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2018年6月 1日 (金)

38.ファッションに興味がない男性を大勢引きつけた郊外型紳士服店(1988年当時)

こんにちは。

今回のイラストの店は、約30年前の1988年当時の郊外型紳士服店を描いたものです。

各地の商店街に、停滞ないしは衰退の影が忍び寄る頃に、商店街から離れた郊外の主要道路に面して、紳士服店、靴店、スポーツ用品店が次々に登場してきました。

入りにくく買いにくかった百貨店や商店街の紳士服店には、全く近づかなかった多くの男性客が、自ら進んで紳士服を購入していったことが大きな話題になりました。

百貨店や商店街の紳士服店と郊外型紳士服店には、どんな違いが存在していたのでしょうか?

今回は、そのことについてご説明します。


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38.ファッションに興味がない男性を大勢引きつけた郊外型紳士服店(1988年当時)

1970年代初め、コンビニエンスストアが初めて登場して来た時代に、郊外型紳士服店も初めて登場してきました。

そして、約30年前の1988年当時には、マイカー社会を背景にして郊外型紳士服店は、ごく身近な存在となって来たのです。

当時は、紳士服と言えば百貨店や駅ビルや商店街などのひやかしにくい紳士服店で購入するのが一般的でしたが、郊外型紳士服店の登場は、誰でもが気軽にひやかせる紳士服店を提供することとなったのです。

店舗構造としては、「店員空間のある、引き込み・回遊型店」でしたが、販売方法はセルフサービス方式と側面販売の両方が採用された店でした。



P160

※交通量の多いバイパスなどに面した郊外型紳士服店は、大勢の車客を引きつけました。

Photo
※店員空間のある、引き込み・回遊型店

↓下の店も郊外型紳士服店ですが、店舗の規模が小さく駐車場も少ないことが大きな弱点となっていました。

↓駐車しにくい店は、入りにくい店でもあったのです。



P161

 

当時の百貨店の紳士服売り場が、客が売り場に近づいただけで、すぐに接客が開始される「なわばり」主張の強い店であることは以前にもご紹介しました。

百貨店や駅ビルや商店街の紳士服店は、いずれも客を遠ざける「なわばり」主張の店員のアクションが存在する店で、客は自由にひやかすことができませんでした。

1970年代の初めに日本に初めて登場して来たコンビニエンスストアは、実は客にとって最もひやかしやすい店の登場だったということを、当時の店員も客も気づいてはいませんでした。

同様に、期せずして同じ時代に登場して来た郊外型紳士服店が、客にとって非常にひやかしやすい業界初の紳士服店の登場であったということにも、まだ誰も気づいてはいませんでした。

現在では,様々なカジュアル商品も取り揃え、紳士服が自由にひやかして買えるファッション店が常識となっています。


(なお、イラストは1988年の拙著「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社」からの抜粋です)

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