18.コミュニケーションにおける⑨容姿信号とは?(入りやすい店売れる店1986年版)
こんにちは。
「人は見た目が○○パーセント」などと書かれた指南書が数多く出版されています。
要するに、人は実際の学歴や地位や年収などの実態よりも、「パッと見の印象」によって、想像以上に評価が左右されるということです。
多くの人が、ブランドファッションやブランド化粧品や高価な貴金属などを身に着けたがるのは、やはり「人は見た目が大事」だと強く感じているからでしょう。
それでは、本当に、人は「見た目」だけで判断されてしまうのでしょうか?
もちろん、だらしのない服装をしていたり、奇抜な化粧や髪型をしていたりする人に比べて、きちんとした服装や化粧や髪型をしている人の方が、性格も頭もよく、お金持ちで優しい人ではないかと思われることは事実です。
しかし、「あの人は、意外にもしっかりした人だ」とか、「あの人は、見かけによらずいい加減な人だ」などと言う言葉が交わされることも珍しくありません。
なぜならば、私たちは「パッと見の印象」で、相手のことを想像したり判断したりはするものの、その人と、しばらくの間、会話をすることによって、相手の印象はどんどん変わってくるからです。
それは、相手としばらく会話を交わすことによって、コミュニケーション信号の中の「動作信号」が、その人の注意力の大小や、決断力の強弱や、行動力の有無に関するたくさんの情報を伝えてくれるからです。
「ボロを着てても心は錦」は、人は見た目だけでは判断してはならないという意味の言葉でもあります。
実は、先人達も、「動作信号=動きの情報」について気付いていたのかも知れません。
さて今回は、「コミュニケーションにおける⑨容姿信号とは?」というお話です。
どうかこのシリーズは、約35年前の書籍の抜粋であるということを念頭に入れてどうぞお読みください。
(18)コミュニケーションにおける⑨容姿信号とは?
「容姿信号」には、変えられないものと変えられるものがあります。
一般的に変えられないのは、身長、体格、顔立ちなどです。
これに対して簡単に変えられるのは髪型、化粧、服装、アクセサリーなどです。
「ボロは着てても心は錦」とはいえ、短時間しか相手と会わない時はこの容姿が大きな役割をはたします。
ごく簡単にいうと魅力的な容姿の人は高く評価され他人にも好かれます。
店員は客と長くつきあうわけではありません。いわば第一印象が決め手になるわけですから、こうした外観に注意を払うことは大切なのです。
きちんとした髪型や服装をしている人は、そうでない人に比べて、ずっと好意的に反応してもらえるのです。
(※以上の文章とイラストは、拙著「入りやすい店売れる店」日本経済新聞社・1986年版より抜粋したものです)
続きは次回に…。
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