19.力を抜いて頭を下げて、ゆっくり上げる「お辞儀アクション」が伝える印象とは?
こんにちは。
身近な人間関係で起きるささやかなトラブルが、多くの人の心を傷つけたり悩ませたリしています。
そのことは、相手の発する「ことば」に信ぴょう性が感じられない場合にも起こりがちです。
相手の話す「ことば」に対して、何となく疑いを感じる場合は、相手の表現する「身体の動き(アクション)」に強い影響を受けているのです。
はっきりとは目には見えない相手のアクションから、「怪しい!」と人は感じるのです。
「わかりやすい!」、「信頼できる!」、「はっきりしている!」、「感じが良い!」と感じる時もやはり、相手のアクションから感じているのです。
さて、次の映像ロボットの「お辞儀アクション」からは、いったいどのような情報が発信されているのでしょうか?
※お辞儀アクション(5)の静止画↓
このロボットの静止画像は、下に向かって力を抜く「虚脱の動き」を使って頭と上体を下げて、上に向かって力を入れないでゆっくり頭と上体を上げる「お辞儀アクション」の一連の動きの一瞬をとらえたものです。
「お辞儀アクション」とは、上の静止画像のような瞬間的な身体の形態ではなく、「お辞儀」の開始から終了までの一連の連続した動きのことです。
このロボットの実際の「お辞儀アクション」は、下の動画で確認してください。
※お辞儀アクション(5)の動画↓
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この「お辞儀アクション」のように、脱力して頭と上体を下げて、ゆっくり上げるお辞儀は、一般的には感じが良い悪いではなく、「特別な感情」を伝えます。
なぜならば、この「お辞儀アクション」は、①降参や敗北の気持ち、」②無気力、③反省などを伝える場合に表現されるお辞儀だからです。
スポーツの試合に惜しくも敗北した選手たちが力尽きてうなだれる様子や、親に叱られた幼児や先生に注意された低学年の児童たちに見られます。
自分の非で招いた失敗やトラブルに対する心からの反省を表現したり、全力を尽くした後の敗北を受け入れたりする場合などのアクションです。
そして、反省の気持ちや、敗北の無念さを、「ことば」よりもはるかに強く分かりやすく表現します。
ところが、人は往々にして①降参や敗北の気持ちや②無気力や③反省等の「ことば」を相手に伝える場合に、なかなかこの「お辞儀アクション」を伴うことができません。
実はそのことによって、相手からのお詫びや反省の「ことば」に対して、何となく信ぴょう性が感じられずに、お詫びや反省の「ことば」を聞けば聞くほど不愉快に感じてしまうのです。
例えば、
「大変なご迷惑をおかけしまして、本当に申し訳ありませんでした」
「今後は二度とこのような失敗をしないように、注意します」
「これは確かに私共の責任です、お詫びいたします」
などの、お詫びや反省の「ことば」を繰り返し聞かされたとしても、全く溜飲が下がらず、逆にいっそう怒りが込み上げてくることがあります。
この一番の原因は、相手がお詫びや反省の「ことば」と共に、今回ご紹介した「お辞儀アクション」を伴わなかったり、「ことば」とは裏腹の「お辞儀アクション」を伴ったりすることによって生じているのです。
そして大変悩ましいことに、大抵の人には、これらの「お辞儀アクション」が見えないために、いっそう相手の「ことば」に悩まされてしまうのです。
次回は、20.「 力を抜いて頭を下げ、力を入れて頭を上げる「お辞儀アクション」が伝える印象とは?」について説明します。
※なお明日は、「入りやすい店売れる店」(日本経済新聞社)の1986年版を更新します。
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