カテゴリー「◆「駅ナカ・駅ソト」ショップ」の14件の記事

2016年6月 3日 (金)

「高島屋・新宿店」が息を吹き返した動線とは?

こんにちは。

「世界最多の1日350万人が利用する新宿駅の南側に日本一のバスターミナルが誕生してから約2か月。その影響は予想以上に大きく、新宿の街全体を揺り動かしている」

「人やカネが続々と集まり、じり貧だった高島屋は息を吹き返し、バスタがスイッチとなって駅周辺の開発が加速する」と、日経MJ(5月30日)が報じています。


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さて今日は、それまではごちゃごちゃしていて何となく足が向かなかった新宿駅南口に、「新宿バスタ」が誕生することによって、新しい動線が生まれ、バスタ以南へも人が一気に流れ出すことによって、息を吹き返した「高島屋・新宿店」についてご報告します。


(1)従来の「高島屋」は、一番「移動客」の少ない百貨店

「高島屋」は、新宿駅周辺にある百貨店の「伊勢丹」、「京王」、「小田急」に比較して、一番移動客の少ない百貨店でした。

なぜならば、地下及び地上の各「出入口」が、大勢の移動客が行き交う通路(移動空間)に接していなかった上に、交通機関を利用する乗降客が移動する強力な「移動空間」にも接していなかったからです。
(地下1階の 東京メトロ副都心線「新宿三丁目駅」への「出入口」は強力ではない)


(2)伊勢丹、京王、小田急は、従来から「駅ソト」商業集積だった

伊勢丹、京王、小田急百貨店は、それぞれ、地下及び地上の各「出入口」が、大勢の移動客が行き交う通路に接していることと、交通機関を利用する乗降客が移動する強力な「移動空間」にも接していることによって、大勢の移動客を取り込むことができていました。

つまり、伊勢丹、京王、小田急百貨店は、従来より「駅ソト」だったのです。

しかし、高島屋百貨店だけは、他の百貨店ほどの「駅ソト」の条件を満たしていませんでした。


(3)「高島屋」が息を吹き返した、地上一階と二階の通路の変化

①地上一階の各「出入口」が接する通路の通行量が増えた


地上一階の左側より「ルイビトン出入口」、「明治通り側正面出入口」、「ニュウマン側出入口」の三か所の「出入り口」は共に、バスタ新宿、ニュウマンエキナカ&エキソト商業集積、ミライナタワー、ミライナタワー内ニュウマン等の一連のオープンによって、通行量が増えた。


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※明治通り側地上一階「出入口」①

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※ニュウマンに接した地上一階「出入口」②

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※明治通り側のルイビトン地上一階「出入口」③



②地上二階の各「出入口」が接する通路の通行量が増えた

地上二階の「出入り口」は、従来は、サザンテラス方面からの通行客に限られていたが、ニュウマンエキナカ&エキソトとミライナタワー内ニュウマンと隣接し、加えてJR新宿「新南改札」、「ミライナタワー改札」とバスタ新宿の「出入口」につながる広場とも隣接することによって、通行量が激増した。

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ミライナタワー内のニュウマンに隣接した地上二階の広場(広場奥右側に出入口がある)

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※ニュウマン、バスタ新宿に隣接した広場に面した地上二階の「出入口」

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※東急ハンズ、紀伊国屋書店の地上二階の「出入口」につながる通路(右側が線路を挟んでサザンテラスがある)

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※地上二階の「出入口」とバスタ新宿を結ぶエスカレータよりの眺め


(4)商業集積の立地は、「移動客」を取り込める立地が最大条件

全国各地の主要駅周辺に立地する商業集積が集客に成功するか失敗するかは、その商業集積がどれだけ「移動客」を取り込めるかどうかに左右されています。

たとえ主要駅の改札口そばに立地した商業集積であったとしても、その商業集積内を回遊して、他の目的地に移動できる構造となっていなければ、なかなか「移動客」は取り込めません。

つまり、その商業集積内を回遊して、他の目的地に移動できる構造となっていることが非常に重要なのです。

東京、大阪の主要駅周辺に本店をもつ百貨店が、全国各地の主要駅周辺に出店しながらも、業績不振に陥ったり撤退を余儀なくされたりを繰り返してきたのは、単に主要駅の改札口そばに立地しているだけで、強力な「移動空間」に接したり、百貨店そのものが「移動空間」としての構造を持っていなかったことが大きな要因なのです。

「若い女性増え高島屋が蘇生」と5月30日の日経MJが報じている「高島屋・新宿店」の蘇生の具体的な要因は、遠かった従来のJR新宿駅の南口改札口が、甲州街道を越えて、「甲州街道改札」、「新南改札」、「ミライナタワー改札」の新しい三つの改札口として、「高島屋・新宿店」の地上二階の「出入口」に近づいてきたことなのです。

あわせて、「高島屋・新宿店」がバスタ新宿とニュウマンの一階&二階の「出入口」と隣接したことが「蘇生」の大きな要因なのです。


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19.エスカレーターの乗降客に対して敢えて壁を作った店「’ei r ゼア」(新宿・ニュウマン2F)


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2016年6月 1日 (水)

エスカレーターの乗降客に対して敢えて壁を作った店「’ei r ゼア」(新宿・ニュウマン2F)

こんにちは。

さて、今日は、「JR新宿ミライナタワー」の「ニュウマン」の2階にある、「'eir ・ ゼア 」を、店員と客のアクションで観察&分析いたします。

'eir ・ ゼア 」は、インポートブランド婦人靴・バッグ・雑貨のセレクトショップです。


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※L字型をした店であること、エスカレーターに対してガラスの壁を作っていることが、この店の特徴です。


この店は、L字型をした、「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」の構造をした店舗です。

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ただし、この店は「商品空間」を店内に少しだけ引き込んでいるために、厳密に言えば「店員空間のない、引き込み・回遊型店」の構造に分類されます。

しかし、通路に沿って大部分をオープンにしているために、今回は、「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」とします。

それでは、この店がお客様を引きつける状況と、お客様を遠ざける状況について、店員とお客様のアクションという観点からご説明いたします。


■この店がお客様を引きつける状況とは?

(1)接客中の店員のアクションが生じた場合

一般的な「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」において、お客様が引きつけられる状況は、接客中の店員のアクションが生じたときです。

この店・「ゼア」の場合も、「商品空間」の大部分が通路に面してオープンになっているとはいえ、この構造の店がお客様を引きつけるのは、接客中の店員のアクションが生じたときです。

それは、この店の店員が他のお客様に接客をすることによって「なわばり」が解除され、通行客にとって大変近づきやすい店になるからです。

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※店員(左側)の接客中のアクションが生じると、通行客を引きつけやすくなる。

(2)作業中の店員のアクションが生じた場合

接客中の店員のアクションと同様に、作業中の店員のアクションも、店員の「なわばり」を解除する典型的な客を引きつけるアクションです。

したがって、この店・「ゼア」の場合も、接客をしないまでも作業中のアクションを店員が行っている場合は、通行客にとって近づきやすい店となります。

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ただし店員が、作業中の店員のアクションが「なわばり」を解除するために、お客様が近づきやすくなるということを理解していない場合は、その効果も半減します。

(3)サクラパワーが生じた場合

このタイプの構造の店が一番お客様を引きつけるのは、やはり、「サクラパワー現象」が生じたときです。

お客様にとって、店の「なわばり」が最も解除されるときは、すでに他のお客様が存在している場合です。

なぜならば、すでに存在しているお客様が「サクラパワー」を発揮して、店の「なわばり」を最大限に解除するからです。

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※接客を受けたり商品を選んだりしているお客様の姿は、次々と通行客を引きつける「サクラパワー現象」を生み出します。

この店「ゼア」の場合も、次々とお客様が引きつけられる「サクラパワー現象」を観察することができます。

■この店が客を遠ざける状況とは?

(1)じっと立つ店員のアクションが生じた場合

一般的な、「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」において、お客様が遠ざけられる状況は、店頭近くや店内でじっと立つ店員のアクションが生じたときです。

この店・「ゼア」の場合も、店員が店頭近くや店内で、じっと立ってお客様を待ちかまえた場合には、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけやすくなっています。

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(2)早すぎる「いらっしゃいませ」などの接客が開始された場合

また、このタイプの構造の店において、通路に面した「商品空間」にお客様が近づいて来たり、店内奥の「商品空間」にお客様が近づいて来た場合に、店員が早すぎる「いらっしゃいませ」の接客を開始すると、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまいます。

この店・「ゼア」の場合は特に、オリジナル性の高い商品を扱っていることと、少量の商品を陳列した店であることから、近づいて来たお客様に対して、接客の開始が早くなる傾向が見られます。

すると、やはり「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまう様子が観察されます。

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以上が、この店・「ゼア」の、店員とお客様のアクションです。


■この店の壁面が客の行動に与える影響力とは?


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※エスカレータを降りきった通行客はこの店のガラスの壁にぶつかる。


この店「ゼア」の特徴は、店全体を通路に沿ってオープンにしていながらも、唯一、エスカレーターの乗降口の部分にガラスの壁面がつくられていることです。

3階からエスカレーターを降り切った通行客は、このガラスの壁面にぶつかって左右に分散されるかのように移動します。

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その分、店内には通路から遮断された落ち着いたスペースがつくられていますが、本来は、エスカレーターやエレベーターの利用客が降りてきた位置に店舗の出入り口を設計するのが定石です。

お客様にとっては、店の出入り口が明確につくられた店ほど、「なわばり」が解除されやすいために、実際にそのように設計した店では、大勢のお客様を引きつけることに成功しています。

実は、お客様の出入り口は、販売関係者が想像する以上に、館内にあるどの店にとっても「非常に重要なポイント」なのです。

この店・「ゼア」の場合も、エスカレーターの乗降客に対して、敢えて壁面をつくっていることが売り上げに大きな影響を与えていることが想像されます。


駅ナカ・駅ソトショップを中心に、話題のその他の店の店員と客のアクションについても、随時ご報告してまいります。

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2016年5月27日 (金)

JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の「ミスシープアイヴァン」の店員と客のアクション

こんにちは。

さて、今日は、「JR新宿ミライナタワー」の「ニュウマン」の4階にある「ミスシープアイヴァン」を、店員と客のアクションで観察&分析いたします。

「ミス シープ アイヴァン」は、アイヴァン 7285の高級感はそのままに、女性向けに商品をチョイスしたアイウェア・サロンで、サンローランやセリーヌ、モスコットといった豊富なアイウェアを取り揃えた店だと紹介されています。


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※店の両サイドの前面角と、両サイド奥の棚に商品が陳列された店

この店は、「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」です。

この店がお客様を引きつける状況と、お客様を遠ざける状況について、店員とお客様のアクションという観点からご説明いたします。


■この店がお客様を引きつける状況とは?

(1)接客中の店員のアクションが生じた場合

一般的な、「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」において、お客様が引きつけられる状況は、接客中の店員のアクションが生じたときです。

この店、「ミス シープ アイヴァン」の場合も、「商品空間」の大部分が通路の面しているとはいえ、この構造の店がお客様を引きつける場合は、接客中の店員のアクションが生じたときです。

他のお客様に接客をすることによって、店員の「なわばり」が解除されるために、通行客にとっては、大変近づきやすい店となるからです。

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※右端の店員が二人連れのお客様に接客をしているので、通路の面した「商品空間」は通行客にとって、非常にひやかしやすくなる。

(2)作業中の店員のアクションが生じた場合

接客中の店員のアクションと同様に、作業中の店員のアクションも、店員の「なわばり」を解除するために、典型的な客を引きつけるアクションです。

したがって、この店「ミス シープ アイヴァン」の場合も、接客をしないまでも作業中のアクションを店員が行っている場合は、通行客にとって近づきやすい店となります。

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ただし店員が、作業中の店員のアクションが「なわばり」を解除するために、お客様が近づきやすくなるということを理解していない場合は、その効果も半減します。


(3)サクラパワーが生じた場合

このタイプの構造の店が、一番お客様を引きつける状況は、やはり、「サクラパワー現象」が生じたときです。

お客様にとって、店の「なわばり」が最も解除されるときは、すでに他のお客様が存在している場合です。

既に存在しているお客様が「サクラパワー」を発揮して、店の「なわばり」を最大限に解除するからです。

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※接客を受けたり商品を選んだりしているお客様の姿は、次々と通行客を引きつける「サクラパワー現象」を生み出します。

この店「ミス シープ アイヴァン」の場合も、次々とお客様が引きつけられる「サクラパワー現象」を観察することができます。

■この店が客を遠ざける状況とは?

(1)じっと立つ店員のアクションが生じた場合

一般的な、「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」において、お客様が遠ざけられる状況は、店頭近くや店内でじっと立つ店員のアクションが生じたときです。

この店・「ミス シープ アイヴァン」の場合は特に、通路から店員の姿が見えやすいために、店員が店頭近くや店内で、じっと立ってお客様を待ちかまえた場合には、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまいます。

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(2)早すぎる「いらっしゃいませ」などの接客が開始された場合


また、このタイプの構造の店において、通路に面した「商品空間」にお客様が近づいて来たり、店内奥の「商品空間」にお客様が近づいて来た場合に、店員が早すぎる「いらっしゃいませ」の接客を開始すると、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまいます。

この店・「ミス シープ アイヴァン」の場合は特に、オリジナル性の高い商品を扱っていることと、少量の商品を陳列した店であることから、近づいて来たお客様に対して、接客の開始が早くなる傾向が見られます。

やはり、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまう様子が観察されます。


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以上が、この店・「ミス シープ アイヴァン」の、店員とお客様のアクションです。

どの店においても、開店から閉店までの間は、

(1)お客様を引きつける店員のアクション
(2)お客様を遠ざける店員のアクション
(3)お客様がお客様を引きつけるサクラパワー現象による客のアクション

以上の限られた店員とお客様のアクションが繰り返されているのです。

この店・「ミス シープ アイヴァン」においても、以上の三つの店員とお客様のアクションが繰り返されていました。

ところで、販売関係者や店舗設計関係者の皆様は、店の店員とお客様のアクションが以上の三つに限られ、しかも三つのアクションと店の業績には深い関係があるということに関しては、なかなか受け入れがたいことだと思います。

しかし、店は店員の「なわばり」であり、お客様は、店員の「なわばり」を意識して、近づいたり遠ざかったりしていることは、まぎれもない事実なのです。

そして、繁盛店ほど、「なわばり」を解除した店員のアクションが繰り返されているのです。

駅ナカ・駅ソトショップを中心に、話題のその他の店の店員と客のアクションについても、随時ご報告してまいります。


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2.JR新宿駅新南口に大型商業施設「ニュウマン」が第一期オープン

3.駅ソト「ニュウマン」は「道」のある商業集積か?(東京・JR新宿駅新南口)

4.新宿駅南口に「バスタ新宿」がオープン。人の流れが一気に変わりそう。

5.東京・JR新宿駅・新南口の駅ソト「ニューマン」を構成する店舗構造は「道」にふさわしいか?

6.JR新宿駅・新南口の駅ソト「ニュウマン」の通路(道)が、移動空間の「道」としてはなぜ弱いか?

7.今もっとも注目されている、JR新宿駅の四つの「駅ソトショップ」の「移動空間(道)」の違い。

8.新宿ニュウマン「エキナカ」&「エキソト」がオープン!

9.JR新宿南口「ニュウマン」の飲食店は、「移動空間=道」にできた飲食店。

10.新宿駅「ルミネエスト」と「ニュウマン」の店員のアクションはなぜ違うのか?

11.JR新宿「ニュウマン・エキナカ」の店舗構造と店員のアクション

12.JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の催事コーナー店の店員と客のアクション

13.JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の店員と客のアクション

14.JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の「メゾンキツネ」の店員と客のアクション

15.JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の「アコメヤトウキョウ」の店員と客のアクション

16.JR新宿駅にある「LUMINE2」の「イセタンミラーメイクアンドコスメティクス」の店員と客のアクション

17.JRミライナタワーにある「ニュウマン」の「デコールアーバンリサーチ」の店員と客のアクション


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2016年5月24日 (火)

JRミライナタワーにある「ニュウマン」の「デコールアーバンリサーチ」の店員と客のアクション

こんにちは。

さて、今日は、「JR新宿ミライナタワー」の「ニュウマン」の2階にある「デコールアーバンリサーチ」を、店員と客のアクションで観察&分析いたします。

「デコールアーバンリサーチ」は、コンテンポラリーなジュエリーやアクセサリーや雑貨のセレクトショップです。


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※店舗デザインも店舗構造もユニークな店


この店は、「店員空間の狭い引き込み型店」と、「店員空間の狭い接触型店」の折衷型店舗です。

この店が、一見、非常にユニークに見えるのは、高い天井から床までのおしゃれな店舗インテリアに加えて、狭いスペースに複雑に設計された店舗構造が要因なのです。

この複雑な店舗構造と、店員とお客様のアクションには、いったいどのような関係があるのかについて、説明してまいります。

■この店がお客様を引きつける状況とは?

(1)接客中の店員のアクションが生じた場合

一般的な、「店員空間の狭い接触型店」と、「店員空間の狭い引き込み型店」において、一番お客様を引きつけるのは、接客中の店員のアクションです。

この構造の店は、たいていが狭いスペースに作られることが多く、接客中の店員のアクションによって、狭い店全体の「なわばり」が解除されるために、通行客にとっては、大変近づきやすい店となります。

さて、この店「デコールアーバンリサーチ」は、通路に面した「商品空間」を加えた、「店員空間の狭い引き込み型店」(折衷型店舗)の構造をしているために、通行客にとっては、通路に面した「商品空間」が一番ひやかしやすい「商品空間」になっています。

したがって、他の客に接客中の店員のアクションが生じると、店全体の「なわばり」が解除されるために、引き込んだ「商品空間」にもお客様が近づきやすくなり、通路に面した「商品空間」には、よりいっそうお客様が近づきやすくなります。



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※「店員空間が狭い接触型店」の、接客中の店員のアクション


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※「店員空間が狭い引き込み型店」の、接客中の店員のアクション


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※接客中の店員のアクション(中央)がお客様を引きつける

(2)作業中の店員のアクションが生じた場合

接客中の店員のアクションと同様に、作業中の店員のアクションも典型的な客を引きつけるアクションです。

したがって、この店「デコールアーバンリサーチ」の場合も、接客をしないまでも作業中のアクションを店員が行っている場合は、「なわばり」を解除する店員のアクションとなるために、通行客にとって近づきやすい店となります。

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※「店員空間が狭い接触型店」の、作業中の店員のアクション


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※「店員空間が狭い引き込み型店」の、作業中の店員のアクション



(3)サクラパワーが生じた場合

店内が見渡せる構造の店の場合は、一人目の客がサクラパワーとなって次々と客を引きつける「サクラパワー現象」が生じると、店の「なわばり」はいっそう解除されて、通行客を引きつけます。

この店「デコールアーバンリサーチ」の場合も、次々とお客様が引きつけられる「サクラパワー現象」を観察することができます。


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※「店員空間が狭い接触型店」のサクラパワー現象

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※「店員空間が狭い引き込み型店」のサクラパワー現象


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※商品をながめているお客様の姿は、サクラパワーを発揮して、他のお客様を引きつけます。


■この店が客を遠ざける状況とは?

一般的には、「店員空間の狭い接触型店」と「店員空間が狭い引き込み型店」は、客を遠ざける店員のアクションが生じやすい店の構造なのです。

なぜならば、これらの店は「なわばり」を主張する店員のアクションが生じやすい店の構造だからです。

この店「デコールアーバンリサーチ」の場合も、客を遠ざける店員のアクションが生じやすい店舗設計となっています。

(1)じっと立つ店員のアクションが生じた場合


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※「店員空間が狭い接触型店」の店員空間で、じっと立つ店員のアクション


※「店員空間が狭い接触型店」の店頭で、じっと立つ店員のアクション

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※「店員空間が狭い引き込み型店」の店員空間で、じっと立つ店員のアクション


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※「店員空間が狭い引き込み型店」の店頭近くで、じっと立つ店員のアクション



(2)早すぎる「いらっしゃいませ」などの接客が開始された場合

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※「店員空間が狭い接触型店」の、「いらっしゃいませ!」の店員のアクション

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※「店員空間が狭い引き込み型店」の、「いらっしゃいませ!」の店員のアクション

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※「商品空間」、「客空間」、「店員空間」の三空間設計の仕方によって、店員のアクションが左右されてしまうのです。


以上のように、この店「デコールアーバンリサーチ」においては、意外にも、他の店に比べて非常にたくさんの店員と客のアクションが生じています。

それらのアクションをまとめますと、

①接客中の店員のアクション②作業中の店員のアクション③サクラパワー現象を生み出す客のアクションが生じた場合には、通行客を引きつけています。

また、反対に、

①じっと立つ店員のアクション②早すぎる「いらっしゃいませ!」の店員のアクションが生じた場合には、通行客を遠ざけています。

以上のアクションが生じる一番の要因は、この店のスペースが狭いにもかかわらず、二つのタイプの店の構造を併せ持っているからなのです。

そのために、「店員空間の狭い接触型店」と「店員空間の狭い引き込み型店」の両方の店で生じる、「客を引きつける店員のアクション」と「客を遠ざける店員のアクション」が生じているのです。

そしてこの店の重要なポイントは、これら二つのアクションのうち、「客を遠ざける店員のアクション」が、よりいっそう生じやすい店の構造となっていることなのです。

したがって、この店「デコールアーバンリサーチ」は、客が客を引きつける「サクラパワー」をいかにして生じやすくするかが、通行客の少ない時間帯の大きな課題と言えるでしょう。

その他の店の店員と客のアクションについても、随時ご報告してまいります。


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2016年5月20日 (金)

JR新宿駅にある「LUMINE2」の「イセタンミラーメイクアンドコスメティクス」の店員と客のアクション

こんにちは。

さて、今日は、新宿駅改札に直結した駅ソトショップLUMINE2にある「イセタンミラーメイクアンドコスメティクス」を、店員と客のアクションで、観察&分析いたします。

約5年前より、各百貨店が化粧品コーナーでは取り込むことができない顧客層の拡大を狙って、新しいスタイルの化粧品店舗の開発に取り組んでいますが、この「イセタンミラー(以下略称)」も、いわゆる百貨店系の新しい化粧品店舗として、約4年前にオープンしました。

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※甲州街道を挟んで、JR新宿ミライナタワーのちょうど前にあるLUMINE2の2階エスカレーターそばにあります。

この店は、オープン当初は、セルフサービス方式を採用した化粧品店舗として紹介されましたが、実際には、セルフ&非セルフサービス方式で販売していました。

そのために、店の構造も、セルフサービス方式を採用した「店員空間のある、引き込み・回遊型店」ではなく、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」との折衷型店舗の構造をしていました。

したがって、折衷型店舗の構造に合わせて、接客方法も、お客様から注文を受けた後から接客を開始する「一見接客」と、注文を受ける前から接客を開始する「常連接客」の二つの接客方法が行われていました。

以上のことから、このタイプの化粧品店が「セミセルフの化粧品店」と呼ばれるようになったのです。

それでは、このタイプの店の店員と客のアクションについてご説明いたします。


■折衷型店舗における、お客様を引きつける店員のアクションとは?

(1)精算作業を行う店員のアクション

一般的なセルフサービス方式の店の店員は、常に精算作業を行っているために、お客様は自由に店内を回遊して気軽に商品を検討することができます。

この店「イセタンミラー」でも、レジカウンター内での精算作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションなので、店内を回遊中のお客様をいっそう安心させ、通行客を引きつける店員のアクションとなっています。

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※奥に見えるのが、精算中の店員と客の姿


(2)作業中の店員のアクション

一般的なセルフサービス方式の店では、店員がレジカウンターから出て作業をしていても、決して接客をして来ないので、お客様は安心して商品を見たり選んだりすることができます。

この店「イセタンミラー」でも、レジカウンターから出て作業を行う店員のアクションは、「なわばり」解除のアクションとなって、お客様を引きつけます。


Photo_2

(3)接客中の店員のアクション

一般的なセルフサービス方式の店では、原則として、店内で店員が接客をすることはありません。

しかしこの店「イセタンミラー」の場合は、折衷型店舗であるために、店内で店員が接客を行います。

そして、店員が他のお客様に接客中の場合は、「なわばり」を解除した店員のアクションとなって、通行客を引きつけます。

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■折衷型店舗における、客が客を引きつける「サクラパワー現象」とは?

一般的なセルフサービス方式の店は、「なわばり」を主張する店員のアクションが生じにくいために、お客様が店に入りにくいと感じることはありませんが、他のお客様が誰もいない時よりも、大勢のお客様の姿が見える時、すなわち「サクラパワー」が生じている時の方が、はるかに入りやすく滞留しやすい店となります。

この店「イセタンミラー」は、セルフ&非セルフの折衷型店舗です。

そのために、店内に「サクラパワー現象」が生じた場合には、セルフの店のように「なわばり」が解除され、それまで以上に通行客を引きつけやすい店となります。

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※店内の客の姿は、「サクラパワー」を発揮するので、通行客が入りやすくなる。


■折衷型店舗における、お客様を遠ざける店員のアクションとは?

(1)「店員空間のない、引き込み・回遊型店」のお客様を遠ざける店員のアクション

この店「イセタンミラー」は、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」(非セルフの店)の性質を併せ持った折衷型店舗であるために、次のような、客を遠ざける店員のアクションが生じやすくなります。

ただし、この店は下のイラストのような狭い店ではないために、店頭や店頭近くに店員がじっとたって、「なわばり」を主張するアクションを行うことはほとんどありませんが、折衷型店舗としては想定される店員のアクションです。

いずれも、典型的な客を遠ざける店員のアクションです。

  ①店頭でじっと立つアクション


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  ②店内でじっと立つアクション


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  ③早すぎる「いらっしゃいませ」のアクション


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(2)「店員空間のある、引き込み・回遊型店」のお客様を遠ざける店員のアクション

この店「イセタンミラー」は折衷型店舗であるために、「店員空間」があっても、次のような、客を遠ざける店員のアクションが生じやすくなります。

いずれも、典型的な客を遠ざける店員のアクションです。

特に、通行客数の少ない曜日や時間帯には、生じやすくなります。

①レジカウンターの中でじっと立って待ち構えるアクション

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②レジカウンターから出て、じっと立って待ち構えるアクション

Photo_9


③レジカウンターから出て行う、早すぎる「いらっしゃいませ」のアクション

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以上のように、今回説明しました「イセタンミラーメイクアンドコスメティクス」と同様な、二つの構造をもつ折衷型店舗では、次の二つの接客方法が行われています。

(1)お客様の注文を受けた後から接客を開始する「一見接客・いちげんせっきゃく」
(2)お客様の注文を受ける前から接客を開始する「常連接客・じょうれんせっきゃく」

つまり、接客のタイミングが全く異なる二つの接客方法が、一つの店舗内で行われているために、店員の接客が大変むずかしい店となっています。

最近、移動空間に様々なセルフサービス方式の店が登場していますが、案内や説明を専門に行う店員が加わるようになったことで、より多くのお客様を引きつけています。

したがって、「セミセルフの化粧品店」でも、徹底したセルフサービス方式の店に改善し、なおかつ案内や説明を専門に行う店員が存在する店へと、少しずつ変化していくことが予想されます

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15.JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の「アコメヤトウキョウ」の店員と客のアクション


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2016年5月18日 (水)

JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の「アコメヤトウキョウ」の店員と客のアクション

こんにちは。

さて、今日は、「JR新宿ミライナタワー」の「ニュウマン」の1階~4階に52店舗ある内の、「AKOMEYA  TOKYO・アコメヤトウキョウ」(1階)を、店員と客のアクションで観察&分析いたします。

「アコメヤトウキョウ」は、好みのお米を好きなだけその場で精米してくれる店です。

そして、ご飯をより一層おいしくするための道具や器、調味料や食品など、お米に関わる非常に多くのアイテムを取り揃えています。

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※「店員空間のある、接触・引き込み、回遊型店」


この店は、セルフ販売方式を採用した「店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店」です。

この店は、1階の入り口を入って直ぐの所に、一見、スーパー風のイメージで営業しているために、多くの通行客に強烈な存在感をアピールしています。

そして、通行客の誰もが直ぐにこの店がセルフサービス方式の店であることに気づくために、気軽に店頭の商品に近づいたり、自由に店内に入って回遊したりします。

このセルフサービス方式の店の「店員と客のアクション」を改めて観察することによって、その他の店の「店員と客のアクション」をいっそうよく理解することができます。

■この店の、客を引きつける店員のアクションとは?

(1)接客中の店員のアクション

お客様は、セルフサービス方式の店は、注文するまでは店員が接客をしてこないことをよく知っているために、買わずにひやかすだけの場合でも、気軽に店内に入って自由に回遊することができます。

しかし、このタイプの店であっても、「接客中の店員のアクション」は「なわばり」を解除するため、接客が行われると、いっそう通行客が入りやすい店になります。

さて、この店「アコメヤトウキョウ」のレジカウンター(店員空間)は店の奥に設計されているために、通行客からは接客中の店員のアクションはほとんど見えません。

しかし、店内に入れば接客中の店員のアクションが見えるので、お客様はいっそう安心して店内を回遊することができます。


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※店の奥にある、精算カウンター(店員空間)


(2)作業中の店員のアクション

一般的なセルフサービス方式の店では、作業中の店員のアクションもまた、接客中の店員のアクションと同じくらい「なわばり」を解除して、お客様を引きつけることができます。

この店「アコメヤトウキョウ」は、店頭の左側では精米作業が行われたり、奥には期間限定の催事コーナーが設けられたりしているために、店内には様々な店員の作業中のアクションが生じています。

それらの作業中の店員のアクションは、いっそう「なわばり」を解除するために、大勢のお客様を引きつけています。


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■この店の、客を引きつける客のアクションとは?

(1)サクラパワー現象

ドラッグストアや雑貨店などのような、一般的な「店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店」の店頭部分の商品空間は、常に「なわばり」が解除されているために、店頭にサクラパワー現象が生じやすい店となっています。

この店「アコメヤトウキョウ」も、サクラパワー現象が一日中繰り返されています。

特にこの店は、1階出入口のメイン通路に面しているために、常に大勢の通行客が行き交う好立地に位置しています。

大勢の見知らぬ通行客は、この店の店頭の商品空間に引きつけられ、そのお客様が次々と他の通行客を引きつけて、店頭にサクラパワー現象を生み出します。

そして、同時に店内にもたくさんの回遊客によって、「サクラパワー現象」が生み出されているのです。

「商品」そのものや、店の構造や、セルフサービス方式を提供する店員のアクションも、お客様を引きつける大きなパワーとなっていますが、この店の店頭や店内の回遊通路における「サクラパワー現象」こそが、この店が多くのお客様を引きつける最大のパワーとなっているのです。


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※店頭や回遊通路のお客様の姿が、サクラパワーを発揮して、次々とお客様を引きつける。


■一般的な「店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店」で、客を遠ざける店員のアクションが生じる場合とは?

今回の店の「AKOMEYA  TOKYO・アコメヤトウキョウ」においては、「客を遠ざける店員のアクション」は全く生じていませんが、規模が小さい店や通行量が少ない立地にある店の場合などには、このタイプの構造の店であっても、「客を遠ざける店員のアクション」によって、ますます客を遠ざけていることも珍しくありません。

(1)レジカウンターや回遊通路や店頭で、じっと立って待ち構える店員のアクション

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(2)接客を開始する店員のアクション

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セルフサービス方式を採用した店の接客方法は、お客様から注文を受けた後から接客を開始する「一見接客」です。

そのために、原則として、お客様から注文を受ける前から接客を開始する「常連接客」の店のようには、お客様を遠ざける店員のアクションは生じません。

しかし、それでもやはり、店が店員の「なわばり」であることを理解していない場合は、お客様に強いプレッシャーをかけたり、嫌な思いをさせて遠ざけてしまう店員のアクションが生じてしまいます。

以上のようにして、「AKOMEYA  TOKYO・アコメヤトウキョウ」の店員と客のアクションを観察した後で、ファッション&雑貨を主体とした「ニュウマン」のその他の店の店員と客のアクションを改めて観察してみてください。

それまで見えなかった店の構造による「店員のアクション」と「お客様のアクション」の違いが見えてきます。

その他の店の店員と客のアクションについては、後日またご報告いたします。


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2016年5月13日 (金)

JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の「メゾンキツネ」の店員と客のアクション

こんにちは。

さて、今日は、「JR新宿ミライナタワー」の「ニュウマン」のM2階にあるファッション店「MAISON KITSUNE・メゾンキツネ」の店員と客のアクションをご説明いたします。

この店「メゾンキツネ」は、人気の男女のブランドファッション&グッズを販売しています。

広い間口(約8m)と広々とした店内が特徴で、他の店と全く違った雰囲気を醸し出しています。


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※「店員空間のない、引き込み、回遊型店」


この店は、セルフ販売方式ではないので、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」に分類されます。

店内に引き込んだ商品空間店のほとんどは店の奥に配置され、中央にはほんの少しの商品空間が設計されています。

したがって、店内全体が客空間となっていて、明確な回遊通路はありません。

この特徴がある「店員空間のない、引き込み・回遊型店」の店舗構造からは、いったいどのような店員とお客様のアクションが生み出されているのでしょうか?

■一般的な「店員空間のない、引き込み・回遊型店」で生じやすい、客を遠ざける店員のアクションとは?

(1)店内でじっと立って待ち構える店員のアクション

このタイプの店では、店内の「客空間」は「店員空間」とも重なっているために、店員がじっと立ってお客様を待ちかまえると、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまいます。

この「メゾンキツネ」の場合では、店員がじっと立って待ち構えると、その姿をさえぎる商品空間や什器などが非常に少ないために、より強い「なわばり」主張のアクションとなってしまいます。

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(2)店頭や通路にじっと立って待ち構える店員のアクション

このタイプの店では、店員が店頭や通路にじっと立って待ち構えるアクションが生じやすくなりますが、店内よりもいっそう「なわばり」を主張する店員のアクションとなってしまい、店内をひやかして歩きたい通行客は、大変入りにくい店となってしまいます。

この「メゾンキツネ」店の場合は、非常に広い客空間(店員空間と共有)が設計されているために、店員が店頭や通路にまで出てじっと立って待ち構えるようなアクションは見られません。

しかし、全く死角のない店内は、通行客から直ぐに見渡せるために、たとえ店員が店の奥にじっと立っていたとしても、ほとんど店頭にじっと立っている場合と同じように、強い「なわばり」主張を感じさせてしまいます。


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(3)早すぎる接客を開始する店員のアクション

このタイプの店では、やって来たお客様に対して、早すぎる「いらっしゃいませ」などの接客が開始されるのが特徴です。

この「メゾンキツネ」の場合は、店の一番奥にある商品空間までの距離が長いために、まだよく商品をながめていない内に、客空間で待機している店員から接客を開始されてします。

したがって、特にひやかし客にとっては、「なわばり」を主張する店員のアクションが強いプレッシャーとなって、店内に長く踏み止まることができません。


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※ひやかし客にとっては、店員の存在が気になりやすい店の構造。

■一般的な「店員空間のない、引き込み・回遊型店」で生じやすい、客を引きつける店員のアクションとは?

(1)接客中の店員のアクション

このタイプの構造の店であっても、接客中の店員のアクションが生じた場合には、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、強力に通行客を引きつけることになります。

この「メゾンキツネ」の客空間は大変広く、しかも通行客からの見通しが良いために、接客中の店員のアクションが生じた場合には、より強力な「なわばり」解除のアクションとなって、一転して入りやすい客空間に変わります。


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(2)作業中の店員のアクション

このタイプの店では、接客中のアクションと共に、作業中の店員のアクションも、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、通行客を引きつけます。

この「メゾン キツネ」でも、店員が絶えず何らかの作業中のアクションを続けていますが、店員の視線をさえぎるための商品や什器が非常に少ないために、同じタイプの他の店の作業中の店員のアクションほどは、「なわばり」を解除した店員のアクションとはなっていません。

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■一般的な「店員空間のない、引き込み・回遊型店」で生じやすい、客を引きつける客のアクションとは?

客を引きつける客のアクションとは「サクラパワー現象」のことです。

このタイプの店でサクラパワー現象が生じた場合には、強力な「なわばり」を解除した店となって、次々と通行客を引きつけます。

この「メゾンキツネ」の場合も、通行客が特に多い曜日や時間帯には、「サクラパワー現象」が生じて、ひやかし客にとって非常に入りやすい店となることも事実です。


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※サクラパワーが生じると、入りやすい客空間になる。

さて、入りやすい店とは、入り口が広い店のことでは、決してありません。

なぜならば、入り口が狭い店でも入りやす店はたくさん存在しているからです。

つまり、ほとんどのお客様は、店頭の商品空間のイメージから、「なわばり」主張を感じる店を「入りにくい店」だと感じ、「なわばり」解除を感じる店を「入りやすい店」だと感じているのです。

そのために、実は、店頭の商品空間の作り方が、通行客を店内に引きつけるか遠ざけるかを大きく左右しているのです。

この「メゾンキツネ」の広くてオープンな間口は、通行客がより入りやすいことを想定して設計されているわけではないと思います。

商品コンセプトに対応した店舗デザインの一環として、広い出入口と客空間が設計されているのだと思います。

ただ、「駅ソト」という移動空間に立地した「ニュウマン」の館内を回遊する大勢の通行客を、どのようにして店頭に引きつけ、どのように店内を回遊させたり滞留させたりする計画が準備された店であるかについては、「人の動き」という観点より、今後も観察を続けていきたいと思います。


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2016年5月11日 (水)

JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の店員と客のアクション

こんにちは。

今一番元気のいいリアルショップは、「駅ナカ・駅ソト」ショップです。

さて、今日は、「JR新宿ミライナタワー」にある駅ソト・「ニュウマン」の中に、一店だけ出店している洋菓子店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の店員と客のアクションを観察・分析してみたいと思います。


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この店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」は、「ニュウマン」の2Fの入り口を入った直ぐ右側に、一店だけの洋菓子店として出店し、ショコラをはじめマカロンやケーキも販売しています。

この店は、一見、「店員空間の狭い接触型店」の構造に見えますが、実は、その「店員空間の狭い接触型店」に近い、「店員空間の狭い引き込み型店」の店舗構造を設計している所が大きなポイントです。

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※店員空間が狭い引き込み型店       ※店員空間が狭い接触型店


「店員空間が狭い引き込み型店」は、商品空間を店内に引き込み、店員はその商品空間を挟んでお客様に対して接客を行う、いわゆる対面販売の店の構造です。

この構造をした店では、店舗の構造の特徴から、店員が意識をしないでいると、「客を遠ざける店員のアクション」が生じやすいのが特徴です。

(1)狭い店員空間にじっと立ってお客様を待ち構える店員と、通路を行き交うお客様との距離は、「店員空間が狭い接触型店」ほどは近くありませんが、お客様は、店内の客空間には気軽に入っていくことができないために、なかなか商品空間までにはたどり着けません。


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※店員空間でじっと立って待ち構える。


(2)せっかくお客様のために設けた客空間に出てじっと立ってお客様を待ちかまえると、典型的な「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまいます。


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※客空間に出てじっと立って待ち構える。


(3)お客様が入ってくるや否や、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声をかけることによって、お客様を遠ざけてしまいます。
店内に入って来たお客様は、必ずしも購入することを目的にしているわけではないからです。

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※早すぎる「いらっしゃいませ」。


ところが、この店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」は、「店員空間の狭い引き込み型店」を設計し、しかも右側の壁面はショーケースの位置までにとどめることによって、客空間と通路の境界線をあいまいにしています。

そのために、「店員空間の狭い引き込み型店」であるにもかかわらず、一見、通路の前面にまで商品空間を押し出した「店員空間の狭い接触型店」のような店が出来上がっているのです。

このことが、この店舗構造特有の「客を遠ざける店員のアクション」を極力少なくし、反対に「客を引きつける店員のアクション」を引き起こしやすくしているのです。

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※ショーケースの前の「客空間」は、通路とは違った素材の白いスペースとなっている。


この店の左側にはエスカレーターがあり、すぐ右側が、JR新宿駅のミライナタワー改札と甲州街道に直結した、メインの出入り口となっています。

そのために、開店から閉店までの間、最も通行量の多い位置に立地しています。

「ニュウマン」を出入りする大勢のお客様がこの店の「客空間」をショートカットして行き交いますが、そのこともこの店に「客を引きつける店員のアクション」や「客を引きつける客のアクション」(サクラパワー現象)を引き起こす要因になっています。

(1)通行客からは、接客中の店員のアクションがこのイラストよりもはるかによく見えるために、「接客中の店員のアクション」が「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、より効果的に他のお客様を引きつけます。

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(2)注文中の客やひやかし客が途絶えた場合に、店員が「じっと立って待ち構える」アクションを行う時もありますが、たいていは何らかの作業中のアクションを行っているために、客は気軽に商品空間に近づくことができます。

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※作業中の店員のアクション

(3)なんといっても、この店の一番の武器は、店舗の立地と、店舗構造の特徴から、客空間に「サクラパワー現象」が生じやすいことです。
「サクラパワー現象」は、お客様自身が生み出してくれるものだけに、店側が何の努力もすることなく、大勢のお客様を引きつけて相乗効果を生み出してくれるのです。

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※一人目のお客様は、二人目のお客様を引きつける「サクラパワー」となります。


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※店の構造と好立地が、絶えず「サクラパワー現象」を引き起こす。


この店が「ニュウマン」のファッションゾーンの中の一店だけの洋菓子店でありながら、しかも出入口という特徴的な立地にありながらも、大勢のお客様を引きつけている要因は、「客を引きつける店員のアクション」と「客を引きつける客のアクション」が生じやすい、三空間店舗設計の成功にあります。

店は店員の「なわばり」です。

その「なわばり」をうまく解除した店に、通行客は引きつけられます。

この店の「商品空間」の商品そのものも確かに魅力がありますが、それ以上に「なわばり」が解除された「客空間」の魅力こそが、大勢のお客様を引きつけているのです。


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2016年5月 9日 (月)

JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の催事コーナー店の店員と客のアクション

こんにちは。

「JR新宿ミライナタワー」にある「ニュウマン」の1階~4階のファッションゾーンは、約52店舗で構成されていて、1階は路上、2階はJRミライナタワー改札、3階はタクシー乗降口、4階は高速バス乗降口に直結した、典型的な「駅ソト」ショップとなっています。


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※JRミライナタワー改札、甲州街道に直結した出入口。高島屋百貨店、紀伊国屋書店に通じる通路にもなっている。


そして、約52店舗の内の飲食4、美容1、ネイル1店舗を除いた、46店舗の物販店は、ほぼ「店員空間のない、引き込み・回遊型店」が主流となっていますが、詳しい「店舗構造」については、4月7日のブログ(東京・JR新宿駅・新南口の駅ソト「ニューマン」を構成する店舗構造は「道」にふさわしいか?)でご紹介しました。

さて今日は、「ニュウマン」には数少ない構造を持った特殊な店、すなわち、2階の通路に面した狭い催事場空間に同じスペースで出店している二つの店の、店員と客のアクションの違いについてご紹介します。

Photo_2_5
※通路に面した二つの店

上の写真は、通路の右側にエスカレーターを背にした二つの店(手前とその奥)があり、現時点では、手前の店(アクセサリー)にはお客様の姿が一人もなく、奥の店(雑貨&アクセサリー)には多くのお客様の姿が見えます。

ほとんど同じ立地に、同じ狭いスペースに出店している二つの店には、店員とお客様のアクションに、大きな違いが見られます。


■まず、手前の店を見てみましょう。

Photo_4_5
※手前の店(1)

Photo_5_3
※手前の店(2)

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※手前の店の裏側(3)



手前の店・(1)(2)(3)は、典型的な「店員空間の狭い接触型店」です。

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この、「店員空間の狭い接触型店」は、扱い商品に関係なく、「なわばり」を主張する店員のアクションが生じやすい「店舗構造」です。
従って、この店においても、「なわばり」を主張する店員のアクションが観察できます。


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※狭い店員空間で店員がじっと立つ。



1

※近づいて来たお客様に「いらっしゃいませ」と直ぐに声をかける。


以上の、店員のアクションは、お客様を遠ざける店員のアクションですが、その要因は、この店の店員空間が狭いために、商品空間を挟んで対面する、店員空間の店員とお客様の距離が近くなりすぎることから生じているのです。


■次に、奥の店をご紹介します。

Photo_10_2
※奥の店(1)

Photo_11_2
※奥の店(2)

一方、奥の店(1)(2)は、基本的には手前の店と同じ「店員空間の狭い接触型店」ですが、商品空間を挟んで店員とお客様が対面する構造ではなく、店員はごく小さいレジカウンターの中か通路に出ていて、側面販売を行う構造と接客方法の店となっています。

この構造と販売方法の店では、「なわばり」を解除した店員のアクション、つまり作業中か接客中の店員のアクションが生じやすくなります。
従って、「なわばり」を解除した店員のアクションを観察することができます。



Photo_12
※小さいレジカウンターと通路で、店員が何らかの作業を行う。



Photo_13

※、小さいレジカウンターと通路で、店員が接客を行う。



Photo_14

※商品をながめたり検討するお客様(ひやかし客)が「サクラパワー」となって、通行客を次々と引きつける「サクラパワー現象」を引き起こす。



Photo_22
※同じ立地の店であっても、店員のアクションの違いが、全く異なる店のように感じさせる。


以上の二つの店は、通行客が多い通路に面した店であるために、手前の店も、購入客やひやかし客がついた場合には、奥の店と同じように「サクラパワー現象」が生じて、ひやかしやすい店となります。

しかし、店員がじっと立って待ち構えたり、早すぎる「いらっしゃいませ」の声をかけたりするアクションを行うと、お客様が近づきにくい店となってしまいうために、「サクラパワー現象」も生じにくい店になりがちです。


■現在の「ニュウマン」に多い店舗構造は移動空間には向いていない。

「ニュウマン」は、移動空間に立地した典型的な「駅ソトショップ」なので、大勢の移動客がエスカレーターを使って、通路を回遊するのが特徴の商業集積です。

従って、ここには、移動客が気軽に近づきやすかったり、入りやすかったりする「店舗構造」がふさわしいのですが、「ニュウマン」の「店舗構造」は、なかなか気軽には入りにくい店舗構造、つまり、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」が中心となっています。

Photo_16※店員空間のない、引き込み・回遊型店




それだけに、通路に面した接触部分の商品空間を持っている今回ご紹介した二つの店に、大勢のお客様が引きつけられている様子が目立っているのです。

決して、比較的廉価な商品を販売しているから、また期間限定の催事場の店だからという理由で、大勢のお客様が引きつけられているのではありません。

他の店でも、やはり「なわばり」を解除した店員のアクションが多い店ほど、大勢のお客様が引きつけられている様子をどうぞ観察してみてください…。



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11.JR新宿「ニュウマン・エキナカ」の店舗構造と店員のアクション


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2016年5月 6日 (金)

JR新宿駅「ニュウマン・エキナカ」の店員と客のアクション

こんにちは。

JR新宿駅「ニュウマン・エキナカ」は、30店舗の店で構成された典型的な「駅ナカ」ショップです。

そして、その30店舗は、
「店員空間の狭い接触型店」と
「店員空間の広い接触型店」と、
「店員空間のある、引き込み・回遊型店」と、
「店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店」の

四つのタイプの構造の店に分類されるということに関しては、4月28日のブログでご説明しました。

さて今日からは、それぞれの店舗構造別に四回シリーズで、具体的に生じている店員と客のアクションについて、また、それらのアクションが「移動空間(駅ナカ)」という特別な立地要因によって、どのような影響を受けているかについてご説明してまいります。

今回は、二つのサークルを構成している、「店員空間の狭い接触型店」についてご説明します。

Photo

「店員空間の狭い接触型店」とは、上のイラストのような構造をしている店のことです。

そして、この構造をした「食品」の店が、下の写真のように二つのサークルを構成しています。

Photo_2
※弁当とパンが中心のサークル

Photo_9
※和洋菓子が中心のサークル


さて、「店員空間の狭い接触型店」では、店員が次のようなアクションを行うと、お客様を遠ざけてしまいます。

(1)狭い店員空間に店員がじっと立ってお客様を待ち構えると、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまいます。


Photo_4


(2)商品空間に近づいて来たお客様に対して、早すぎる「いらっしゃいませ」を行うと、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまいます。


1


(3)通路に出て、じっと立ってお客様を待ち構えると、「なわばり」主張の店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまいます。


Photo_5



しかし、ここ「ニュウマン・エキナカ」の店は、大勢の乗降客が行き交う構内に立地しているために、絶えず大勢のお客様が店頭に近づいて来たり、眺めたり、注文を出したりするために、次のようなアクションが生じます。

(1)接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、他のお客様を引きつけます。

Photo_6


(2)作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、お客様を引きつけます。


Photo_7


(3)買い物中や検討中(あるいはひやかし中)のお客様の姿は、「サクラパワー」を生み出して、店員の「なわばり」を解除するために、次々と他の客を引きつける「サクラパワー現象」を引き起こしやすくなります。


Photo_8

以上のように、「ニュウマン・エキナカ」の「店員空間の狭い接触型店」では、確かに通行客が途絶えた場合に、「なわばり」を主張する店員のアクションが生じて、お客様が近づき難くなる状況も生じる場合があります。

しかし、ほとんどの時間は、大勢のお客様で賑わっているために、常に「なわばり」が解除された店員のアクションばかりが繰り返されているように感じさせます。

将来、この店の中に業績が芳しくない店が生まれるとしたら、「なわばり」を主張する店員のアクションが繰り返されて、お客様を遠ざける店となった場合に限られます。

もちろん、商品そのものが他の店に比べて問題がある場合には業績が上がりません。

しかし、商品そのものに売れない問題がひそんでいるのか?店員のアクションが悪いのか?は明確に把握することができます。

世界一の乗降客を誇る「新宿駅」の「駅ナカ」ショップとしては、特別に目を見張るほど新しい売り方や商品はまだまだ開発されているとは思われませんが、今後の「駅ナカ」ショップの大きな参考になることは事実でしょう。


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