6.「グルマンマーケットキノクニヤ」が客に働きかける六つのメッセージ----渋谷スクランブルスクエア三空間店舗分析(その2)
こんにちは。
前回は「渋谷スクランブルスクエア」B1(食品フロア)三空間店舗分析(その1)をご報告しました。
今回は、引き続き(その2)をご説明いたします。
B1食品フロアは前回にもご説明しましたように、スーパーマーケットとカフェ&バーで構成されています。
↓ 食品コーナーの様子
↓ パンコーナーの様子
↓ カフェ&バーコーナーの様子
セルフサービス方式の店の店員のアクションは、接客中か作業中のアクションに限られるため、「なわばり」が解除された店となっています。
そして、「なわばり」が解除された店内からは、回遊中の客に少しでも多くの購入を促進するための「六つのメッセージ」(前々回参照)が発信されています。
(1)見知らぬ人歓迎のメッセージ
(2)浪費は美徳のメッセージ
(3)返礼不要のメッセージ
(4)狩猟解禁のメッセージ
(5)もっともらしい理由のメッセージ
(6)性をほのめかすメッセージ
「セルフサービス方式」のスーパーマーケットは、この店(株式会社紀ノ國屋)が1953年当時に、日本人に比べて非常に買い物時間の長い在日アメリカ人に対する効率的な販売方法として導入されたのですが、この店が「六つのメッセージ」を発信している店であったことは誰も気づいてはいませんでした。
やがて、「セルフサービス方式」のスーパーマーケットが日本各地に受け入れられていったのは、この店が老若男女が望むメッセージを発信する店であったことに違いないのです。
↓ 「なわばり」が解除され、「サクラパワー」が発生し、「六つのメッセージ」が発信されているのです。
以上のことは、「食品」に限らず「ファッション」や「雑貨」や「その他」の商品を販売する店においても観察することができます。
次回に続く…。
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