28.お互いに相手のことを「話がオーバー過ぎてはっきりしない人」、あるいは「話がその場の思いつきばかりでまとまらない人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「話がオーバー過ぎてはっきりしない人」だと感じる場合は、あなたはその場でひらめいたことを優先して話すことが大切だと思うタイプの人で「不注意指示の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「話がその場の思いつきばかりでまとまらない人」だと感じる場合は、あなたは、全体を大まかに捉えることが大切だと思うタイプの人で「全体注意の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「不注意指示の動き」の癖の人と「全体注意の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「従来の考え方にとらわれない新しいアイデアを検討しましょう」
「全体的にもっと拡大して考えましょう」
(2)
「今ひらめいたのですがA案等はいかがでしょう?」
「もっと発展的に考えましょう」
(3)
「また急に思い出したのですが、B案はいかがでしょうか?」
「部外にも広くアイデアを募集しましょう」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「不注意指示の動き」の癖の人(イラスト右側)と、「全体注意の動き」の癖の人(イラスト左側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「不注意指示の動き」とは、手や指を使って、自分が向いていない方向(外側)を指し示す動きのことです。
「全体注意の動き」とは、手や腕や身体を、内側から外側に大きく開く動きのことです。
そして、「不注意指示の動き」が癖の人は、論理的に考えないで、瞬間的にひらめいたことを大切にしたいと感じています。
一方、「全体注意の動き」が癖の人は、一つのことに集中しないで、広く全体的に考えることが大切だと感じています。
そのため「不注意指示の動き」の癖の人は、相手の人がいつまでも大まかな話ばかりで、少しも具体的にならないことをどうしても理解することができません。
また、「全体注意の動き」の癖の人は、相手の人が次々と話を散らかすばかりで、なかなか膨らましていかないことをどうしても理解することができません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「不注意指示の動き」の癖の人が、自分自身には核心から外れたことに注意が向かい過ぎる傾向があることを理解していて、また「全体注意の動き」の癖の人が、自分自身には考えが発展し過ぎてまとまらない傾向があることを理解していたとするならば、二人はお互いをうまく受け入れて話をしたり行動を共にしたりすることができます。
しかし、特に「不注意指示の動き」の癖を持つ上司と、「全体注意の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司は部下に対して唐突にひらめいた指示や注意を与え、部下は上司の注意や指示をなかなか理解できずに、どんどん発展させて考えてしまうために、この二人の上司と部下はお互いに協力して問題に取り組んだり解決したりしていくことはできません。
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