渋谷ヒカリエShinQsの来館客が増加した要因は?
今年の3月、渋谷駅の東横線と副都心線の相互乗り入れに伴い、渋谷駅の乗降客数は大幅に減少したと言われていますが、「渋谷ヒカリエShinQs(2012年4月26日オープン)」には多くの客が訪れています。
㈱東急百貨店の発表(2013年5月16日)によりますと、本年3月・東横線・副都心線の相互直通運転開始以降は来館者数が2割増加したそうです。
詳しくは、アクセスが良くなったことで、改札につながるB3FやB2F、1Fの下層階からの来店者が増え、特にB3Fからの来店者数は2.5倍に伸長しているそうです。
さて、移動客を対象にした移動空間において、たくさんの繁盛店が登場してきているのが近年の傾向ですが、日本を代表する移動空間に登場した「渋谷ヒカリエShinQs」の移動インフラと、それぞれのフロアへの来店客数との関係を分析してみましょう。
●「渋谷ヒカリエShinQs」への来店者が約2.5倍になった
B3F入り口周辺
左はアーバンコアのエスカレーター、
右は渋谷ヒカリエShinQs・食品フロア入り口です。
●「渋谷ヒカリエShinQs」への来店者が約2.5倍になった
B3F入り口周辺の平面図
渋谷ヒカリエ1改札、渋谷ヒカリエ2改札及び移動通路から
「渋谷ヒカリエShinQs」・B3F食品フロアへの入店客が目立つ。
●来館者数が約2割増加した「渋谷ヒカリエShinQs」と、移動空間の関係
以上の分析から、日本を代表する膨大な移動空間に位置する「渋谷ヒカリエShinQs」は、全体の店舗規模、全体の店舗構造、個々の店舗構造、接客・販売方法において、第四世代の移動空間を有しながらも、第四世代の店としてはまだまだ多くの課題を持った商業集積と言わざるを得ません。
その詳しい観察・分析・説明は、今後のレポートで随時報告してまいります。
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第四世代の店とは、2010年以降に、見知らぬ客が大勢行き来する移動空間に、見知らぬ客を対象にした「一見接客」を行う店として登場し、多くの客を引きつけている。店舗構造は「店員空間の狭い接触型店」「店員空間の広い接触型店」「店員空間がある、引き込み・回遊型店」「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」のいずれかになっている。
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