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2018年3月26日 (月)

11.大型電器店でも「なわばり」主張の店員のアクションが客を遠ざけた(1988年当時)

こんにちは。

前回は、約30年前の1988年当時、全国各地に進出した大型電器店が、周辺の商店街にあった電器店の客を次々と奪っていった要因について説明しました。

今回は、商店街の電器店に比べてはるかに有利な大型電気店であっても、「なわばり」を主張する店員のアクションは客を遠ざけてしまう、ということについて説明します。

11.大型電器店でも「なわばり」主張の店員のアクションが客を遠ざけた(1988年当時)

 

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↑広いスペースを確保できる大型店の「商品空間」と「客空間」と店員空間」は、商店街にあった電器店の三空間よりもずっと「なわばり」を解除した空間をつくり出すことができます。


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↑しかし、店内を隅々まで回遊できる広い回遊通路(客空間)であっても、回遊通路の中央にじっと立って客を待つ店員のアクションは、「なわばり」主張の店員のアクションとなるために、客は自由に回遊通路を移動することはできません。(左側)

↑魅力的な商品が大量に陳列された「商品空間」であっても、その前に店員がじっと立って客を待つと、「なわばり」主張のアクションとなるために、客は気軽に商品に近づいたり眺めたりすることはできません。(右側)

 

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↑商品に近づいた客に対して、素早くあるいはそっと静かに背後に近づいて「いらっしゃいませ!何をお探しですか?」と声を掛ける接客は、「なわばり」主張の店員のアクションとなるために、客は落ち着いて商品を眺めたり検討したりすることができません。(左側)

↑各電機メーカーから派遣された店員が、互いに競って客に近づいたり声をかけたりする接客は、「なわばり」主張の店員のアクションとなるために、客はなかなか自由に商品を眺めたり店内を回遊したりすることができません。

しかし、以上のような「なわばり」主張の店員のアクションが行われていたとしても、大勢の客が押しかける時間帯や曜日には、「サクラパワー」がいたる所に生み出されるために、「なわばり」主張の店員のアクションはほとんど目立たず、店全体の「なわばり」が解除された状態になりました。

ところが、残念ながら多くの街の電器店は、店員のアクションが「なわばり」を主張したり解除したりするということにも気づけないままに、衰退を余儀なくされていったのです。


(なお、イラストは1988年の拙著「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社」からの抜粋です)

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