24.お互いに相手のことを「いろいろと注意を払うがさっぱり行動しない人」、あるいは「全く注意を払わないで猪突猛進してしまう人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「いろいろ注意を払うがさっぱり行動しない人」だと感じる場合は、あなたは誰よりも速く行動することが大切だと思うタイプの人で「突進の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「全く注意を払わないで猪突猛進してしまう人」だと感じる場合は、あなたは、あれやこれやいろいろと注意を払いたくなるタイプの人で「全体注意の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「全体注意の動き」の癖の人と「突進の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「あちらにありますご希望の商品についてご説明いたしますと…」
「いえ!わかりました!」
(2)
「向こうにありますのでご説明しますと…」
「そう!わかりました!」
(3)
「まだ他にもありますのでご案内しますが…」
「いや結構です!見て来ます!」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「全体注意の動き」の癖の人(イラスト右側)と、「突進の動き」の癖の人(イラスト左側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「全体注意の動き」とは、手や腕や身体を、内側から外側に大きく開く動きのことです。
「突進の動き」とは、手や身体を使って、前に向かって勢いよく進む動きのことです。
そして、「全体注意の動き」が癖の人は、何事も全体的に注意を払うことが大切だと感じます。
一方、「突進の動き」が癖の人は、何事も躊躇しないで誰よりも速く行動を開始することが大切だと感じます。
そのため「全体注意の動き」の癖の人は、相手の人が自分の案内や説明を全く聞き入れないで突進してしまうことをどうしても理解することができません。
また、「突進の動き」の癖の人は、相手の人が案内や説明ばかりを繰り返して、なかなか行動しないことをどうしても理解することができません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「全体注意の動き」の癖の人が、自分自身にはいろいろと注意を払いすぎる傾向があることを理解していて、また「突進の動き」の癖の人が、自分自身には唐突に行動してしまう傾向があることを理解していたとするならば、二人はお互いをうまく受け入れて話をしたり行動を共にしたりすることができます。
しかし、特に「全体注意の動き」の癖を持つ上司と、「突進の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司は部下に対していろいろと指示や注意を与えるにもかかわらず、部下は上司の注意や指示を無視して突進を繰り返してしまうために、部下の行動は全く上司が望んでいないものとなってしまいます。
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