45.お互いに相手のことを「何も検討しないで唐突に行動してしまう人」、あるいは「直ぐに行動しないでいつまでも迷っている人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「何も検討しないで唐突に行動してしまう人」だと感じる場合は、あなたは何事もいろいろと調べることが大切で、唐突に行動を開始してはいけないと思うタイプの人で「注意不明の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「直ぐに行動しないでいつまでも迷っている人」だと感じる場合は、あなたは、何事もいつまでも迷っていないで思い切って直ぐに行動を開始することが大切だと思うタイプの人で「突進の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「注意不明の動き」の癖の人と「突進の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「はい!これはいかがですか!」
「えー…?、あのー…」
(2)
「それではこちらはいかがですか!」
「えーと…、えーと…」
(3)
「それならこれはいかがですか!とってもお得です!」
「こことここは好きですが…、まだちょっと…」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「注意不明の動き」の癖の人(イラスト左側)と、「突進の動き」の癖の人(イラスト右側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「注意不明の動き」とは、手や指を使って自分が向いている方向(内側)をあいまいに指し示す動きのことです。
「突進の動き」とは、手や身体を使って、前に向かって勢いよく進む動きのことです。
そして、「注意不明の動き」の癖の人は、唐突には行動しないで、いろいろと調べたりチェックしたりすることが大切だと感じています。
一方、「突進の動き」の癖の人は、いつまでも迷っていないで、思い切って行動することが大切だと感じています。
そのため「注意不明の動き」の癖の人は、相手の人が何も検討しないで、唐突に行動してしまうことをどうしても理解することができません。
また、「突進の動き」の癖の人は、相手の人がいつまでも迷って、全く行動を開始しないことをどうしても理解することができません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「注意不明の動き」の癖の人が、自分自身にはいろいろと検討し過ぎる傾向があることを理解し、また「突進の動き」の癖の人が、自分自身にはあまりにも早く行動し過ぎる傾向があることを理解するならば、二人はお互いをうまく受け入れて話をしたり行動を共にしたりすることができます。
しかし、特に「注意不明の動き」の癖を持つ上司と、「突進の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司はいろいろ迷ってなかなかはっきりした指示や注意を与えませんが、部下は少しでも上司の指示や注意を聞くとすぐに猛烈なスピードで行動してしまうために、部下の行動は上司の考えとは大きく異なる結果を招いてしまいます。
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