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2018年5月28日 (月)

36.駅ほど商売に向いた立地はないことにまだ誰も気づいていなかった(1988年当時)

こんにちは。

今や「駅ナカ・駅ソト」ショップは、大勢の客を引きつける人気のスポットとして定着していますが、約30年前の1988年当時(1987年にJRとして民営化)は、改札口内外のロケーションがこれほどまでに強力な商業立地であることを誰も受け入れませんでした。

当時、すでにキオスクがあらゆる商品を取り揃え、高い売り上げを上げていたにもかかわらず…。

なぜならば、各地の地元住民に密着した商店街と、主要駅近くに立地した百貨店があることによって、長い間、「店」本来の性質が見失われていたからです。

「店」は常に見知らぬ大勢の人々が行き交う立地に発生してきましたが、商店街と百貨店が登場したことによって、移動客が忙しく行き交う改札口内外は、商業集積エリアとしては不利な立地条件だと考えられていたのです。

しかし、人は見知らぬ大勢の移動客が行き交う場所でこそ、買い物がしたくなるということは、現在の「駅ナカ・駅ソト」ショップが証明しています。

次のイラストは、約30年前の1988年当時に各地の駅構内で見られたキオスクの典型的な風景です。

キオスクは、「店員空間の狭い接触型店」で、大量の「商品空間」からは常に「ひやかし安全信号」が発信され、「なわばり」が解除されていたために、気軽にひやかすことができました。

 

P154


(なお、イラストは1988年の拙著「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社」からの抜粋です)

Photo

※店員空間の狭い接触型店

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↓すでに当時から、主要駅の構内には、キオスクが少しだけ発展した構造の店舗が登場していました。

↓しかし、近い将来、このタイプの店舗が大規模化して多数立ち並ぶ様になることは、まだ誰も予想していませんでした。

↓この店は「店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店」です。


P155
Photo_2
※店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店

↓次のイラストは、商店街の店(上)と百貨店の店(下)を描いていますが、いずれの店であっても、イラストような大勢の客が行き交う場合は、いかに売り上げが高くなるかということは簡単に想像できます。

↓作業や接客に追われる店員は、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、通行客を引きつけるからです。

↓また、店内を回遊する客の姿が「サクラパワー」を引き起こして通行客を引きつけるからです。


P156


↓残念ながら当時は、駅の構内が店として大変有利な立地であることに気づけず、「なわばり」を主張しやすい店舗構造で「なわばり」を主張しながら、限られた商品だけが販売されていました。

↓やがては、この同じ立地に大勢の客を引きつける店舗が多数登場することになるのです。


P157

以上のように、長く続いた商店街と百貨店時代が「店」本来の性質を見失わせたことによって、商業立地として最高であった駅の改札口近辺や構内が手つかずのままになっていましたが、時代は巡って、今日の「駅ナカ・駅ソト」ショップとして蘇ったのです。

(なお、イラストは1988年の拙著「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社」からの抜粋です)

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