15.神戸・三ノ宮の地下街「さんちか」にあった化粧品店「コクミン」(1988年当時)
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このイラストの店は、1995年の阪神淡路大震災で被災しながらも、震災後50日余りで、営業を再開したことで当時話題になった神戸・三ノ宮地下街「さんちか」にあった薬粧店「コクミン」の様子です。
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15.神戸・三ノ宮の地下街「さんちか」にあった化粧品店「コクミン」(1988年当時)
規模の大きいこの店は、右半分がセルフサービス方式を中心とし、左半分はセルフサービス方式と対面販売を折衷した方式で販売しています。
↓右半分のコーナーは、化粧品を自由に客が選んで買えるセルフサービス方式が採用されていましたが、当時の薬粧店としてはまだ珍しい販売方法でした。
↓左半分は、右半分と同じセルフサービス方式とショーケースの商品空間を挟んだ対面方式の接客方法を折衷した販売方法が行われていました。
↓私服の店員は客と見分けがつかず、「なわばり」を強力に解除して客を引きつける「サクラパワー」を一層盛り上げる役割も果たしていました。
この店では、通常の商品を袋詰めにして割り引きするとともに、そのようなパッケージの仕方がセルフサービス方式の商品開発にもなっていました。
よく知っている商品であっても、自由に手に取って見たり選んだりできることによって、客にとっては非常に買いやすい商品となっていたのです。
震災後、周辺住民が一日も早い再開を待ち望んだ「さんちか」には、この店のように、「なわばり」が解除された店がたくさん立ち並んでいたために、多くの通行客に親しまれていたのです。
(なお、イラストは1988年の拙著「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社」からの抜粋です)
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