24.店が客を引きつけるために発信している「六つのメッセージ」とは?----渋谷スクランブルスクエア5Fの三空間店舗分析(その3)
こんにちは。
前回は、渋谷スクランブルスクエア5F(ファッション)の「店員空間がない、引き込み・回遊型店」の構造をした店での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションについてご説明しました。
今回は、渋谷スクランブルスクエア5F(ファッション)の全体の店が客を引きつけるために発信している、「六つのメッセージ」についてご説明いたします。
「店」は店の前を行き交う大勢の通行客に対して、来店や購入を促進するための様々な「誘惑のメッセージ」を必ず発信しています。そして客にとっては、この「誘惑のメッセージ」こそがリアルショップの大きな魅力となっているのです。
前回は、渋谷スクランブルスクエア5F(ファッション)の「店員空間がない、引き込み・回遊型店」の構造をした店での、客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクションについてご説明しました。
今回は、渋谷スクランブルスクエア5F(ファッション)の全体の店が客を引きつけるために発信している、「六つのメッセージ」についてご説明いたします。
「店」は店の前を行き交う大勢の通行客に対して、来店や購入を促進するための様々な「誘惑のメッセージ」を必ず発信しています。そして客にとっては、この「誘惑のメッセージ」こそがリアルショップの大きな魅力となっているのです。
※なお、画像は「緊急事態宣言」以前の2月に撮影したものです。
↓誘惑のメッセージを発信している 5F(ファッション)の様子
↓誘惑のメッセージを発信している 5F(ファッション)の様子
(2)浪費は美徳のメッセージ(誘惑のメッセージ②)

「商品空間」に設置された「プライスカード」は、ただ単に商品の価格を表示しているだけでなく、購入目的の客に対してはもちろんのこと、購入の予定がないひやかし客に対しても、「思い切って買っちゃいましょう!」「ついでにこれもどうぞ!」等の「浪費は美徳のメッセージ」を発信しています。

「商品空間」に設置された「プライスカード」は、ただ単に商品の価格を表示しているだけでなく、購入目的の客に対してはもちろんのこと、購入の予定がないひやかし客に対しても、「思い切って買っちゃいましょう!」「ついでにこれもどうぞ!」等の「浪費は美徳のメッセージ」を発信しています。
(3)返礼不要のメッセージ(誘惑のメッセージ③)

回遊通路にせり出した「商品空間」や店内の眺めやすい「商品空間」からは、「どうぞ自由にご覧ください!」「見るだけでもどうぞお気軽に!」等の「返礼不要のメッセージ」が発信されています。
(4)狩猟解禁のメッセージ(誘惑のメッセージ④)


回遊通路にせり出した「商品空間」や店内の眺めやすい「商品空間」からは、「どうぞ自由にご覧ください!」「見るだけでもどうぞお気軽に!」等の「返礼不要のメッセージ」が発信されています。
(4)狩猟解禁のメッセージ(誘惑のメッセージ④)

店頭から店内に引き続いて大量に陳列された「商品空間」からは、「狩猟解禁のメッセージ」が発信されています。
(5)もっともらしい理由のメッセージ(誘惑のメッセージ⑤)

「期間限定ショップ」や「対象者限定商品」等を訴求した店舗や商品からは、「今だけの商品ですよ!」「非常に信頼のおける商品ですよ!」等という「もっともらしい理由のメッセージ」が発信されています。

「期間限定ショップ」や「対象者限定商品」等を訴求した店舗や商品からは、「今だけの商品ですよ!」「非常に信頼のおける商品ですよ!」等という「もっともらしい理由のメッセージ」が発信されています。
以上、渋谷スクランブルスクエア5F(ファッション)全体の店が発信している、客を誘惑する「六つのメッセージ」についてご説明しました。
「店」(リアルショップ)には、日常のタブーに縛られた生活から解放された自由な時間と空間を求めた大勢の客がやって来ます。
それらの客に対して「店」(リアルショップ)は「なわばり」を解除した空間を提供すると共に、客が無意識の内にタブーを破るように誘惑する「六つのメッセージ」を発信しているのです。
客が「店」を「非日常」の空間だと感じる大きな理由は、日常では常識的に戒められている様々なタブーを無視した行動を自由に行うことができるからなのです。
続きは次回に…。
「店」(リアルショップ)には、日常のタブーに縛られた生活から解放された自由な時間と空間を求めた大勢の客がやって来ます。
それらの客に対して「店」(リアルショップ)は「なわばり」を解除した空間を提供すると共に、客が無意識の内にタブーを破るように誘惑する「六つのメッセージ」を発信しているのです。
客が「店」を「非日常」の空間だと感じる大きな理由は、日常では常識的に戒められている様々なタブーを無視した行動を自由に行うことができるからなのです。
続きは次回に…。
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