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2022年9月19日 (月)

45.引き込み・回遊型店①店員空間がない場合のアクション術(入りやすい店売れる店1986年版)

こんにちは。

「店員空間のない、引き込み・回遊型店」は、このようなイラストの店のことです。


Photo

このような構造の店では、店員(店側)の考え方と客の感じ方に、大きな違いがあります。

店員は、お客様が店内の商品を見たり検討したりしやすいために回遊通路をつくった店舗構造だと考えています。

一方、客は、店員のいる空間に入って、商品を見たり検討したりしなければいけない店舗構造だと感じています。

この両者の大きな「ズレ」は、「店は店員の『なわばり』である」ということに店員(店側)が気づいていないことから生じています。

「戸板一枚の店」が店の始まりの構造であることには、誰もが納得することができるはずです。

つまり、「店」は、「商品空間」(戸板一枚)を挟んで、店員と客がそれぞれの空間(なわばり)を保ちつつ、売り買いができる構造であることが基本なのです。

店員と客の垣根(商品空間)を取り払ってつくられた、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」は、客が店員の「なわばり」に入って、大きなプレッシャーを感じながら買い物をしなければいけない店舗構造の店なのです。

かつて、日本経済の著しい発展を背景にして、大勢の客を引きつけた全国日本各地の商店街のほとんどの店が、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」であったことが、後々、停滞ないしは衰退を余儀なくされていった、大きな要因の一つでもあったのです。

それでは、今回の「引き込み・回遊型店 ①店員空間がない場合のアクション術」をご説明いたします。

なお、このシリーズは約35年前の書籍の抜粋であるということを改めて念頭に入れて頂いた上で、どうぞお読みください。 

45.引き込み・回遊型店 ①店員空間がない場合のアクション術

◆店の真ん中にがんばっていては客がはいりにくい

引き込み・回遊型の店で、店員空間がなかったり、あっても店員がカウンター内にはいりっきりになれない店はたくさんあります。

こうした店の商品はたいてい高額で、選ぶときに店員の説明やアドバイスを必要とするので、客が勝手に商品をレジに持っていくというわけにはいきません。

そこで店員はすぐに接客できるように、客空間の中にはいっているのです。


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引き込み・回遊型の店には店頭に商品が出ていません。

そのためこのタイプの店は客にとってはなかなかはいりにくい店です。

ですから、入店してくる客は非常に敏感な状態になっています。

店員が客空間の真ん中でじっと客が来るのを待っている …… こんな様子を見ながら、それをまったく気にしないで平気で店の中にはいってこられる客はごくわずかです。

このような店では、まず、客空間を開放しておかなければなりません。

客が自由に出入りできるように空間をあけておくことが必要なのです。

このタイプの店には内装等もシンプルなものが多く、商品量も少ないので、店内は奥まで見通せる状態です。

そこで店員がどこにいるのか、何をしているのかは一目瞭然です。

客が店の中をのぞいただけで次々に行ってしまうときには、商品には興味があるにもかかわらず、店員のなわばり主張にさえぎられて店内に入れないという可能性があるので注意が必要です。

(※以上の文章とイラストは、拙著「入りやすい店売れる店」日本経済新聞社・1986年版より抜粋したものです) 

続きは次回に…。

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