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2020年11月

2020年11月30日 (月)

10.「大久保通り」の店が客を引きつけるために発信している「六つのメッセージ」とは?----東京・新大久保通りの三空間店舗分析(その5)

こんにちは。

前回までは、東京・新大久保駅そばの「大久保通り」の「店」を構造別に分類し、それぞれの構造をした店における、客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションについて説明してきました。

今回は、「大久保通り」の全体の店が客を引きつけるために発信している、「六つのメッセージ」について説明いたします。

「店」は店の前を行き交う大勢の通行客に対して、来店や購入を促進するために様々な「誘惑のメッセージ」を必ず発信しています。
そして客にとっては、この「誘惑のメッセージ」こそがリアルショップの大きな魅力となっているのです。

↓誘惑のメッセージを発信している大久保通りの様子
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(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ(誘惑のメッセージ①)

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様々な大勢の通行客が行き交う通りに接した「店」からは、「初めての方ほ

どどうぞいらっしゃいま!」という「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されています。
そして、そのメッセージにひきつけられた大勢の見知らぬ客自身からもまた「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されることになるのです。

(2)浪費は美徳のメッセージ(誘惑のメッセージ②)

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「商品空間」に設置された「プライスカード」は、ただ単に商品の価格を表示しているだけでなく、購入目的の客に対してはもちろんのこと、購入の予定がないひやかし客に対しても、「思い切って買っちゃいましょう!」「ついでにこれもどうぞ!」等の「浪費は美徳のメッセージ」を発信しています。客は必ずしも必要としない商品を買って散財することによって心が癒されたりするのです。

(3)返礼不要のメッセージ(誘惑のメッセージ③)

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回遊通路にせり出した「商品空間」や店内の「商品空間」からは、「どうぞ自由にご覧ください!」「見るだけでもどうぞお気軽に!」等の「返礼不要のメッセージ」が発信されています。
礼を欠くことが禁じられている日常生活の中では無礼とされていることが、この通りにおいては許されるのです。

(4)狩猟解禁のメッセージ(誘惑のメッセージ④)

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店頭から店内に引き続いて大量に陳列された「商品空間」からは、「狩猟解禁のメッセージ」が発信されています。
客は自由なハンターの気分になって通りや店を回遊できるのです。

(5)もっともらしい理由のメッセージ(誘惑のメッセージ⑤)

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「期間限定ショップ」や「対象者限定商品」等を訴求した店舗や商品からは、「今だけの商品ですよ!」「非常に信頼のおける商品ですよ!」等という「もっともらしい理由のメッセージ」が発信されています。
多少の「いい加減なこと」「適当なこと」が許されるのが「店」なのです。

(6)性をほのめかすメッセージ(誘惑のメッセージ⑥)

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大勢の若い男女の店員や行き交う見知らぬ若い男女の客や様々なディスプレイや商品そのものからも、「性をほのめかすメッセージ」が発信されています。

以上、東京・新大久保駅そばの「大久保通り」全体の店が発信している、客を誘惑する「六つのメッセージ」についてご説明しました。
(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ
(2)浪費は美徳のメッセージ

(3)返礼不要のメッセージ
(4)狩猟採集のメッセージ
(5)もっともらしい理由のメッセージ
(6)性をほのめかすメッセージ

「店」(リアルショップ)には、日常のタブーに縛られた生活から解放された自由な時間と空間(つまり非日常)を求めた大勢の客がやって来ます。
そして大勢の客はそこで、他人が「劣位」で自分こそが「優位」であることを認識し、大きな安定を獲得しているのです。

そのことを、よく心得ている「店」は、「なわばり」を解除した空間を提供すると共に「六つの誘惑のメッセージ」を発信することによって、少しでも客を「優位」にして、店員と店を「劣位」にしようとしているのです。

残念ながら三密の回避やソーシャルディスタンスを採用したコロナ禍によって、日本中の店における「なわばり」の解除や「誘惑のメッセージ」の発信はやや自嘲気味となっていますが、ここ「大久保通り」においては、十分に「なわばり」を解除した空間の提供や、魅力的な「誘惑のメッセージ」がたくさん発信され、土・日を問わず連日多くの客が引きつけられていることが観察できます。

それではまた次回に…。


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2020年11月24日 (火)

9.「大久保通り」の店の構造と店員&客のアクション-----大久保通りの三空間店舗分析(その4)

こんにちは。

東京・新大久保駅そばの「大久保通り」の「店」を、「人の動き」という観点から観察&分析しています。

前回は「大久保通り」の、
①「店員空間が狭い、接触型店」
②「店員空間が狭い、引き込み型店」
③「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
④「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
⑤「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
⑥「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」

以上の構造をした店の内、
③「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
④「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
の構造をした店における、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションについて説明しました。

さて今回は、
①「店員空間が狭い、接触型店」
②「店員空間が狭い、引き込み型店」
の構造をした店における、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションについて説明します。
ここ「大久保通り」の①②の二つの構造の店においては、ほぼ同じような店員と客のアクションが展開されています。

↓新大久保駅ガード下より「大久保通り」を望む様子
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(1)「店員空間が狭い、接触型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。

↓「店員空間が狭い、接触型店」とは下のイラストのように、通路に沿った「商品空間」と狭い「店員空間」の二空間だけで出来た店のことです。そのために客が通路に自ら「客空間」を作って買い物をするのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓ 店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C) ↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A) ↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B) ↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C) ↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
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コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。

※「サクラパワー」とは?
店に客がつくと、その客の姿が次の客をひきつける。その時の状況を「サクラパワー」が起きているとと言う。
「サクラパワー」は次々と客を引きつけながらますます買いやすい状況をつくりだすために、店にとっては重要な販売機会となる。

(2)「店員空間が狭い、引き込み型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。

↓「店員空間が狭い、引き込み型店」とは下のイラストのように、店内に「客空間」と「商品空間」「店員空間」が作られた店のことです。そして、客は店内に入って「商品空間」を挟んで店員と対面しながら買い物をするのが特徴です。

※ここイケメン通りにある「店員空間が狭い、引き込み型店」は、占いの店に限られていますが一般的な物販店の「店員空間が狭い、引き込み型店」の構造の店と同様の店員と客のアクションが観察できます。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓ 店の奥の「店員空間」から、客の様子を観察しながらじっと立って待ち構える店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(B)  ↓「店員空間」から出て、「客空間」や店頭にじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C) ↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A) ↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B) ↓ なんらかの作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。Photo_20201016080305

(C) ↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
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以上のように、東京・新大久保駅そばの「大久保通り」の
(1)「店員空間が狭い、接触型店」
(2)「店員空間が狭い、引き込み型店」
の構造のいずれの店においても、店員が「なわばり」を主張するアクションを行って客を遠ざけ、あるいは「なわばり」を解除するアクションを行って客を引きつけている様子を観察することができます。

続きは、次回に…。

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2020年11月16日 (月)

7.「大久保通り」の店の構造と店員&客のアクション-----大久保通りの三空間店舗分析(その2)

こんにちは。

前回から、東京・新大久保駅そばの「大久保通り」の「店」を、「人の動き」という観点から観察&分析しています。


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前回は、大久保通りに立ち並ぶ様々な店(飲食店を除く)を、「商品空間」と「店員空間」と「客空間」の三空間のレイアウトの仕方を分析することによって、

①「店員空間が狭い、接触型店」
②「店員空間が狭い、引き込み型店」
③「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
④「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
⑤「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
⑥「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」

以上の構造をした店(飲食店を含まず)によって構成されていることについて説明しました。

さて今回からは、それぞれの構造をした店における、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションについて説明していきます。

そして今回は、「大久保通り」にある
⑤「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
⑥「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」
の構造をした店における客と店員のアクションについて説明します。


(1)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。

↓「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、「商品空間」を店内に加えて店頭にも設置した店のことです。そして客が店内を回遊する「客空間」と「店員空間」が一緒になっているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)↓ 店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。

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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(C) ↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A) ↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B) ↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
Photo_20200824104002
(C) ↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。
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コロナ禍の「マスク」と「ソーシャルディスタンス」の導入によって、「サクラパワー」が生じないようにしているのが現状ですが、それでも店内に客が一人でも存在すればその客は「サクラ」となって他の客を引きつけます。

※「サクラパワー」とは?
店に客がつくと、その客の姿が次の客をひきつける。その時の状況を「サクラパワー」が起きているとと言う。
「サクラパワー」は次々と客を引きつけながらますます買いやすい状況をつくりだすために、店にとっては重要な販売機会となる。

 

(2)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション。

↓「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」とは下のイラストのように、店内に加えて通路に面した部分にも「商品空間」を配置し、「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けた店のことです。つまり客が店内を回遊する「客空間」と、店員が清算を行う「店員空間」が明確に分けられているのが特徴です。
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①客を遠ざける店員のアクション

(A)  ↓ 店内でじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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(B)↓ 店頭でじっと立って客を待つ店員のアクションは、より「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
Photo_20200824104202
(C) ↓ 店に近づいて来たリ入って来たリした客に対して、直ぐに「いらっしゃいませ!」と声を掛けて接客を開始すると、「なわばり」を主張するアクションとなって客を遠ざけてしまいます。
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②客を引きつける店員のアクション

(A) ↓ 接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(B) ↓ 作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除するアクションとなって客を引きつけます。
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(C) ↓ 「サクラパワー」が生じた場合には、いっそう「なわばり」が解除されるために客はより引きつけられます。

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以上のように、東京・新大久保駅そばの「大久保通り」の
⑤「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
⑥「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」
の構造のいずれの店においても、店員が「なわばり」を主張するアクションを行って客を遠ざけ、あるいは「なわばり」を解除するアクションを行って客を引きつけている様子を観察することができます。

続きは、次回に…。

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2020年11月 9日 (月)

6.「大久保通り」の店の構造と店員&客のアクション-----大久保通りの三空間店舗分析(その1)

こんにちは。

今や東京・原宿の「竹下通り」を凌ぐ勢いで若者を中心とした多くの客をひきつけている、東京・新大久保駅界隈の「コリアンタウン」をご紹介しています。

前回までは、東京・新大久保駅界隈のコリアタウンにある「イケメン通り」の店の「三空間店舗分析」を行ってきました。

引き続き、今回からは、「イケメン通り」が接する「大久保通り」に面した店の「三空間店舗分析」を行っていきます。

まず最初に、大久保通りにある様々な店を「店舗構造」別にご紹介していきます。

↓山手線・新大久保駅前の「大久保通り」(中央線・総武線の大久保駅方面の様子)
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↓新大久保駅そばの交差点辺りの様子(1)
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↓新大久保駅そばの交差点辺りの様子(2)
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↓大久保通りに面した「ソウル市場」辺りの様子
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↓大久保通りに接したイケメン通り入り口辺りの様子
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(1)「店員空間が狭い、接触型店」
通りに直接面した「商品空間」と狭い「店員空間」だけで作られているのが特徴です。
この構造をした軽食のテイクアウトの店が多く存在しています。

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(2)「店員空間が狭い、引き込み型店」
店内に「商品空間」を引き込んで「客空間」を設け、狭い「店員空間」を加えて「三空間」で作られているのが特徴です。
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(3)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」の構造
店内に「商品空間」を配置し、「店員空間」が無いのが特徴です。

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(4)「店員空間がある、引き込み・回遊型」の構造
店内にだけ「商品空間」配置し、「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けているのが特徴です。

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(5)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の構造
店内だけではなく通りに面した部分にも「商品空間」を配置し、「店員空間」が無いのが特徴です。
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(6)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型」の構造
店内だけではなく通りに面した部分にも「商品空間」配置し、「セルフサービス方式」を採用した「店員空間」を設けているのが特徴です。

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全国の様々な商業集積に存在する全ての「店」は、大まかには下のように、

①接触型店
②引き込み型店
③引き込み・回遊型店
④接触・引き込み・回遊型店

と四分類され、更に「店員空間」の状況によって細かくは八分類することができます。

つまり、私たちが毎日利用したり見かけたりしているあらゆる「店」は、一見大変複雑な構造をしているように思えますが、実際には次のいずれかの構造の「店」に当てはまるのです。

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そして、ここ新大久保の「コリアンタウン」の「大久保通り」においては、

(1)「店員空間が狭い、接触型店」
(2)「店員空間が狭い、引き込み型店」
(3)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」
(4)「店員空間がある、引き込み・回遊型店」
(5)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」
(6)「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」

以上の構造の店で構成されていることが観察されます。

さて、それぞれの店では、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションが展開されておりますが、それにつきましては次回に詳しくご説明いたします。

続きは次回に…。

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2020年11月 2日 (月)

5.「イケメン通り」の店が客を引きつけるために発信している「六つのメッセージ」とは?----東京・新大久保・イケメン通りの三空間店舗分析(その5)

こんにちは。

前回までは、東京・新大久保・イケメン通りの店を構造別に分類し、それぞれの構造をした店でにおける、客を引きつけたり遠ざけたりする店員と客のアクションについてご説明しました。

今回は、東京・新大久保・イケメン通りの全体の店が客を引きつけるために発信している、「六つのメッセージ」についてご説明いたします。

「店」は店の前を行き交う大勢の通行客に対して、来店や購入を促進するために様々な「誘惑のメッセージ」を必ず発信しています。
そして客にとっては、この「誘惑のメッセージ」こそがリアルショップの大きな魅力となっているのです。

↓誘惑のメッセージを発信している東京・新大久保・イケメン通りの様子
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(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ(誘惑のメッセージ①)

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様々な大勢の通行客が行き交う通りに接した「店」からは、「初めての方ほ

どどうぞいらっしゃいま!」という「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されています。
そして、そのメッセージにひきつけられた大勢の見知らぬ客自身からもまた「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されることになるのです。

(2)浪費は美徳のメッセージ(誘惑のメッセージ②)

Photo_20201020103302

Photo_20201020104401
「商品空間」に設置された「プライスカード」は、ただ単に商品の価格を表示しているだけでなく、購入目的の客に対してはもちろんのこと、購入の予定がないひやかし客に対しても、「思い切って買っちゃいましょう!」「ついでにこれもどうぞ!」等の「浪費は美徳のメッセージ」を発信しています。客は必ずしも必要としない商品を買って散財することによって心が癒されたりするのです。

(3)返礼不要のメッセージ(誘惑のメッセージ③)

Photo_20201020103303

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回遊通路にせり出した「商品空間」や店内の「商品空間」からは、「どうぞ自由にご覧ください!」「見るだけでもどうぞお気軽に!」等の「返礼不要のメッセージ」が発信されています。
礼を欠くことが禁じられている日常生活の中では無礼とされていることが、この通りにおいては許されるのです。

(4)狩猟解禁のメッセージ(誘惑のメッセージ④)

Photo_20201020103304

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店頭から店内に引き続いて大量に陳列された「商品空間」からは、「狩猟解禁のメッセージ」が発信されています。
客は自由なハンターの気分になって通りや店を回遊できるのです。

(5)もっともらしい理由のメッセージ(誘惑のメッセージ⑤)

Photo_20201020103401

Photo_20201020104701
「期間限定ショップ」や「対象者限定商品」等を訴求した店舗や商品からは、「今だけの商品ですよ!」「非常に信頼のおける商品ですよ!」等という「もっともらしい理由のメッセージ」が発信されています。
多少の「いい加減なこと」「適当なこと」が許されるのが「店」なのです。

(6)性をほのめかすメッセージ(誘惑のメッセージ⑥)

Photo_20201020103402

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大勢の若い男女の店員や行き交う見知らぬ若い男女の客や様々なディスプレイや商品そのものからも、「性をほのめかすメッセージ」が発信されています。
「イケメン通り」という愛称からしてこのメッセージが発信されているのです。

以上、東京・新大久保・イケメン通り全体の店が発信している、客を誘惑する「六つのメッセージ」についてご説明しました。

「店」(リアルショップ)には、日常のタブーに縛られた生活から解放された自由な時間と空間を求めた大勢の客がやって来ます。

そして、それらの客に対して「店」(リアルショップ)は「なわばり」を解除した空間を提供すると共に、客が無意識の内にタブーを破るように誘惑する「六つのメッセージ」を発信しているのです。

客が「店」を「非日常」の空間だと感じる大きな理由は、日常では常識的に戒められている様々なタブーを無視した行動を、「店」では自由に行うことができるからなのです。

残念ながら三密の回避やソーシャルディスタンスを採用したコロナ禍によって、日本中の店における「誘惑のメッセージ」の発信はやや自嘲気味となっていますが、ここ東京・新大久保・イケメン通りにおいては、十分に「なわばり」を解除した空間の提供や、魅力的な「誘惑のメッセージ」がたくさん発信され、土・日を問わず連日多くの客が引きつけられていることが観察できます。

それではまた次回に…。

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