33.お互いに相手のことを「失敗してもやる気を失わず次々とアイデアを主張する人」、あるいは「高い目標を掲げては直ぐにやる気を無くしてしまう人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「失敗してもやる気を失わず次々とアイデアを主張する人」だと感じる場合は、あなたは高い理想を掲げてはすぐにやる気を無くしてしまうタイプの人で「虚脱の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「高い目標を掲げてはすぐにやる気を無くしてしまう人」だと感じる場合は、あなたは、何度失敗してもやる気を失わないで次々とアイデアを主張することが大切だと思うタイプの人で「不注意指示の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「不注意指示の動き」の癖の人と「虚脱の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「例の件は忘れてあちらの件に取り組みたいと思います」
「残念ですー、すっかりやる気を失いました…」
(2)
「あちらがだめでも別の方法がありますよ」
「ああー、やっぱり失敗しました…」
(3)
「全く新しいアイデアをひらめきました!」
「そうですかー、でもまたきっとダメでしょう…」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「不注意指示の動き」の癖の人(イラスト左側)と、「一点注意の動き」の癖の人(イラスト右側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「不注意指示の動き」とは、手や指を使って自分が向いていない方向(外側)を指し示す動きのことです。
「虚脱の動き」とは、腕や頭や上半身を使って、上から下に向かって力を抜く動きのことです。
そして、「不注意指示の動き」が癖の人は、何事もひらめきや思い付きに注意を払うことが大切だと感じます。
一方、「虚脱の動き」が癖の人は、何事も思いつめないですぐに諦めることが大切だと感じます。
そのため「不注意指示の動き」の癖の人は、相手の人がすぐに諦めてやる気を失ってしまうことをどうしても理解することができません。
また、「虚脱の動き」の癖の人は、相手の人が失敗したにもかかわらず次々とアイデアを主張することをどうしても理解することができません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「不注意指示の動き」の癖の人が、自分自身にはその場でひらめいたり思いついたりすることに関心を持ち過ぎる傾向があることを理解し、また「虚脱の動き」の癖の人が、自分自身にはすぐに諦めたりやる気を失ったりしまう傾向があることを理解することができた場合には、二人はお互いをうまく受け入れて話をしたり行動を共にしたりすることができます。
しかし、特に「不注意指示の動き」の癖を持つ上司と、「虚脱の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司は部下に対してその場その場でひらめいたり思いついたりした指示を与えますが、部下は上司の指示を一旦は受け入れてもすぐにやる気を失ってしまうために、上司の指示が部下によって成し遂げられることはありません。
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