32.お互いに相手のことを「あれこれ調べないで自分勝手に決断する人」、あるいは「あれこれ気にするばかりで決断しない人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「あれこれ調べないで自分勝手に決断する人」だと感じる場合は、あなたは何事も自分勝手に決断をしないでいろいろ気になることをチェックすることが大切だと思うタイプの人で「不注意指示の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「あれこれ気にするばかりで決断しない人」だと感じる場合は、あなたは、周囲に惑わされないで自分自身で決断を下すことが最も大切だと思うタイプの人で「独断の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「不注意指示の動き」の癖の人と「独断の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「あちらの件をチェックする必要がありますよ」
「いえ、大丈夫です!任せてください!」
(2)
「例の件も再度チェックする必要がありませんか?」
「いえ、チェックする必要はありません!責任は私がとります!」
(3)
「他の人からも、意見を聞く必要がありませんか?」
「他の人の意見は間違っています!私の意見が正しいのです!」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「不注意指示の動き」の癖の人(イラスト左側)と、「独断の動き」の癖の人(イラスト右側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「不注意指示の動き」とは、手や指を使って自分が向いていない方向(外側)を指し示す動きのことです。
「独断の動き」とは、腕や頭や上半身を使って下から上に向かって力を入れる動きのことです。
そして、「不注意指示の動き」が癖の人は、何事もひらめいたり直感したりすることに注意を払うことが大切だと感じます。
一方、「独断の動き」が癖の人は、周囲の意見に惑わされないで自分自身で決断することが大切だと感じます。
そのため「不注意指示の動き」の癖の人は、相手の人がいろいろ調べたりチェックしたりすることなく自分本位に決断することをどうしても理解することができません。
また、「独断の動き」の癖の人は、相手の人が思いついたりひらめいたりすることばかりに関心を払って、いつまでも決断しないことをどうしても理解することができません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「不注意指示の動き」の癖の人が、自分自身には次々と注意を払い過ぎる傾向があることを理解し、また「独断の動き」の癖の人が、自分自身には自分勝手に思い込み過ぎる傾向があることを理解するならば、二人はお互いをうまく受け入れて話をしたり行動を共にしたりすることができます。
しかし、特に「不注意指示の動き」の癖を持つ上司と、「独断の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司は部下に対してその場でひらめいた指示や注意を次々に与えますが、部下は上司の注意や指示を無視して自分勝手に判断を下してしまうために、いつも上司の考えとは全く異なる結果を招いてしまいます。
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