18.お互いに相手のことを「大まかに注意を払うばかりでなかなか決断しない人」、あるいは「決意を固めるばかりで全く注意を払わない人」だと感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが相手のことを「大まかに注意を払うばかりでなかなか決断しない人」だと感じる場合は、あなたは行動するに当たっては、全体に注意を払ったり検討したりするよりも、思い切って決断することが大切だと感じるタイプの人で「攻撃の動き」の癖を持つ人です。
反対に、もしもあなたが相手のことを「決意を固めるばかりで全く注意を払わない人」だと感じる場合は、あなたはどんな行動をするに当たっても、調査や検討を十分に行って全体的に把握することが大切だと感じるタイプの人で「全体注意の動き」の癖を持つ人です。
さて今回は、「攻撃の動き」の癖の人と「全体注意の動き」の癖の人が話し合った場合に生じやすい人間関係についてご説明いたします。
(1)
「どうぞあちらをご覧になってご検討ください」
「もしもそれが良ければ決定したいと思います!」
(2)
「こちらだけではなく、あちらのモノとも比較してみてください」
「今度こそいずれかに決定したいと思います!」
(3)
「もう一度全体を見直して比較検討してみてはいかがですか?」
「取り敢えずは最初のモノに決定したいと思います!」
以上のような会話は、物事のとらえ方や考え方が、「攻撃の動き」の癖の人(イラスト左側)と、「全体注意の動き」の癖の人(イラスト右側)とで大きく異なっている事から生じてくるのです。
「攻撃の動き」とは、腕や頭や上半身を使って、上から下に向かって力を入れる動きのことです。
「全体注意の動き」とは、手や腕や身体を、内側から外側に大きく開く動きのことです。
そして、「攻撃の動き」が癖の人は、何事も自分自身で自信と責任を持って決断を下すことが大切だと感じています。
一方、「全体注意の動き」が癖の人は、できるだけ広く注意を払って、調査したり検討したりすることが大切だと感じています。
そのため「攻撃の動き」の癖の人は、相手の人がいつまでたっても決断するように勧めないで、案内や説明を繰り返すことをどうしても理解することができません。
また、「全体注意の動き」の癖の人は、相手の人が十分な調査や検討をしないで、すぐに決断を下そうとすることをどうしても理解することができません。
このように、二人はいつまでもお互いを理解したり受け入れたりすることができないのです。
もしも、「攻撃の動き」の癖の人が、自分には決断を急ぎ過ぎる傾向があることを理解していて、また「全体注意の動き」の癖の人が、自分にはいつまでも調査や検討を繰り返す傾向があることを理解している場合には、二人はお互いを十分に理解し合って行動を共にすることができます。
しかし、特に「全体注意の動き」の癖を持つ上司と「攻撃の動き」の癖を持つ部下の組み合わせでは、上司は常に部下に対して大まかな指示しか与えないために、十分に調べたり検討したりしないですぐに判断を下す部下によって、上司の考えや希望とは大きく異なる結果が引き起こされてしまいます。
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