27.お互いに相手のことを「核心から外れたことばかりに注意や関心が向かう人」、あるいは「一つのことに固執したりこだわったりする人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「核心から外れたことばかりに注意や関心が向かう人」だと感じる場合は、あなたは何事も一つ一つはっきりさせることが大切だと思うタイプの人で「一点注意の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「一つのことに固執したりこだわったりする人」だと感じる場合は、あなたは、一つのことにこだわらないで直感やひらめきを大切にしたいと思うタイプの人で「不注意指示の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「不注意指示の動き」の癖の人と「一点注意の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「あちらの件が気になりますね」
「いえ、この部分に問題があります」
(2)
「それから他にも気になることがありますね」
「いえ、この部分をはっきりさせる必要があります」
(3)
「それでは、あちらもこちらも一緒に試してみませんか?」
「いえ、この部分を解決しなければ先には進めません」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「不注意指示の動き」の癖の人(イラスト左側)と、「一点注意の動き」の癖の人(イラスト右側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「不注意指示の動き」とは、手や指を使って自分が向いていない方向(外側)を指し示す動きのことです。
「一点注意の動き」とは、手や指を使って自分が向いている方向(内側)をはっきり指し示す動きのことです。
そして、「不注意指示の動き」が癖の人は、何事もひらめいたり直感したりすることに注意を払うことが大切だと感じます。
一方、「一点注意の動き」が癖の人は、何事も一つ一つ注意を集中することが大切だと感じます。
そのため「不注意指示の動き」の癖の人は、相手の人が一つのことにこだわっていつまでも自分の意見を変えないことがどうしても理解することができません。
また、「一点注意の動き」の癖の人は、相手の人が核心から大きく外れた意見ばかりを主張することをどうしても理解することができません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「不注意指示の動き」の癖の人が、自分自身には核心から外れたことに注意を払い過ぎる傾向があることを理解し、また「一点注意の動き」の癖の人が、自分自身には一つのことに固執し過ぎる傾向があることを理解するならば、二人はお互いをうまく受け入れて話をしたり行動を共にしたりすることができます。
しかし、特に「不注意指示の動き」の癖を持つ上司と、「一点注意の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司は部下に対して目標や目的から外れた指示や注意を与える一方、部下は目標や目的に向かって一つ一つ問題を解決してゆきたいと考えるために、上司と部下はいつも意見が合わず対立を繰り返してしまいます。
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