カテゴリー「◆人は動きだ!」の14件の記事

2017年4月29日 (土)

(14)「ゆっくり動くと一目置かれる(その2)」

こんにちは。

人は、他人が近づいて来ると警戒して、体をかわしたり遠ざかったりします。

それは、他人が自分の「なわばり」に侵入して来ることをたいへん嫌うからです。

しかし、前進する動きをコントロールしてゆっくりと近づくと、逆に相手の「なわばり」に簡単に入って行くことができます。

ゆっくりと近づくことによって相手の警戒がとけ、大変親しみやすい人だと感じて、安心して迎え入れてくれるからです。

名刺をゆっくりと差し出す。

モノをゆっくりと手渡す。

手や指でゆっくりと指し示す。

手や指でゆっくりと案内する。

以上のように、ゆっくりと身体を動かすだけで、

「丁寧で感じの良い人」

「自信がある人」

「仕事ができる人」

「自分をコントロールしている人」

等などの好印象を相手に与えることができます。

ただし、このゆっくりとした動きは、「
接近の動き」を持つ人だけが

得意な動きだということをお忘れなく…。


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(14)ゆっくり動くと一目置かれる(その2)

さて、私たちが日常生活の中でゆっくり動く動きを取り入れるとしたら、どこでどのようにしたらよいのでしょうか。

ゆっくり動く動きが一番発揮しやすいのは前に出るときなので、名刺を一定のスピードでゆっくりと差し出すようにすると、初対面の相手に落ち着いた人だという印象を与えることができます。

名刺の交換など何でもないように感じるかもしれませんが、相手とうまくタイミングを合わせて、相手が取りやすい位置にきちんと名刺を差し出すことができる人は意外に少ないものです。

名刺を出す手が震えていたり、ふらふらしていたりすると、相手に緊張や自信のなさが伝わってしまうので注意が必要です。

 

●堂々としたお茶の飲み方↓
07_2

 

同様に、お辞儀をするときに、前にゆっくり頭を下げ、ゆっくり上げると、礼儀正しく堂々とした人だと思われます。

また、営業先でお客様に見せる資料などを取り出すときなどには、あわてて必要なものがどこにいったかわからなくなったり、あせって資料をばらまいたりしないように、極力ゆっくりした動きを心がけることが大切です。

落ち着いて堂々とした動きは、あなたに対するお客様の信頼感を高めるのに役立つからです。

さらに、プレゼンや会議の席上などで大勢の人に対して説明をするときに、ゆっくり前に出て落ち着いて出席者を見渡し、ゆっくりと資料などを用意すると、いかにも場慣れしているように感じられます。

また、演壇で挨拶などをする場合に、そこに用意されている水差しの水をゆっくりコップについで飲むことができると、その行為だけで、固唾を呑んで見守っている聞き手を圧倒することができるのです。

このように、たとえあなたが堂々とした動きが苦手であっても、立場上、その動きをした方がいいときはたくさんあります。

例えば上司は、役割上、部下から堂々とした振る舞いをすることを期待されています。

取引先の人と打ち合わせをするときも、上司が落ち着きのない態度をしていると、部下までが安く見られて実務に支障をきたすからです。

また、仕事にトラブルはつきものですが、そういうときに、上司が落ち着いて堂々とした態度を取っていると、部下に安心感や、トラブルに立ち向かう勇気を与えることができるのです。

客もまた、店員や係員から堂々とした態度を期待される立場です。

ホテルのベルボーイは、客が恐縮して自分で荷物を運んでしまったのでは仕事になりません。

一流レストランのウエイターやり工-トレスなども、客が堂々と注文し、自分では何もしないでゆっくりとサービスを受ける態勢になってくれてこそ本領を発揮できるのです。

このように、堂々としたイメージを与える動きは決して一部の人だけのものではありません。

誰にとっても必要なときが必ずあります。

普段からハレの日を想定して練習を積んでおくことは、決して人生のムダにはならないでしょう。

次回の、(15)「話し始めた人の方を向くと熱心さが伝わる(その1)」に続く。

(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)


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2017年4月28日 (金)

(13)「ゆっくり動くと一目置かれる(1)」

こんにちは。

あなたの身近な上司や部下や同僚の「行動の特徴」に注目してください。

①いつもゆっくりと落ち着いて行動する人

②いつも思いつくとすぐに(唐突に)行動する人

③いつも素早く行動する人

④いつもぐずぐずしてなかなか行動しない人

⑤いつも口だけで全く行動しない人

あなたの上司や部下や同僚は、以上のいずれかのタイプだと思います。

状況の違いにも左右されますが、大抵は、③素早く行動する人が誰からも好かれて、次に①ゆっくりと行動する人と②唐突に行動する人が続きます。

そして、④ぐずぐずする人や⑤口だけで行動しない人は、嫌われがちになります。

それでは、以上のような行動の仕方の違いは、いったい何から生まれているのでしょうか?

それは、次のように、その人が持っている「前後の動きの癖」からもたらされているのです。

①ゆっくりと行動する人は、「
接近の動き」を持つ人

②唐突に行動する人は、「
突進の動き」を持つ人

③素早く行動する人は、「
機敏の動き」を持つ人

④ぐずぐずする人は、「
退避の動き」を持つ人

⑤行動しない人は、「
不動の動き」を持つ人

したがって、どんなに注意をしたり、期待をかけたりしても、人の行動の仕方は、ほとんど変化を見せることはないのです。

私たちは、それぞれの人の行動の仕方に振り回されないで、相手の行動の仕方を読み取って、それにうまく対処した対応をすることによって、お互いにストレスのない人間関係を結ぶことができます。

ちなみに、あなたはどのタイプ?

さて今日は、「
接近の動き」の人が得意な、ゆっくりした動きが非常に功を奏する状況についてのお話です。

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(13)ゆっくり動くと一目置かれる(その1)

ゆっくり動く人に対する解釈は、状況によって大きく二つに分かれます。

仕事や作業が他人よりも極端にゆっくりしている場合は、グズグズしている、ノロノロしていると解釈され、マイナスの評価になります。

それに対して、非常に緊張が高まる場面でゆっくりと動く場合は、余裕があり、落ち着き払っており、経験豊富で、場慣れしているように解釈され、プラスの評価になるのです。


Photo_3 

ここでは、相手に堂々としたイメージを与えるために、ゆっくりと動く動き方を検討してみましょう。


例えばテレビのドラマや映画の中で、ひときわゆっくりとした動きをする人は、たいてい含みのある役柄で、常に周囲から注目されています。

ベテランの刑事や探偵、有能な上司、実力のある経営者、そして若いのに妙に肝の据わった青年などは、ここぞというときには非常にゆっくりとした動きをするのです。

戦後の復興を遂げようとする日本の映画界に彗星のように現れた「石原裕次郎」は、日本人離れした容姿もさることながら、人を食ったでかい態度で、多くの日本人を圧倒し、そして魅了しました。

1 

彼は周囲を大勢の敵に囲まれた危機的な状況のときでも、常にリラックスした態度でゆっくりと動きます。


すると、敵のチンピラはそれを見ただけですでに逃げ腰になり、裕次郎の強さがますます強調されるというわけなのです。

この、肩の力が抜けたゆっくりとした動きこそが、どんな危険の真っただ中にあっても堂々とした態度を失わない、反骨精神に富んだ裕次郎の魅力を生み出しているのです。

 

 2 

裕次郎の後に、なかなか次の裕次郎が現れないのは、実は、裕次郎のような動き方をする青年はめったに現れないということなのです。


次回の、(15)「話し始めた人の方を向くと熱心さが伝わる(その1)」に続く。

(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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2017年4月27日 (木)

(12)「元気で明るい人は儲かっている(2)」

こんにちは。

前回、椅子の座り方で「細かい人か大まかな人か」が見分けられるというお話をいたしました。

さらに、椅子に座った上体が前後にどのように動くかを観察することによっても、自分や他人を知ることができます。

椅子に座っていながらも、相手に対して、上体を前傾させる動きを伴って話をする人は、「
接近の動き」を持つ人で、親しみやすく、積極的で、行動的な人です。

同じ人が、「
虚脱の動き」を併せ持っている場合は、力を抜いて前に倒れ込みながらよく笑います。

「いつも元気で明るい人だ!」と言われる人は、「ニコニコしていてよく動く人」のことですが、詳しくは、「
虚脱の動き」を伴ってよく笑い、「接近の動き」を伴って、前へ前へと動く人のことです。

あなたが、椅子に座って他人に対面した場合には、あなたが話す多くのことばよりも、あなたが表現する「からだの動き」によって、相手はあなたのことを理解しようとしているのだということをどうかお忘れなく…。

さて今日は、「元気で明るい人は儲かっている(2)」の後半のお話です。

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(13)「元気で明るい人は儲かっている(2)」

昨日は、お金持ちに見える動き方について説明しました。

さて、それでは、お金持ちに見えることにはどういう意味があるのでしょうか。

確かに、高級な店で買い物や食事をするときに、店員から一目置かれれば、恋人や友人から尊敬されるかもしれません。

しかし、金持ちに見えるということが本当に意味を持つのは、実は他人からお金を借りるときなのです。



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例えば、銀行などでは、みすみす損をするとわかっている相手には当然のことながらお金を貸しませんし、返済が難しそうな相手にはなかなかお金を貸そうとしません。
 

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 借りる側からしてみればまったく矛盾しているように感じられますが、お金を貸す側は、お金が必要で困っている人にはあまり貸したがらず、反対に借りる必要がない人にこそ貸したがるのです。

つまり、お金に余裕があってお金を必要としないと思われる人ほど、他人から多額のお金を借りることができるというわけです。

このことは借金だけではなく、人生の様々な局面に関係してきます。

明るく、元気で、前向きで、しかも余裕を失わない態度を続けていることが幸運を呼ぶといわれるのは、そういうアクションが他人に大きな影響を与え、その行動を変化させるからなのです。

今は貧乏なあなたも、日頃からお金持ちのアクションを心がけていれば、自然とお金が集まってくるかもしれませんね。

次回の、(13)「ゆっくり動くと一目置かれる(その1)」に続く。

(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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2017年4月26日 (水)

(11)「「元気で明るい人は儲かっている(その1))」

こんにちは。

椅子の座り方だけで、自分や他人がどんな人であるかを知ることができます。

もしも今あなたが椅子に座って作業をしている状態だとしたら、そのまま動かずに自分の椅子の座り方について観察してください。

椅子の前半分くらい(あるいは先端に)に腰を掛けている場合は、「
一点注意の動き」か「注意不明の動き」、つまり、上体を外側から内側に向かって回転する動きを繰り返し行う人です。

椅子の全面に腰かけて、背中が背もたれに接触している場合は、「
全体注意の動き」か「不注意指示の動き」か「不動の動き」、つまり、上体を内側から外側に回転する動きを行う人か、あるいはじっとしてほとんど動かない(不動の動きの場合)人です。

前者は地味で細かい部分にこだわる人で、後者は派手あるいは華やかなイメージがして、大まかかあるいは不注意な人です。

自分のことは、なかなか受け入れられないものですが、他人の椅子の座り方から、その人のことを観察分析してみると、思い当たることがたくさんあると思います。

のんびりと椅子に座って、くつろいでいる場合を除けば、人はそれぞれに自分が動きやすい座り方をしています。

だから、その人の座り方を見るだけで、その人の作業の仕方や考え方を、大まかに把握することができるのです。

初対面の人であっても、最初は椅子にきちんと座っていますが、話をするうちに手や腕や上体を、自分が動かしやすいように、座り方を次第に少しずつ変えてゆくものです。

もしもあなたが、椅子に座った状態で自分の考えをはっきりと相手に伝えようとする場合には、あなたが好きな座り方をした上で、話をすることが非常に大切です。

人は、自分らしく動けるときこそ、自分らしさを思う存分に発揮することがきるからです。

さて今日は、本当はどうであれ、どうしても自分を「金持ち」だと相手に思わせたい時の、「動き方」についてご説明いたします。


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(11)元気で明るい人は儲かっている

本当に儲かっているかどうか、金持ちかどうかは実際に調査すればすぐにわかることですが、通常の人間関係では、いちいち相手の資産を確認したりはしません。

もちろん、服装や持ち物なども金持ちと貧乏人を見分ける大きな手がかりにはなるわけですが、私たちは、それよりも、相手の態度や動きからはるかに多くの情報を得ています。

基本的に金持ちに見える条件は、明るくて元気なことです。

いつまでも若々しくて、よく笑う人は、仕事もプライベートも充実していると思われやすいのです。

反対に、暗くて元気がない人は、仕事に失敗している人、悩みを持っている人というイメージがつきまとうため、たとえ実際には儲かっていても、あまりお金持ちには見えません。

それでは、金持ちらしい元気さや明るさは、どのような動き方によって表現されるのでしょうか。


061_2 
 
「金持ちケンカせず」という言葉があるように、生活に追われていない人はおうようでのんびりしているというイメージがあるので、あまり細かくチェックしたり、いちいち指さして確認したりする動きは、いわゆる金持ちらしい動きではありません。

基本的にはせかせかせず、力を抜いてゆったりしていることが大切です。

イスに座るときには背もたれにもたれてリラックスして座り、おおらかに身体を開いて二コニコしながら、すでに説明した、両手を大きく広げる動きなど織り交ぜると、金持ちらしく見えます。

また、金持ちは、自分に自信があるので、やりたいことは何でもちゅうちょせずに実行するというイメージがあります。

そこで、ゆっくり相手に接近する動きを使って、もの怖じせずに他人に話しかけていくことも大切です。

さらに、金持ちは人なつっこい半面、他人の意向にはあまり頓着しない面があります。

特に無作法なことをするわけでもないのに、何となく傍若無人な感じがするのは、相手をじっと見つめた後、勝手に視線をはずしてしまうなど自己中心的な動きをするからです。

このように、明るく元気でおうように、そして多少わがままに振る舞うと、暗くて元気がなくて細かい人よりもはるかにお金持ちに見えるのです。

次回の、(12)「元気で明るい人は儲かっている(その2)」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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2017年4月25日 (火)

(10)「姿勢を良くするだけで華やかに見える(その2)」

こんにちは。

プレゼンテーションをうまく行うために、正しい姿勢をとることは、大変有効です。

しかし、話をしている間中、正しい姿勢を保ち続ける必要は全くありません。

正しい姿勢をとることばかりを意識することによって、その人本来の表現力を失いやすいからです。

話し始める最初の1~2分間だけ正しい姿勢を保ち、合間に所々で正しい姿勢をとり、最後にやはり正しい姿勢で締めの話をする以外は、自分本来の動きに任せても大丈夫です。

不慣れな結婚式のスピーチで、上がってしまい不本意な結果に終わりやすいのは、着慣れない礼服を着て、普段はしたことがない正しい姿勢で話をすることが大きな原因なのです。

大勢の前でのスピーチをうまく乗り切るためには、やはり普段から、正しい姿勢で話をすることに慣れておくことが大切なのです。

さて今日は、「華やかに見える姿勢」の後半の話です。


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(10)姿勢を良くするだけで華やかに見える(その2)

正しい立ち方とは、決して無理に身体を上に伸ばすことではありません。

大切なのは、頭を重心の上に乗せ、ちょうど皿回しの皿を棒の上に乗せるようにしてバランスを取ることです。

猫背の人が前に出た首を筋肉の力で強引に支えているから首が凝りやすいように、それぞれの人がとっている不自然な姿勢は、筋肉に無理な負荷をかけ、身体を疲れさせやすいのです。

姿勢を良くすると身体が大きく見える上に、首や肩や腕などが正しい位置に置かれるので、関節や筋肉を生かした美しい動きをすることができます。


美しい動きとは無駄が少ない動きなので、姿勢を良くすると健康も改善するといわれています。

05_2


人にはそれぞれ自分が得意な動きがあるために、人は普段からその動きを生み出しやすい姿勢を保っています。


しかし、日常生活の中では、私たちはほとんど自分の動きや姿勢を意識することはありません。

そのため、自分が非常に変わった姿勢や個性的な動きをしているということになかなか気づくことができないのです。

そこで、ときには自分の姿勢を正し、日常の動き方を振り返ってみることが大切なのです。

次回の、(11)「元気で明るい人は儲かっている(その1)」に続く。

(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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2017年4月24日 (月)

(9)「姿勢を良くするだけで華やかに見える(その1)」

こんにちは。

ファッション店で、マネキンやトルソーが着ている洋服を十分にチェックして購入したにも関わらず、いざ自宅に帰って鏡の前で着てみると、自分のイメージ通りではないという経験を、多くの人が持っています。

マネキンやトルソーが着た場合と自分が着た場合とでは、いったい何が違うのでしょうか?

それは、体型もさることながら、マネキンやトルソーと同じ姿勢をしていないということが大きな原因なのです。

人は、それぞれ「動きの癖」を持っているために、無意識の内に、自分が動きだしやすいための姿勢をとっています。

そのために、こどもの頃から、家庭や学校で正しい姿勢を保つことを注意されるにもかかわらず、大抵の人はその人独自の姿勢が身についてしまい、その姿勢がマネキンやトルソーとの違いを生み出しているのです。

したがって、普段は、自分が動きだしやすいための姿勢をとることは仕方がありませんが、初対面の人に会ったり、大勢の人の前で話をする時などは、意識をして、正しい姿勢(マネキンやトルソーのような)を保つ必要があります。

そして、普段はしない正しい姿勢を保つことは大変苦しいことなので、普段から、正しい姿勢で話をする練習をしておくことが大切になります。

一般的には、本人が努力をしないで正しい姿勢が保てる人は、「
不動の動き」という「動きの癖」を持っている人で、じっとしているのが得意で行動的ではない人です。

反対に、正しい姿勢は相当意識をしなければできないと感じる人は、じっとしていることが苦手な行動的な人です。

つまり、行動的な人ほど、正しい姿勢を保つのが苦手なのです。

さて今日は、「華やかに見える姿勢」のお話です。


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(9)姿勢を良くするだけで華やかに見える(その1)

人には、華やかな人と地味な人がいます。

華やかか地味かを決定する要素としては、確かにその人が持って生まれた容姿が大きな影響を持っていますが、世の中にはさほど美男美女だと思われないにもかかわらず、華やかな存在となって、多くの人から愛されている人もたくさん存在しています。

 

05_1

一般に、姿勢が悪くてうつむきがちな人は地味です。

また、おなかを突き出すような緊張感のない立ち方をしている人にも華はありません。

素人が舞台に立ったりテレビに映ったりすると、何となくしっかりしていなくて情けない感じがするのは、きちんとした姿勢で立っていないからです。

一流の俳優はただ舞台に立っただけで重厚な存在感を示し、多くの観客を魅了することができます。

地に足の着いた堂々とした立ち姿は、見た目も自然で、あらゆる状況の変化に対応し、困難に立ち向かっていくというイメージを感じさせるのです。

日本人には、何ごとも控えめにすることをよしとするところがありますが、グローバル化する現代社会の中では、しつかりと自分の足で立ち、堂々とものごとに立ち向かう姿勢が必要です。

次回の、(10)「姿勢を良くするだけで華やかに見える(その2)」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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2017年4月23日 (日)

(8)「両手を広げて話すと堂々として見える(その2)」

こんにちは。

両手や片手を広げて話す人は、「
全体注意の動き」を「動きの癖」として持っている人です。

反対に、両手や片手を外側から内側に向かって閉じるようにしながら話す人は、「一点注意の動き」を持っている人なのです。}

前者は、遠くや全体を指し示す動きが得意(癖・くせ)なので、将来の夢や大まかな目標を話すのが得意です。

後者は、近くや一部を指し示す動きが得意(癖・くせ)なので、今日明日の目標や具体的な内容の話が得意です。


しかし、このような「動きの癖」は、必ずしもどちらか一つだけを持っているというわけではありません。

まったく持っていないこともあれば、半分ずつ持ち合わせていたり、片方を多く片方を少なく持ち合わせていたりすることもあるのです。

もしもあなたが、どちらの動きも持ち合わせていないか、どちらかの動きしか持ち合わせていないと感じたら、ぜひ意識して、自分が持っていないと感じる動きを伴いながら他人に話をしてみてください。

「動きの情報」は、あなたをよく知っている人よりも、知らない人に対しての方がより有効に伝わりますが、取りあえずは身近な上司や部下や同僚に対して、今までとは違った動きを伴いながら話をしてみてください。


すると、相手の反応に変化が生れ、そのことによって、あなたの身振り手振り(しぐさ)が、相手を動かしていることを体験できるはずです。


このように、身振り手振り(しぐさ)は、コミュニケーションにおいて、想像以上に大きな役割ををもっているのです。

さて今日は、前回に引き続いて、「両手を広げて話す」人の説明です。


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(8)両手を広げて話すと堂々として見える(その2)

すでに説明したように、人間の動きは、そのままその人の行動を語ります。

例えば、細かいことにこだわる人は、一日を通して身体を内側に丸めて一つのところを見つめたり、細かいところを指さしたりする動きたくさん行っています。

そういう動きを行うからこそ、細かいことにこだわる人なのです。

それに対して、おおらかでアバウトな人は、一点を見つめてじっと考えにふけったり、細かい作業に熱中したりする動きはほとんど行いません。

そういう人は大ざっばに手を広げたり、ものごとをアバウトに指し示したりするような動きをたくさん行うのです。

 

04_1

 

もしも、あなたが「細かいヤツ」 「小さいことにばかりこだわる人」 「重箱の隅を突つくようなタイプ」などと思われているとしたら、あなたは他人とのコミュニケーションの中で、両手を大きく広げる動きをほとんど行っていないはずです。

猫背で、しよっちゅう腕組みをして、気になるものがあったら指で突ついてみたくなり、間違ったことについてはひとこと言ってやらなければ気がすまないような人は、おそらく一生の間、イラストにあるような座り方はせず、また、そのようなアバウトな手の広げ方は行わないはずです。


04_2

 

人の動きにはそれぞれタイプがあり、私たちは誰でも自分に与えられた得意な動きを使って人生を渡っていかなければなりません。

もちろん、絶対にこうでなければならないという基準があるわけではないので、それぞれ自分にとって無理のない動き方をして生きていけばいいのですが、同時に、自分が行っている動き方だけが唯一の方法ではないということを十分に理解しておく必要があります。

両手を大きく広げる動きは、日頃そういう動きをしない人にとっては抵抗が大きいかもしれませんが、相手の心を開き、また相手を掌握するために大変有効な動きなので、対人関係の中にあえて取り入れてみると、これまでよりも人生の幅が広がるかもしれません。

次回の、(9)「姿勢をよくするだけで華やかに見える(その1)」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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2017年4月22日 (土)

(7)「両手を広げて話すと堂々として見える(その1)」

こんにちは。

タレントやスターは、一見して、華やかに見えるものです。

その理由は、顔や姿が美形だからだと思われていますが、本当は、華やかに見える「身体の動き」を行っているからなのです。

内側から外側に向かって大きく開くような「
全体注意の動き」は、一見して華やかで大らかなイメージを感じさせます。

斬新なファッションをより美しく見せることが職業であるファッションモデルの舞台での歩き方やしぐさ(身振り手振り)は、全てこの「
全体注意の動き」なのです。

一代で大勢の部下を率いるリーダーに上り詰めた大抵の経営者も同様です。

彼らはたいてい、この「
全体注意の動き」である「両手を広げる」しぐさ(身振り手振り)が得意です。

なぜならば、大勢の部下を掌握し、全員が立ち向かっていく大きな目標を掲げたり指揮したりするためには、この動きが不可欠だからです。

TVのインタビューに答える経営者の両手の動きに注目してみてください。

必ず、片手や両手を広げた状態で少し静止しながら話をしているはずです。

実は、この姿やしぐさが、社長さんらしさや経営者らしさを醸し出しているのです。

さて今日は、「両手を広げて話す」なにげないしぐさ(身振り手ぶる)が、相手からは堂々としてるように見えるというお話です。


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(7)両手を広げて話すと堂々として見える(その1)

両手や片手を大きく広げる動きは非常に華やかな動きなので、演劇やミュージカルの俳優や歌手など、大勢の人に対して自分の身体を使って様々な表現をする人々によく使われます。


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このような動きには、自分自身を大きく見せて目立たせ、さらに、大勢の人に対して自分が広く注意を払っていることを表現する効果があるのです。

一般に、日本人は欧米人のように両手を大きく開いたり、手を開いて肩をすくめたりする動きはしないと考えられがちですが、実際には、日常生活の・中でも、相手と話しているときなどに大きく手を広げる動きをする人はたくさん存在しています。

もちろん、相手が少人数の場合には、両手をいっぱいに広げるのではなく、もう少し控えめな開き方になることが多いようです。

さて、両手をいっぱいに開くと、ちょうどその人の身長になると言いますが、イスに座っているときなど、両手を大きく開くことは、自分自身を大きく見せるための非常に有効な方法です。

しかし、人間の場合、両手を大きく開いた開放的なポーズは、防御には不向きな格好です。

ケンカのときに両手を大きく広げることが少ないことからもわかるように、このような動きをすることは、相手に対して無防備であること、すなわち戦う気持ちがないことも同時に表現しています。

相手に対して戦闘態勢をとるまでもなく、自分の方が優位であるということを表現するためには、ゆったりとイスの背にもたれて座り、華やかに手を広げる動きが有効です。

あえて逃げたり戦ったりしにくい動きをすることによって、相手に対して余裕しゃくしやくであるということを印象づけられるからです。

また、両手や片手を大きく広げる動きは、相手に明るくアバウトな印象を与えます。

手を大きく広げる動きは細かい作業や鋭い指摘とは対極にあるので、このような動きを頻繁に行う人は、細かいことにはあまり固執しないおおらかな人だと思われるのです。

次回の、(8)「両手を広げて話すと堂々として見える(その2)」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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2017年4月21日 (金)

(6)「十秒長くやるだけで粘り強く見える(その2)」

こんにちは。

多くの日本人は、他人に迷惑をかけないように、自分自身を戒めながら生きています。

しかし、長い人生の間には、どうしても他人に無理難題をお願いしなければいけない状況に立たされることも巡って来るものです。

他人にとっては、到底聞き入れることができない話を、何とかして聞き入れてもらうためには、最大級のお願いを粘り強く行わなければなりません。

「この人は本当に困っているんだな」と他人に思わせるためには、一度や二度のお願いでは足りないので、決して引き下がらず、何度も何度もお願いを繰り返さなければいけません。

粘り強くお願いを繰り返して初めて、他人は、本当にお願いされていることを感じるからです。

さて今日は、「粘り強く見える」ための、具体的なアクションについてご説明いたします。

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(6)十秒長くやるだけで粘り強く見える(その2)

お願いすることがうまく、また、その成功率も高いのは、何と言っても小さい子供とペットの犬や猫でしょう。

彼らは大人や人間に頼ってしか望みをかなえることができないので、効果的な「おねだり」をするために何をしなければならないか実によく知っています。

脅迫や命令や指示ではなく、お願いするときの基本は、

①相手を脅かさないようにじっと見つめる

②相手の同情を引くように甘える

③相手が承諾するまで決してあきらめない

この三つです。

人は他人にじっと見つめられるとなかなか抵抗できませんが、それだけに相手の視線に対しては強い警戒心を持っています。

従って、不用意に見つめたり攻撃的な態度で見つめたりするとすぐに拒否されてしまいます。
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イラストの「粘り強くお願いするときの動き方」で、身体を斜めにしてお辞儀をしながら相手を見つめているのは、相手に与える脅威をできるだけ抑えるためです。

正面、しかも高い位置から見つめると相手を威嚇することになりやすいので、できるだけ身体を低くしたり傾けたりすることには大きな意味があるのです。

そして、たとえどんなときでも笑顔を絶やさないこと。

断られたら、悲しそうな顔はしてもいいですが、決して怒った顔をしてはいけません。

下手なプライドは捨てて、素直にお願いし、あと十秒長く粘ってみることが、お願いをかなえてもらう秘訣なのです。

次回の、(7)「両手を広げて話すと堂々として見える(その1)」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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2017年4月20日 (木)

(5)十秒長くやるだけで粘り強く見える(その1)

こんにちは。

2003年4月から2010年3月まで、テレビ東京系列で毎週日曜日に放送された「田舎に泊まろう!」は、大変な人気番組でした。

芸能人が見知らぬ田舎に出かけて行って、民家にアポなしでお泊りをお願いし、実際に泊めてもらうという番組です。

たとえTVで馴染みの有名人であっても、芸能人を一人いきなり泊めても良いと思える民家に遭遇することはまれなことで、いかにして民家の人に無理難題を受け入れてもらうかの交渉場面が番組の一番の見どころでした。

本当は断りたいと思っている相手に、「それじゃあ、仕方がないか」と思わせる一番の決め手は、芸能人がいかに粘り強くお願いするかどうかにかかっていました。

さて今日は、その「粘り強く見える」お願いの、具体的なアクションの仕方についてのお話です。

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(5)十秒長くやるだけで粘り強く見える(その1)

コミュニケーション、すなわち他人と意志を通じ合うことは、簡単なようでいて、実際には非常に多くのコスト(労力)がかかることですが、何と言っても一番むずかしいのは、他人に無理難題をお願いするということでしょう。

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もちろん、人間は状況によっては積極的に他人を助けますが、ごく普通の生活をしている現代人は、いちいち他人のお願いを聞いていたのでは身がもたないので、何とかうまく断りたいというのが本音です。

つまり、他人に何かをお願いしてそれを聞いてもらうということは非常にむずかしく、また手間隙がかかる行為なのです。

私たちは他人に何かを頼まなければならないときに、無意識にそのような大変さを感じるので、できればそういう行動は避けるか、またはできるだけ簡単に終わらせたいと感じることがあります。

実際、相手から断られることを恐れるあまり、なかなか相手にきちんと自分の意図を伝えることができないまま終わってしまう人はたくさん存在しています。

また、本気で願っていることを相手から拒否されると自尊心が傷つくので、私たちは自分を守るためについつい姑息な手段をとることもあります。

例えば、相手に対して、自分はそのことを本気で望んでいるのではないのだというふりをしたり、ひどいときには、自分はたいして望んでいないのだが相手が、望むなら仕方なく希望に沿ってもいいという態度をしたりすることすらあるのです。

まるで好きな相手に断られるのが怖くて、本当はそれほど相手が好きではないのだが、相手がつきあいたいならつきあってやってもいいなどと、自分勝手な妄想をする中学生のようなものですね。

さらに、私たちは一生懸命お願いして断られることがとても恥ずかしいので、お願いする前からそんなことは不可能だと自らあきらめてしまうことさえあるのです。
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このように、お願いする相手に対して逆に高飛車な態度をとったり自らあきらめてしまったりすることが、お願いを聞いてもらうための非常に大きな障害になっていることは言うまでもありません。

もちろん素直にお願いしたところで、聞いてもらえることともらえないことがありますが、本気になって相手に頼まなければ、かなえられる可能性はどんどん低くなってしまいます。

このように考えると、人にものをお願いするときには、何よりも相手に「お願いしている」ということをはっきりと伝えることが大切なのがよくわかります。

あいまいな態度を取ったり、中途半端にあきらめたりしないで、わかりやすいお願いの形をとって、相手にやる気を見せることが絶対に必要なのです。

次回の、(6)「十秒長くやるだけで粘り強く見える(その2)」に続く。

(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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