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2020年2月10日 (月)

4.客は「店」が発信するメッセージに引きつけられている  ----渋谷スクランブルスクエア三空間店舗分析(その3)

こんにちは。

前回~前々回は、渋谷スクランブルスクエア1階の店の三空間店舗分析をレポートしました。

↓ 1階和洋菓子フロアの様子
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今回は、1階の店全体から発信されている、「客を引きつけるメッセージ」についてご説明します。

ここ渋谷スクランブルスクエア1階の店を眺めながら回遊する多くの「客」は、「なわばり」が解除された店には引きつけられ、「なわばり」が主張された店からは遠ざけられていることについては前回までに報告してきました。

そして、実は「なわばり」が解除された店からは、さらに客を引きつける様々なメッセージが発信されています。

店が客を引きつけるために発信しているメッセージは、次の六つのメッセ―ジに分類されます。

  (1)見知らぬ人歓迎のメッセージ
  (2)浪費は美徳のメッセージ
  (3)返礼不要のメッセージ
  (4)狩猟解禁のメッセージ
  (5)もっともらしい理由のメッセージ
  (6)性をほのめかすメッセージ

以上のメッセージが回遊客の意識あるいは無意識に訴求して引きつける隠された要因となっているのです。
順番に詳しく説明します。  

(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ

↓「常連客」や「馴染み客」ではなく、「見知らぬ客」こそ大歓迎ですというメッセージで、見知らぬ老若男女が大勢行き交う通路に面しているすべての店から発信されています。

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↓ 買う買わないに関係なく自由に店内を冷やかすことができるセルフサービス方式を採用した店からも「見知らぬ人歓迎のメッセージ」は発信されています。
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(2)浪費は美徳のメッセージ

↓ 節約したり我慢したりしないで欲しいモノを欲しいだけ「どんどん買いましょう!」と言うメッセージで、割り引き価格のプライスカードやPOPや店内放送などから発信されています。

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(3)返礼不要のメッセージ

↓ 他人に対する貸し借りはきちんとしなければいけないという常識的なルールに縛られず、返礼を一切求めないというメッセージで、試食や試着やおまけや感じの良いおもてなしサービスなどから発信されています。

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(4)狩猟解禁のメッセージ
↓ 乱獲や自然破壊問題などを気にしないで、好きなだけ自由に狩りや採集をしても良いというメッセージで、むき出しになった大量陳列の「商品空間」等から発信されています。
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(5)もっともらしい理由のメッセージ

↓ きちんと責任を持った行動ばかりしないで、根拠のない唐突な行動を勧めるメッセージで、先着順サービスや本日限定POP等から発信されています。

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(6)性をほのめかすメッセージ

↓ 性に関する画像や言葉を敢えて避けないで、性をほのめかしたり連想させたりするメッセージで、セクシーなポスターや店員の化粧やユニホームや態度等から発信されています。

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以上、(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ(2)浪費は美徳のメッセージ(3)返礼不要のメッセージ(4)狩猟解禁のメッセージ(5)もっともらしい理由のメッセージ(6)性をほのめかすメッセージが、「なわばり」が解除された店から発信されて、多くの客を引きつけています。

続きは次回へ…。

 

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