19.コミュニケーションにおける⑩におい信号とは?(入りやすい店売れる店1986年版)
こんにちは。
ほとんど同じ条件である二つの店に、大きな売り上げの差を生み出す要因は、「店員のアクション」です。
そのことを理解して頂き、様々な多くの店を観察するにあたって、店員と客のコミュニケーションにおいて、「アクション=動き」がいかに大きな役割を担っているかということをご説明しています。
そのために、コミュニケーションを10個(10ポイント)の信号に分けて、それぞれを詳しく説明してきました。
改めて、10個のコミュニケーション信号とは、次の通りです。
①動作信号 ②表情信号 ③視線信号 ④空間利用信号 ⑤話し言葉信号 ⑥音声信号⑦接触信号 ⑧性別年齢信号 ⑨容姿信号 ⑩におい信号
以上のコミュニケーション信号の中で、「①動作信号」が最も大きな役割を担っています。
さて、このblogで繰り返しご説明していますように、店は店員の「なわばり」です。
客は店員の「なわばり」の中に入って買い物をすることになります。
したがって、店員が「なわばり」を解除すればするほど客は引きつけられ、「なわばり」を主張すればするほど客は遠ざけられます。
その「なわばり」を解除したり主張したりするものこそが、店員の「①動作信号」(動き=アクション)なのです。
以上のことに合わせて、このシリーズは約35年前の書籍の抜粋であるということを改めて念頭に入れて頂いた上で、最後の信号、「コミュニケーションにおける⑩におい信号とは?」をお読みください。
19.コミュニケーションにおける⑩におい信号とは?
口臭を防ぐための歯みがき粉や体臭を防ぐためのスプレーなどが数多く売りだされています。
このことから考えても、私たちは意外ににおいに敏感だということがわかります。
口臭のせいで百年の恋がさめてしまうこともあり得ることなのです。
悪臭がきらわれるのは当然ですが、いいにおいも時と場所、そしてその程度によっては他人にきらわれます。
香水やコロン、ヘアトニック、化粧品などのにおいは強すぎるとあたり一面にその人のなわばりを広げるので、たいへん不愉快です。
食品を扱う店員が強い香りを立ちのぽらせていては不潔感がありますし、試着等を手伝う店員が強い香りを出していては、本末転倒してしまいます。
(※以上の文章とイラストは、拙著「入りやすい店売れる店」日本経済新聞社・1986年版より抜粋したものです)
続きは次回に…。
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