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2018年1月17日 (水)

75の(6).接客アプローチのない自由なショッピング空間(コンビニエンスストア・セブンイレブン)※1986年当時

こんにちは。

1月15日の日経MJ9面に、「意欲ある商店街重点的に支援」というテーマで、埼玉県が商店街の振興策を転換するという記事が報じられています。

『埼玉県は画一的になりがちだった従来の支援方針を見直し、意欲のある商店街をモデルとし重点的に支援し、他の地域に水平展開させるほか、活性化をけん引する外部の専門家の派遣などに取り組む方針』

そして、同記事は『県内ではスーパーなど大型店が増える一方、商店街は2001年の1183ヵ所から2017年には約四分の三の892ヵ所まで減少』と報じています。

このブログでは、インターネット通販の急激な普及によって、百貨店、商店街、大型店、スーパー、コンビニ、SC等の様々な「店」は衰退し、店本来の性質を持った店だけが生き残て行くということを繰り返しお知らせしています。

「店」本来の性質とは、見知らぬ大勢の移動客が行き交う「移動空間」に位置して、見知らぬ者同士(店員と客)のコミュニケーションを伴って売り買いすることです。

商店街活性化の必要が叫ばれて以来、多くの「成功商店街ビジネスモデル」が登場してきましたが、それらがいかに限界のあるビジネスモデルだったかということは、すでに全国各地で繰り返し体験されてきました。

結局、見知らぬ移動客が行き交う立地にない商店街は、イベントを開いたり改装をしたり新しい店を誘致したりしても、活性化して繁栄していくことはむずかしいのです。

どうか、『意欲ある商店街』が、見知らぬ大勢の移動客が行き交う好立地を有した商店街でありますように…。

さて、以上のことを考慮しつつ、「75の(6).接客アプローチのない自由なショッピング空間(コンビニエンスストア・セブンイレブン)※1986年当時」をお読みください。


(なお、本文は1986年初版の拙著「入りやすい店売れる店」の原文のままです)

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75の(6).接客アプローチのない自由なショッピング空間(コンビニエンスストア・セブンイレブン)※1986年当時

◆コンビニエンスストアが抱えている問題点

コンビニエンスストアの三空間設計は、その地域の従来店に比べてはるかになわばり解除の度合いが高かったために、ヤング層を中心として受けいれられてきました。

けれどもコンビニエンスストアの数が増えた今、現状の売り上げをなかなか打破できない理由もまた三空間設計の中にあります。

店員をカウンターの中にとじこめておくというやり方は、店員のなわばり解除の方法としては消極的なものです。


Img6912_2


このタイプの店では、活気が出るか出ないかはその時の客数によって決まるだけで、店員が活躍する余地があまりありません。

スーパーマーケットの登場によって、一時期、百貨店の売り上げが落ち込んでしまったことがあります。

けれども現在ではスーパーマーケットが伸び悩んでいます。

スーパーマーケットの多店化は、店内にいる店員の数をどんどん少なくしていきました。

かつてのスーパーにいた、魚屋や八百屋や肉屋の店員もいなくなり、それと同時に、店員空間の店員によってつくられていた活気も失われていったのです。

スーパーマーケットは清潔で機能的にはなりましたが、爆発的な販売パワーを引き起こすための決定的な要素を欠いてしまったのです。


Img692_2

今、コンビニエンスストアもまた、同様の問題にぶつかろうとしています。

コンビニエンスストアが林立し、その三空間設計がいきわたるにつれて、自由に買えるから楽しかったという時代は終わってしまいます。

すぐに、より質の高いコミュニケーションに対するニーズがおきてくるでしょう。

次回、「75の(7).接客アプローチのない自由なショッピング空間(コンビニエンスストア・セブンイレブン※1986年当時」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「入りやすい店売れる店」日本経済新聞社・1986年版より抜粋したものです)

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