44.お互いに相手のことを「じっくり検討しないで、パッパと行動してしまう人」、あるいは「いろいろ迷い続けて、なかなか行動しない人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「じっくり検討しないで、パッパと行動してしまう人」だと感じる場合は、あなたは何事もいろいろと調べることが大切で、すぐに決めてしまってはいけないと思うタイプの人で「注意不明の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「いろいろ迷い続けて、なかなか行動しない人」だと感じる場合は、あなたは、何事もいろいろ考え過ぎて迷ったリしないで、取り敢えず直ぐに行動することが大切だと思うタイプの人で「機敏の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「注意不明の動き」の癖の人と「機敏の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「あのー…、これは嫌いではないのですが…、ここのところが少し気になるのですが…」
「はいっ、分かりました、それでは別のモノを直ぐにお持ちいたします」
(2)
「なるほどー…、良いですね…、ただ少しだけ…」
「分かりました、他のモノを直ぐにお持ちいたします」
(3)
「すみませんが…これも嫌いではないのですが…最初のモノも気に入っています…」
「それでは、最初のモノと一緒に他のモノも直ぐにお持ちいたします」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「注意不明の動き」の癖の人(イラスト左側)と、「機敏の動き」の癖の人(イラスト右側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「注意不明の動き」とは、手や指を使って自分が向いている方向(内側)をあいまいに指し示す動きのことです。
「機敏の動き」とは、手や身体を使って、後ろに向かって素早く引く動きのことです。
そして、「注意不明の動き」の癖の人は、直ぐには決めないで、いろいろと調べたりチェックしたりすることが大切だと感じています。
一方、「機敏の動き」の癖の人は、いつまでも迷わないで、直ぐに行動を開始することが大切だと感じています。
そのため「注意不明の動き」の癖の人は、相手の人がじっくり検討しないで、次々と行動してしまうことをどうしても理解することができません。
また、「機敏の動き」の癖の人は、相手の人がいつまでも迷って、なかなか決定しないことをどうしても理解することができません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「注意不明の動き」の癖の人が、自分自身にはいろいろと検討し過ぎる傾向があることを理解し、また「機敏の動き」の癖の人が、自分自身には直ぐに行動を開始してしまう傾向があることを理解するならば、二人はお互いをうまく受け入れて話をしたり行動を共にしたりすることができます。
しかし、特に「注意不明の動き」の癖を持つ上司と、「機敏の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司はいろいろ迷ってなかなかはっきりした指示や注意を与えませんが、部下は上司の指示や注意を早く聞き取って直ぐに行動を開始したくなってしまうために、二人はなかなか協力し合って物事を成し遂げることができません。
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