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2018年3月21日 (水)

9.ひやかし客を引きつけて繁盛したオーディオ店(1988年当時)

こんにちは。

約30年前、1988年当時(パソコンやケータイが普及していない時代)、全国各地の商店街には、オーディオや高画質ビデオ、それらの周辺商品を販売するAV(オーディオビジュアル)店があり、若者を中心に大変人気がありました。

前回は、「常連客」を大切にするが故に、苦戦を強いられていたAV(オーディオビジュアル)店を紹介しましたが、今回は先ほどの店から約500mほど離れたほぼ同じ立地条件の店でありながら、「一見客・いちげんきゃく」を引きつけて繁盛していた店を紹介します。

9.ひやかし客を引きつけて繁盛したオーディオ店(1988年当時)

ほぼ同じ規模で、同じ立地条件にありながら、繁盛する秘訣はいったい何にあったのでしょうか?

 

P76

この店の構造は、「店員空間のある、引き込み・回遊型店」です。

Photo

お客様が選んだ商品を、自ら手にしてレジカウンターまで運んでいくシステムではありませんが、お客様から声がかかるまでは、店員は接客を開始しない「一見接客・いちげんせっきゃく」を行っている店です。

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店の前の通路を往来する通行客は一見して、「この店は非常に冷やかしやすい店である」と感じました。

なぜならば、

(1)大量の商品が天井の高さまで積まれた「商品空間」からは、「ひやかし安全信号」が発信されていて、店全体の「なわばり」を解除しています。

(2)その「商品空間」に挟まれた「客空間」(通路)は、狭いながらも非常に「なわばり」が解除された空間となっています。

(3)狭いながらも明確につくられた「店員空間」の中の店員は、接客を開始しないで、「なわばり」を解除する何らかの作業を続けています。

以上のように、「商品空間」「客空間」「店員空間」の三空間の「なわばり」が解除されているために、「冷やかし客」を引きつけやすいこの店は、「サクラパワー」現象を頻繁に生み出して、さらに多くの客を引きつけたのです。


(なお、イラストは1988年の拙著「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社」からの抜粋です)

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