3.相手の話を「次々に散漫になっていく」、あるいは「いつまでもこだわる」と感じる人間関係とは?
こんにちは。
もしもあなたが話をする相手のことを「細かいことばかりにこだわる人」だと感じる場合は、あなた自身は、物事を次々に発展的にとらえることを優先し、一つのことに固執するのが嫌いな人です。
反対に、もしもあなたが話をする相手のことを「直ぐに内容が散漫になる人」だと感じる場合は、あなたは物事を細部に渡って細かくチェックすることを重要視し、いい加減にするのが嫌いな人です。
前者のあなたは、「不注意指示の動き」の癖を持つ人で、後者のあなたは、「一点注意の動きの癖」を持つ人です。
「動きの癖」が異なる二人が話し合った場合には、それぞれの「動きの癖」の強い影響を受けた考え方や行動の仕方を話し合うことになるために、なかなかお互いの話を理解することができなくなってしまいます。
さて今回は、「不注意指示の動きの癖」の人と「一点注意の動きの癖」の人が話し合った場合に生じる問題点と「動きの癖」の関係についてご説明いたします。
3.相手の話を「次々に散漫になっていく」、あるいは「いつまでもこだわる」と感じる人間関係とは?
(1)「不注意指示の動き」の癖の人の会話
「こちらのモノよりもあちらの方が良いと思います」
「やっぱりあちらのモノよりも向こうの方が良いと思います」
「発想を変えて全く違った観点から選んだ方が良いと思います」
(2)「一点注意の動き」の癖の人の会話
「こちらのこの部分が良いと思います」
「この部分は他よりも非常に優れています」
「この部分が一番の特徴です」
「不注意指示の動き」とは、手や指を使って、自分が向いていない方向(外側)を指し示す動きのことです。(イラスト左)
「一点注意の動き」とは、手や指を使って、自分が向いている方向(内側)をはっきり指し示す動きのことです。(イラスト右)
そのために、相手に対して「不注意指示の動き」を伴って話をする人は、瞬間に閃いた思いつきの内容を話したくなります。
一方、相手に対して「一点注意の動き」を伴って話をする人は、理由や原因を一つ一つきちんと話したくなります。
したがって、「不注意指示の動き」の癖の人は、相手の話は一つのことにこだわり過ぎるためになかなか自分のペースに合わないと感じ、「一点注意の動き」の癖の人は、相手の話は次々と移り変わってしまうためにはっきりと内容を理解することができないと感じて、二人の会話はいつまでもかみ合わないままに続いてしまうのです。
もしも、「不注意指示の動き」の癖の人が「一点注意の動き」の癖の人に対してはっきりとした意見を、また「一点注意の動き」の癖の人が「不注意指示の動き」の癖の人に対していろいろな新しい意見を求めることができれば二人の関係はうまくいきますが、大抵の場合はお互いに注意点が異なっているために、相手の得意な方法を求めたり理解したりする人間関係にはなれないものなのです。
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