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2018年4月18日 (水)

21.客が近づきにくいと感じる店をつくったDCブランド店(1988年当時)

こんにちは。

約30年前の1988年当時は、DCブランド(デザイナーズ・キャラクターブランド)ショップの最盛期でした。

当時のDCブランドショップでは、ショップ側の考え方主導による、個性的な店づくりと接客方法が行われていました。

そのため、客の店員に対する「なわばり感覚」を全く無視した店舗構造と接客方法が採用されていました。

30年を経過した現在、DCブランドは、作り手の考え方を変化させながら引き継がれていますが、当時の面影を残す店舗構造と接客方法はほとんど消え去っていきました。

リアルショップで商品が売れるという本質は、時代を越えて変化しないものなのです。

21.客が近づきにくいと感じる店を作ったDCブランド店(1988年当時)

 

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↑店の前面をオープンにすれば、客が入りやすいというものではありません。

店員がじっと立って客を待ったり、来店客に対して早すぎる「いらっしゃいませ!」の声がかけられたりする店は、たとえDCブランドショップであっても、客にとって「なわばり」主張の強い店に変わりはありませんでした。

この店の店舗構造は、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」です。


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↑じっと立って「なわばり」を主張する店員の存在が気にならないほど、「商品」に魅力を感じる客は、この店にも引きつけられていきました。

店の構造が入りにくかったり、店員の接客がプレッシャーになったりしたにもかかわらず、当時のDCブランドは大変人気がありました。

つまり、当時はそれほど「商品パワー」が強かったのです。



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↑当時は多数存在したDCブランドの路面店も、全て「店員空間のない、引き込み・回遊型店」の構造をしていて、周囲の店に比べてひと際入りにくさを感じさせる店でした。

やがて、DCブランドショップが多くなるにつれ、DCブランドショップ同士の競争が始まり、より多くの客を引きつけることが必要となりました。

しかし、個性を重視することにとらわれたDCブランドショップの店舗構造と接客方法は、多くの客がひやかしやすいモノではありませんでした。

そして、「商品パワー」が減少すると共に、DCブランドショップは、次第にその姿を消していったのです。


(なお、イラストは1988年の拙著「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社」からの抜粋です)

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