34.お互いに相手のことを「コロコロと意見を変えるばかりで全く行動しない人」、あるいは「全く注意を払わないですぐに行動してしまう人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「意見をコロコロ変えるばかりして全く行動しない人」だと感じる場合は、あなたは何事も躊躇などしないですぐに実行することが大切だと思うタイプの人で「接近の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「全く注意を払わないですぐに行動してしまう人」だと感じる場合は、あなたは、何事もすぐには行動しないでいろいろと注意を払うことが大切だと思うタイプの人で「不注意指示の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「不注意指示の動き」の癖の人と「接近の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「いらっしゃいませ、取り敢えずお試しになってください」
「あちらにあるA商品を見せてください」
(2)
「お待たせしました、こちらがA商品ですが一緒にこちらもどうぞお試しください」
「すみません、急にB商品に変更したいのですが」
(3)
「お待たせしました、B商品をお持ちしましたが、ぜひこちらもお試しください」
「すみません、向こうにあるC商品を見たくなったのでお願いします」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「不注意指示の動き」の癖の人(イラスト右側)と、「接近の動き」の癖の人(イラスト左側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「不注意指示の動き」とは、手や指を使って自分が向いていない方向(外側)を指し示す動きのことです。
「接近の動き」とは、手や身体を使って、前に向かってゆっくり進む動きのことです。
そして、「不注意指示の動き」が癖の人は、その場でひらめいたり思いついたりしたことを主張することが大切だと感じています。
一方、「接近の動き」が癖の人は、何事も躊躇しないで積極的に行動することが大切だと感じています。
そのため「不注意指示の動き」の癖の人は、相手の人が事前に全く注意を払わないですぐに行動してしまうことがどうしても理解できません。
また、「接近の動き」の癖の人は、相手の人が次々と考えを変更するばかりで全く行動しないことがどうしても理解できません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「不注意指示の動き」の癖の人が、自分自身には意見を変え過ぎる傾向があることを理解し、また「接近の動き」の癖の人が、自分自身にはすぐに行動を開始してしまう傾向があることを理解するならば、二人はお互いをうまく受け入れて話をしたり行動を共にしたりすることができます。
しかし、特に「不注意指示の動き」の癖を持つ上司と、「接近の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司は部下に対して指示や注意をコロコロと変更してしまうために、部下は次から次に振り回されるばかりで、いつまでたっても成果を上げることができません。
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