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2018年5月23日 (水)

34.現在も健在、客の心をかきたてた30年前のアメヤ横丁(東京・台東区上野)

こんにちは。

このイラストは、約30年前の1988年当時の、東京都台東区上野の「アメヤ横丁」の様子です。

JR山手線上野駅から御徒町(おかちまち)駅にかけてのびるこの商店街は、現在も大勢の見知らぬ客で賑わう元気の良い商店街ですが、30年を通して全く変わらないものは、「なわばり」を解除した「店舗構造」と「店員のアクション」と「客のアクション」です。



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↑アメヤ横丁の店は、通行客の多い道路に面した、「店員空間の狭い接触型」と「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」で構成されています。

↑しかも、祭りや縁日に限って登場する、よしず張りの簡易な店をイメージさせるような「商品空間」のつくり方が特徴です。


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↑接客中や作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、次々と客を引きつけています。

↑「なわばり」が解除された店頭に立ち止まる大勢の客の姿は、強烈な「サクラパワー」を発揮して、より一層「なわばり」を解除して、さらに多くの通行客を引きつけています。


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↑「いらっしゃい、いらっしゃい!」「やすいよ!やすいよ!」「さあ!買った買った買った!」等の威勢の良い店員の掛け声は、「客寄せ音頭」となって「なわばり」を解除します。

↑客の注文や相談に対応して忙しそうに動き回る店員のアクションは、「客寄せ踊り」となって、「なわばり」を解除します。

以上のように、見知らぬ大勢の客が行き交う通路には、客の「匿名性」が担保された混沌とした異空間が提供されています。

そして、顔見知りになることのない店員からの買い物は、その場限りの人間関係を成立させて、客の心を開放するのです。

煩わしい人間関係を一切伴わないネットショップの魅力は、今後もショッピングの中心となっていくことでしょうが、この「アメ横」に見られるような、実際に見知らぬ大勢の客が行き交い、「なわばり」が解除されたリアルショップにおける買い物の醍醐味は、絶対に捨て去られることはないでしょう。


(なお、イラストは1988年の拙著「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社」からの抜粋です)

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