30.お互いに相手のことを「注意散漫で決断力のない人」、あるいは「すぐに決定したがって発想が貧困な人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「注意散漫で決断力のない人」だと感じる場合は、あなたは何事も自信を持って決断することが大切だと思うタイプの人で「攻撃の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「すぐに決定したがって発想が貧困な人」だと感じる場合は、あなたは、すぐには決定しないで角度を変えていろいろと注意を払うことが大切だと思うタイプの人で「不注意指示の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「攻撃の動き」の癖の人と「不注意指示の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「とにかく責任を持ってやろう!」
「例の件はどうなっていましたっけ?」
(2)
「例の件はすでに却下しました!」
「別案の方を検討してはいかがですか?」
(3)
「すでに決定したことはもう変更できません!」
「A案のあの部分と、B案のあの部分を合体しませんか?」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「攻撃の動き」の癖の人(イラスト左側)と、「不注意指示の動き」の癖の人(イラスト右側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「攻撃の動き」とは、腕や頭や上半身を使って、上から下に向かって力を入れる動きのことです。
「不注意指示の動き」とは、手や指を使って、自分が向いていない方向(外側)を指し示す動きのことです。
そして、「攻撃の動き」が癖の人は、何事も自信や責任感を持って決定することが大切だと感じています。
一方、「不注意指示の動き」が癖の人は、何事もひらめいたり直感したりすることが大切だと感じます。
そのために、「攻撃の動き」の癖の人は、相手の人がその場でひらめいたり直感したりしたことを繰り返し主張するばかりで、いつまでたっても決定しないことをどうしても理解することができません。
また、「不注意指示の動き」の癖の人は、相手の人がすぐに決定することを優先して、いろいろと注意を払わないことをどうしても理解することができません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「攻撃の動き」の癖の人が、自分には何事もすぐに決定し過ぎる傾向があることを理解して、「不注意指示の動き」の癖の人が、自分には核心から外れたことに注意が向かい過ぎる傾向があることを理解するならば、二人はお互いをうまく受け入れて話をしたり行動を共にしたりすることができます。
しかし、特に「攻撃の動き」の癖を持つ上司と、「不注意指示の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司は部下に対してすぐに決断することを求めてしまいますが、部下は次々と注意が拡散して、すぐに決断することが出来ないために、上司はいつも部下の決断力不足に不満を抱いてしまいます。
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