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2020年11月 2日 (月)

5.「イケメン通り」の店が客を引きつけるために発信している「六つのメッセージ」とは?----東京・新大久保・イケメン通りの三空間店舗分析(その5)

こんにちは。

前回までは、東京・新大久保・イケメン通りの店を構造別に分類し、それぞれの構造をした店でにおける、客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションについてご説明しました。

今回は、東京・新大久保・イケメン通りの全体の店が客を引きつけるために発信している、「六つのメッセージ」についてご説明いたします。

「店」は店の前を行き交う大勢の通行客に対して、来店や購入を促進するために様々な「誘惑のメッセージ」を必ず発信しています。
そして客にとっては、この「誘惑のメッセージ」こそがリアルショップの大きな魅力となっているのです。

↓誘惑のメッセージを発信している東京・新大久保・イケメン通りの様子
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(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ(誘惑のメッセージ①)

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様々な大勢の通行客が行き交う通りに接した「店」からは、「初めての方ほ

どどうぞいらっしゃいま!」という「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されています。
そして、そのメッセージにひきつけられた大勢の見知らぬ客自身からもまた「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されることになるのです。

(2)浪費は美徳のメッセージ(誘惑のメッセージ②)

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「商品空間」に設置された「プライスカード」は、ただ単に商品の価格を表示しているだけでなく、購入目的の客に対してはもちろんのこと、購入の予定がないひやかし客に対しても、「思い切って買っちゃいましょう!」「ついでにこれもどうぞ!」等の「浪費は美徳のメッセージ」を発信しています。客は必ずしも必要としない商品を買って散財することによって心が癒されたりするのです。

(3)返礼不要のメッセージ(誘惑のメッセージ③)

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回遊通路にせり出した「商品空間」や店内の「商品空間」からは、「どうぞ自由にご覧ください!」「見るだけでもどうぞお気軽に!」等の「返礼不要のメッセージ」が発信されています。
礼を欠くことが禁じられている日常生活の中では無礼とされていることが、この通りにおいては許されるのです。

(4)狩猟解禁のメッセージ(誘惑のメッセージ④)

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店頭から店内に引き続いて大量に陳列された「商品空間」からは、「狩猟解禁のメッセージ」が発信されています。
客は自由なハンターの気分になって通りや店を回遊できるのです。

(5)もっともらしい理由のメッセージ(誘惑のメッセージ⑤)

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「期間限定ショップ」や「対象者限定商品」等を訴求した店舗や商品からは、「今だけの商品ですよ!」「非常に信頼のおける商品ですよ!」等という「もっともらしい理由のメッセージ」が発信されています。
多少の「いい加減なこと」「適当なこと」が許されるのが「店」なのです。

(6)性をほのめかすメッセージ(誘惑のメッセージ⑥)

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大勢の若い男女の店員や行き交う見知らぬ若い男女の客や様々なディスプレイや商品そのものからも、「性をほのめかすメッセージ」が発信されています。
「イケメン通り」という愛称からしてこのメッセージが発信されているのです。

以上、東京・新大久保・イケメン通り全体の店が発信している、客を誘惑する「六つのメッセージ」についてご説明しました。

「店」(リアルショップ)には、日常のタブーに縛られた生活から解放された自由な時間と空間を求めた大勢の客がやって来ます。

そして、それらの客に対して「店」(リアルショップ)は「なわばり」を解除した空間を提供すると共に、客が無意識の内にタブーを破るように誘惑する「六つのメッセージ」を発信しているのです。

客が「店」を「非日常」の空間だと感じる大きな理由は、日常では常識的に戒められている様々なタブーを無視した行動を、「店」では自由に行うことができるからなのです。

残念ながら三密の回避やソーシャルディスタンスを採用したコロナ禍によって、日本中の店における「誘惑のメッセージ」の発信はやや自嘲気味となっていますが、ここ東京・新大久保・イケメン通りにおいては、十分に「なわばり」を解除した空間の提供や、魅力的な「誘惑のメッセージ」がたくさん発信され、土・日を問わず連日多くの客が引きつけられていることが観察できます。

それではまた次回に…。

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