12.ガソリンとコーヒがセルフで買える店「GS&コーヒストア・エッソ&ドトールコーヒ」その2(2000年当時)
こんにちは。
下のイラストの店は、前回(昨日)に引き続いて、2000年当時、東京・町田のエッソガソリンスタンドとドトールコーヒーが一つになった新しいタイプの店「GS&コーヒストア・エッソ&ドトールコーヒ」です。
(なお、エッソ、モービル、ゼネラル、エネオスは、2019年度までにエネオスに統合される予定)
2000年当時は、セルフサービス方式のガソリンスタンド自体、まだまだ珍しいものでした。(日本においてセルフサービス方式のガソリンスタンドが開始したのは1998年4月のことです)
したがって、ガソリンと洗車とドトールコーヒーの商品と菓子類が一つのレジカウンターで精算できるシステムのこの店はいっそう目新しい店として評判になりました。
この店の店員と客のアクションを詳しくご紹介いたします。
↓「セルフサービス方式」で気軽に商品が購入できるために、「客空間」は「なわばり」が十分に解除されています。
↓自由に席が選べる飲食コーナーも「なわばり」が解除された「客空間」となっています。
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↓従来のガソリンスタンドは、給油中に店員から半ば強引な接客を受けました。
↓店員の接客アクションが「なわばり」主張のアクションとなって、客に大きなプレッシャーを与えていたからなのです。
↓従来のガソリンスタンドでは、客は店員の指示に従って素早く車を移動せざるを得ませんでした。
↑この店は、ガソリン、洗車、飲食、物販の「商品空間」を持つ、規模の大きい「店員空間のある、接触、引き込み、回遊型店」です。
↑つまり、「セルフサービス方式」のスーパーマーケット等と同じようなシステムの店なのです。
もちろん、現在では「セルフサービス方式」のガソリンスタンドは、一般的なものとして普及し、ガソリンスタンドは「なわばり」が解除された店としてすっかり定着しています。
(なお、イラストは2000年の拙著「超入りやすい店売れる店・日本経済新聞社」からの抜粋です)
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