち並ぶ様々な全ての店(飲食店を除く)を、「商品空間」と「店員空間」と「客空間」の三空間のレイアウトの仕方を分析することによって、

(1)「店員空間が狭い、接触型店」
(2)「店員空間が狭い、引き込み型店」
(3)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
(4)「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
(5)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(6)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」

以上の構造をした物販店と飲食店によって構成されていることがわかります。

そして、それぞれの店において客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションを観察することができます。

↓イケメン通りの様子
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(1)「店員空間が、狭い接触型店」
通りに直接面した「商品空間」と狭い「店員空間」で作られているのが特徴です。

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※店内にイートインスペースがある↑

 

(2)「店員空間が狭い、引き込み型店」
店内に引き込んだ「商品空間」と、狭い「店員空間」で作られているのが特徴です。
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(3)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」の構造
店内に「商品空間」を配置し、「店員空間」が無いのが特徴です。

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(4)「店員空間がある、引き込み・回遊型」の構造
店内にだけ「商品空間」配置し、「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けているのが特徴です。

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Skinholic

Skin-holic

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(5)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の構造
店内だけではなく通りに面した部分にも「商品空間」を配置し、「店員空間」が無いのが特徴です。
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Saem

Tina

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(6)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型」の構造
店内だけではなく通りに面した部分にも「商品空間」配置し、「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けているのが特徴です。
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Pop-skin

Magic-shop

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The-shiny

Star-box

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全国の商業集積に存在する全ての「店」は、大まかには下のように①接触型店②引き込み型店③引き込み・回遊型店④接触・引き込み・回遊型店と四分類され、更に「店員空間」の状況によって細かくは八分類することができます。

つまり、私たちが毎日利用したり見かけたりしているあらゆる「店」は、一見大変複雑な構造をしているように思えますが、実際には次のいずれかの構造の「店」に当てはまるのです。

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そして、ここ新大久保の「コリアンタウン」の「イケメン通り」においては、初めにご紹介しました通り

(1)「店員空間が狭い、接触型店」
(2)「店員空間が狭い、引き込み型店」
(3)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
(4)「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
(5)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(6)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」

以上の構造の店で構成されていることが観察できるのです。

さて、それぞれの店では、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションが展開されておりますが、それにつきましては次回に詳しくご説明いたします。

続きは、次回に…。

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2020年9月28日 (月)

37.店が客を引きつけるために発信している「六つのメッセージ」とは?----渋谷スクランブルスクエア9Fの三空間店舗分析(その3) こんにちは。

こんにちは。

前回は、渋谷スクランブルスクエア9F(ファッション)の(1)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」(2)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」(3)「店員空間が狭い引き込み型店」のそれぞれの店での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションについてご説明しました。

今回は、渋谷スクランブルスクエア9F(ファッション)の全体の店が客を引きつけるために発信している、「六つのメッセージ」についてご説明いたします。

「店」は店の前を行き交う大勢の通行客に対して、来店や購入を促進するために様々な「誘惑のメッセージ」を必ず発信しています。そして客にとっては、この「誘惑のメッセージ」こそがリアルショップの大きな魅力となっているのです。

↓誘惑のメッセージを発信している 9F(ファッション)の様子


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(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ(誘惑のメッセージ①)

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様々な大勢の通行客が行き交う「回遊通路」に接した「店」からは、「初めての方ほどどうぞいらっしゃいま!」という「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されています。

(2)浪費は美徳のメッセージ(誘惑のメッセージ②)

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「商品空間」に設置された「プライスカード」は、ただ単に商品の価格を表示しているだけでなく、購入目的の客に対してはもちろんのこと、購入の予定がないひやかし客に対しても、「思い切って買っちゃいましょう!」「ついでにこれもどうぞ!」等の「浪費は美徳のメッセージ」を発信しています。

(3)返礼不要のメッセージ(誘惑のメッセージ③)

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回遊通路にせり出した「商品空間」や店内の眺めやすい「商品空間」からは、「どうぞ自由にご覧ください!」「見るだけでもどうぞお気軽に!」等の「返礼不要のメッセージ」が発信されています。

(4)狩猟解禁のメッセージ(誘惑のメッセージ④)

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店頭から店内に引き続いて大量に陳列された「商品空間」からは、「狩猟解禁のメッセージ」が発信されています。

(5)もっともらしい理由のメッセージ(誘惑のメッセージ⑤)

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「期間限定ショップ」や「対象者限定商品」等を訴求した店舗や商品からは、「今だけの商品ですよ!」「非常に信頼のおける商品ですよ!」等という「もっともらしい理由のメッセージ」が発信されています。

(6)性をほのめかすメッセージ(誘惑のメッセージ⑥)

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大勢の若い男女の店員や行き交う見知らぬ若い男女の客からは、「性をほのめかすメッセージ」が発信されています。

以上、渋谷スクランブルスクエア9F(ファッション)全体の店が発信している、客を誘惑する「六つのメッセージ」についてご説明しました。

コロナ禍以前の「店」(リアルショップ)には、日常のタブーに縛られた生活から解放された自由な時間と空間を求めた大勢の客がやって来ました。

そして、それらの客に対して「店」(リアルショップ)は「なわばり」を解除した空間を提供すると共に、客が無意識の内にタブーを破るように誘惑する「六つのメッセージ」を発信してきたのです。

客が「店」を「非日常」の空間だと感じる大きな理由は、日常では常識的に戒められている様々なタブーを無視した行動を自由に行うことができるからなのです。

残念ながら三密の回避やソーシャルディスタンスを採用したコロナ禍によって、「誘惑のメッセージ」の発信はやや自嘲気味となっていますが、それでもやはり「なわばり」を解除した空間の提供や魅力的な「誘惑のメッセージ」を発信している「店」に多くの客が引きつけられていることが観察できます。

以上、「渋谷スクランブルスクエア」B2~9Fの「三空間店舗分析」を終わりにします。

それではまた次回に…。

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2020年9月21日 (月)

36.客を引きつけたり遠ざけたりする店員&客のアクション-----渋谷スクランブルスクエア9Fの三空間店舗分析(その2) こんにちは。

こんにちは。

前回は、渋谷スクランブルスクエア9F(ファッション)における、「店舗構造」についてご説明しました。

そして、渋谷スクランブルスクエア9F(ファッション)の店は、

(1)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(2)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」
(3)「店員空間が狭い引き込み型店」

で構成されていることについてご説明しました。

さて今回は、それらの構造をした店における、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションについてご説明します。

↓渋谷スクランブルスクエア9Fの様子
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(1)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。
↓「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、「商品空間」を店内に加えて店頭にも設置した店のことです。そして客が店内を回遊する「客空間」と「店員空間」が一緒になっているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。

Photo_20200824103901

(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C)↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A)↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B)↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C)↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。
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※「サクラパワー」とは?
店に客がつくと、その客の姿が次の客をひきつける。その時の状況を「サクラパワー」が起きているとと言う。
「サクラパワー」は次々と客を引きつけながらますます買いやすい状況をつくりだすために、店にとっては重要な販売機会となる。

 

(2)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。
↓「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、店内に加えて通路に面した部分にも「商品空間」を配置し、「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けた店のことです。つまり客が店内を回遊する「客空間」と、店員が清算を行う「店員空間」が明確に分けられているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓ 店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C)↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A)↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B)↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C)↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。
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(3)「店員空間が狭い引き込み型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。
↓「店員空間が狭い引き込み型店」とは下のイラストのように、「商品空間」を店内に配置し、狭い「店員空間」を設けた店のことです。つまり客と店員が店内の「商品空間」を挟んで対面するのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓店内の狭い「店員空間」でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。

Photo_20200917095301

(B)↓ 店頭に出てじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C)↓ 店に入って来た客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A)↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B)↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C)↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。
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以上のように、9階(ファッション)の
(1)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(2)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」
(3)「店員空間が狭い引き込み型店」
の構造のいずれの店においても、店員が「なわばり」を主張するアクションを行って客を遠ざけ、あるいは「なわばり」を解除するアクションを行って客を引きつけている様子を観察することができます。

続きは、次回に…。

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2020年9月14日 (月)

35.9Fファッションフロアの店の構造と店員&客のアクション----渋谷スクランブルスクエア9Fの三空間店舗分析(その1)

こんにちは。

前回は、渋谷スクランブルスクエア8F(ファション)の店が客を誘惑するために発信している「六つのメッセージ」についてご説明しました。

今回からは、9F(ファッション)の「店舗構造」と客を引きつけたり遠ざけたりする「店員と客のアクション」そして客を誘惑する「六つのメッセージ」について順次ご説明してゆきます。

それでは最初に、9F(ファッション)の店の「店舗構造」から見てゆきたいと思います。

さて、9F(ファッション)の全ての店は、①「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」と、②「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」と、③「店員空間が狭い引き込み型店」の構造をした店で構成(コーヒーショップ1店含む)されています。

そして、それぞれの店において客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションを観察することができます。

↓渋谷スクランブルスクエア9F(ファッション)の様子
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(1)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の構造
店内だけではなく通路に面した部分にも「商品空間」を配置し、「店員空間」が無いのが特徴です。
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(2)9F(ファッション)の「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の店

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(3)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型」の構造
店内だけではなく通路に面した部分にも「商品空間」配置し、なおかつ「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けているのが特徴です。
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(4)9F(ファッション)の「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」の店。
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(5)「店員空間が狭い引き込み型店」
店内に引き込んだ「商品空間」と、狭い「店員空間」で作られているのが特徴です。
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(6)9F(ファッション)の「店員空間が狭い引き込み型店」の店

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繰り返し説明してまいりましたが、渋谷スクランブルスクエアに限らず、全国の商業集積に存在する全ての「店」は、大まかには下のように①接触型店②引き込み型店③引き込み・回遊型店④接触・引き込み・回遊型店と四分類され、更に「店員空間」の状況によって細かくは八分類することができます。

つまり、私たちが毎日利用したり見かけたりしているあらゆる「店」は、一見大変複雑な構造をしているように思えますが、実際には次のいずれかの構造の「店」に当てはまるのです。

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そして、渋谷スクランブルスクエア9F(ファッション)においては、「店員空間がない、引き込み・回遊型店」と「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」と「店員空間が狭い引き込み型店」で構成されていることが観察できるのです。

さて、それぞれの店では、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションが展開されておりますが、それにつきましては次回に詳しくご説明いたします。

続きは、次回に…。

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2020年9月 7日 (月)

34.店が客を引きつけるために発信している「六つのメッセージ」とは?----渋谷スクランブルスクエア8Fの三空間店舗分析(その3)

こんにちは。

前回は、渋谷スクランブルスクエア8F(ファッション)の(1)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」(2)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」(3)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」のそれぞれの店での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションについてご説明しました。

今回は、渋谷スクランブルスクエア8F(ファッション)の全体の店が客を引きつけるために発信している、「六つのメッセージ」についてご説明いたします。

「店」は店の前を行き交う大勢の通行客に対して、来店や購入を促進するために様々な「誘惑のメッセージ」を必ず発信しています。そして客にとっては、この「誘惑のメッセージ」こそがリアルショップの大きな魅力となっているのです。

↓誘惑のメッセージを発信している 8F(ファッション)の様子
F_20200831094801

(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ(誘惑のメッセージ①)

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様々な大勢の通行客が行き交う「回遊通路」からは、「初めての方ほどどうぞいらっしゃいま!」という「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されています。

(2)浪費は美徳のメッセージ(誘惑のメッセージ②)

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「商品空間」に設置された「プライスカード」は、ただ単に商品の価格を表示しているだけでなく、購入目的の客に対してはもちろんのこと、購入の予定がないひやかし客に対しても、「思い切って買っちゃいましょう!」「ついでにこれもどうぞ!」等の「浪費は美徳のメッセージ」を発信しています。

(3)返礼不要のメッセージ(誘惑のメッセージ③)

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回遊通路にせり出した「商品空間」や店内の眺めやすい「商品空間」からは、「どうぞ自由にご覧ください!」「見るだけでもどうぞお気軽に!」等の「返礼不要のメッセージ」が発信されています。

(4)狩猟解禁のメッセージ(誘惑のメッセージ④)

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店頭から店内に引き続いて大量に陳列された「商品空間」からは、「狩猟解禁のメッセージ」が発信されています。

(5)もっともらしい理由のメッセージ(誘惑のメッセージ⑤)

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「期間限定ショップ」や「対象者限定商品」等を訴求した店舗や商品からは、「今だけの商品ですよ!」「非常に信頼のおける商品ですよ!」等という「もっともらしい理由のメッセージ」が発信されています。

(6)性をほのめかすメッセージ(誘惑のメッセージ⑥)

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大勢の若い男女の店員や行き交う見知らぬ若い男女の客からは、「性をほのめかすメッセージ」が発信されています。

以上、渋谷スクランブルスクエア8F(ファッション)全体の店が発信している、客を誘惑する「六つのメッセージ」についてご説明しました。

コロナ禍以前の「店」(リアルショップ)には、日常のタブーに縛られた生活から解放された自由な時間と空間を求めた大勢の客がやって来ました。
そして、それらの客に対して「店」(リアルショップ)は「なわばり」を解除した空間を提供すると共に、客が無意識の内にタブーを破るように誘惑する「六つのメッセージ」を発信して来たのです。

客が「店」を「非日常」の空間だと感じる大きな理由は、日常では常識的に戒められている様々なタブーを無視した行動を自由に行うことができるからなのです。

しかし、残念ながらコロナ禍の現在では、「店」は十分に「なわばり」を解除した空間の提供や魅力的な「誘惑のメッセージ」を発信することが従来の様には行えない状況となっています。

コロナ禍によって、「店」が変化してゆく状況をこれからも観察してゆきたいと思います。

続きは次回に…。

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2020年8月31日 (月)

33.客を引きつけたり遠ざけたりする店員&客のアクション-----渋谷スクランブルスクエア8Fの三空間店舗分析(その2)

こんにちは。

前回は、渋谷スクランブルスクエア8F(ファッション)における、「店舗構造」についてご説明しました。

そして、渋谷スクランブルスクエア8F(ファッション)の店は、

(1)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
(2)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(3)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」

で構成されていることについてご説明しました。

さて今回は、それらの構造をした店における、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションについてご説明します。

↓渋谷スクランブルスクエア8Fの様子
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(1)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。
↓「店員空間がない、引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、「商品空間」を店内に設置した店のことです。そして客が店内を回遊する「客空間」と「店員空間」が一緒になっているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓ 店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C)↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A)↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B)↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C)↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。
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※「サクラパワー」とは?
店に客がつくと、その客の姿が次の客をひきつける。その時の状況を「サクラパワー」が起きているとと言う。
「サクラパワー」は次々と客を引きつけながらますます買いやすい状況をつくりだすために、店にとっては重要な販売機会となる。


(2)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。
↓「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、「商品空間」を店内に加えて店頭にも設置した店のことです。そして客が店内を回遊する「客空間」と「店員空間」が一緒になっているのが特徴です。
Zu7-naishk_20200824103301


(A)↓店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。

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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
Photo_20200824103902

(C)↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
Photo_20200824103903

 

②客を引きつける店員のアクション

(A)↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B)↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C)↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。
Photo_20200824104003

 

(3)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。
↓「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、店内に加えて通路に面した部分にも「商品空間」を配置し、「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けた店のことです。つまり客が店内を回遊する「客空間」と、店員が清算を行う「店員空間」が明確に分けられているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓ 店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
Photo_20200824104202
(C)↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A)↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B)↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C)↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。
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以上のように、8階(ファッション)の
(1)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
(2)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(3)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」
の構造のいずれの店においても、店員が「なわばり」を主張するアクションを行って客を遠ざけ、あるいは「なわばり」を解除するアクションを行って客を引きつけている様子を観察することができます。

続きは、次回に…。

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2020年8月24日 (月)

32.8Fファッションフロアの店の構造と店員&客のアクション----渋谷スクランブルスクエア8Fの三空間店舗分析(その1)

こんにちは。

前回は、渋谷スクランブルスクエア7F(ファション)の店が客を誘惑するために発信している「六つのメッセージ」についてご説明しました。

今回からは、8F(ファッション)の「店舗構造」と客を引きつけたり遠ざけたりする「店員と客のアクション」そして客を誘惑する「六つのメッセージ」について順次ご説明してゆきます。

それでは最初に、8F(ファッション)の店の「店舗構造」から見てゆきたいと思います。

さて、8F(ファッション)の店は、①「店員空間がない、引き込み・回遊型店」と②「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」と③「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」の構造をした店で構成されています。

そして、それぞれの店において客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションを観察することができます。

↓渋谷スクランブルスクエア8F(ファッション)の様子
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(1)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」の構造
「商品空間」を店内に設け、「店員空間」が無いのが特徴です。
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(2)8F(ファッション)の「店員空間がない、引き込み・回遊型店」の店

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Photo_20200819104201
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(3)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の構造
店内だけではなく通路に面した部分にも「商品空間」を配置し、「店員空間」が無いのが特徴です。

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(4)8F(ファッション)の「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の店
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(5)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型」の構造
店内だけではなく通路に面した部分にも「商品空間」配置し、なおかつ「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けているのが特徴です。
Zu8-arushk_20200819102701
(6)8F(ファッション)の「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」の店。
Photo_20200819104701

繰り返し説明してまいりましたが、渋谷スクランブルスクエアに限らず、全国の商業集積に存在する全ての「店」は、大まかには下のように①接触型店②引き込み型店③引き込み・回遊型店④接触・引き込み・回遊型店と四分類され、更に「店員空間」の状況によって細かくは八分類されます。

つまり、私たちが毎日利用したり見かけたりしているあらゆる「店」は、一見大変複雑な構造をしているように思えますが、実際には次のいずれかの構造の「店」に当てはまるのです。
Photo_20200819104801

そして、渋谷スクランブルスクエア8F(ファッション)においては、「店員空間がない、引き込み・回遊型店」と「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」と「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」で構成されていることが観察できるのです。

さて、それぞれの店では、客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションが展開されておりますが、それにつきましては次回に詳しくご説明いたします。

続きは、次回に…。

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2020年8月17日 (月)

31.店が客を引きつけるために発信している「六つのメッセージ」とは?----渋谷スクランブルスクエア7Fの三空間店舗分析(その3)

こんにちは。

前回は、渋谷スクランブルスクエア7F(ファッション)の(1)「店員空間が無い、引き込み・回遊型店」(2)「店員空間が無い、接触・引き込み・回遊型店」(3)「店員空間が狭い接触型店」のそれぞれの店での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションについてご説明しました。

今回は、渋谷スクランブルスクエア7F(ファッション)の全体の店が客を引きつけるために発信している、「六つのメッセージ」についてご説明いたします。

「店」は店の前を行き交う大勢の通行客に対して、来店や購入を促進するために様々な「誘惑のメッセージ」を必ず発信しています。そして客にとっては、この「誘惑のメッセージ」こそがリアルショップの大きな魅力となっているのです。

↓誘惑のメッセージを発信している 7F(ファッション)の様子
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(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ(誘惑のメッセージ①)

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様々な大勢の通行客が行き交う「回遊通路」からは、「初めての方ほどどうぞいらっしゃいま!」という「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されています。

(2)浪費は美徳のメッセージ(誘惑のメッセージ②)

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Photo_20200811092601
「商品空間」に設置された「プライスカード」は、ただ単に商品の価格を表示しているだけでなく、購入目的の客に対してはもちろんのこと、購入の予定がないひやかし客に対しても、「思い切って買っちゃいましょう!」「ついでにこれもどうぞ!」等の「浪費は美徳のメッセージ」を発信しています。

(3)返礼不要のメッセージ(誘惑のメッセージ③)

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回遊通路にせり出した「商品空間」や店内の眺めやすい「商品空間」からは、「どうぞ自由にご覧ください!」「見るだけでもどうぞお気軽に!」等の「返礼不要のメッセージ」が発信されています。

(4)狩猟解禁のメッセージ(誘惑のメッセージ④)

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店頭から店内に引き続いて大量に陳列された「商品空間」からは、「狩猟解禁のメッセージ」が発信されています。

(5)もっともらしい理由のメッセージ(誘惑のメッセージ⑤)

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Photo_20200811092901  
「期間限定ショップ」や「対象者限定商品」等を訴求した店舗や商品からは、「今だけの商品ですよ!」「非常に信頼のおける商品ですよ!」等という「もっともらしい理由のメッセージ」が発信されています。

(6)性をほのめかすメッセージ(誘惑のメッセージ⑥)

Photo_20200811091203

Photo_20200811093001  
大勢の若い男女の店員や行き交う見知らぬ若い男女の客からは、「性をほのめかすメッセージ」が発信されています。

以上、渋谷スクランブルスクエア7F(ファッション)全体の店が発信している、客を誘惑する「六つのメッセージ」についてご説明しました。

コロナ禍以前の「店」(リアルショップ)には、日常のタブーに縛られた生活から解放された自由な時間と空間を求めた大勢の客がやって来ました。
そして、それらの客に対して「店」(リアルショップ)は「なわばり」を解除した空間を提供すると共に、客が無意識の内にタブーを破るように誘惑する「六つのメッセージ」を発信して来たのです。

客が「店」を「非日常」の空間だと感じる大きな理由は、日常では常識的に戒められている様々なタブーを無視した行動を自由に行うことができるからなのです。

しかし、残念ながらコロナ禍の現在では、「店」は十分に「なわばり」を解除した空間の提供や魅力的な「誘惑のメッセージ」を発信することが従来の様には行えない状況となっています。

コロナ禍によって、「店」が変化してゆく状況をこれからも観察してゆきたいと思います。

続きは次回に…。

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