14.日本人は店員から、「お辞儀」や「うなずき」や「案内」の「動き=アクション」を学んでいる
こんにちは。
コミュニケーションにおいては、「ことば」よりも「身体の動き(しぐさ=身振り手振り)」がはるかに多くの情報と本音を伝える役割を果たしていることを説明してきました。
13種類の身体の動き(以後はアクションと呼びます)があることと、それぞれのアクションが伝える情報についてはお分かりいただけましたでしょうか?
それでは、私たち日本人は、コミュニケーションに不可欠なアクションを、どこの誰から教わっているのでしょうか?
挨拶、お礼、お詫び、お願いをする際の「お辞儀のアクション」はいったい誰から教わったのでしょうか?
返事や相づちをする際の「うなずきのアクション」は、誰から教わったのでしょうか?
方向や場所を伝える際の「案内アクション」は、誰から教わったのでしょうか?
家庭や地域や学校や職場で、きちんと教わったと言える人はごく一部に違いありません。
私たちは、「お辞儀」と「うなずき」と「案内」のアクションですら、実は誰からも教わってはいないのです。
「人の動き」という観点からの観察では、私たちはこれらの動きをリアルショップの店員から学んでいるのです。
なぜならば、店舗間の激しい競争や客からの厳しい指摘によって、店員のアクションは日々洗練されているからです。
そして私たち客は、店員から提供される、「感じが良いアクション」を、見よう見まねで習得しています。
したがって、日本人の「お辞儀アクション」と「うなずきアクション」と「案内アクション」は、店員が客に対して行う、「お辞儀アクション」と「うなずきアクション」と「案内アクション」の大きな影響を受けているのです。
次回からは、リアルショップで店員が行う「お辞儀」と「うなずき」と「案内」のアクションについて、順番に説明していきます。
※なお明日は、「入りやすい店売れる店」(日本経済新聞社)の1986年版を更新します。
星座の場所を
応援クリック
お願いいたします。
人気ブログランキングへ
【関連記事】
1.一点注意の動き&64の(4)店員の動きが客の安心感を高める(化粧品・クリニーク)
2.全体注意の動き&64の(5).店員の動きが客の安心感を高める(化粧品・クリニーク)
3.注意不明の動き&65.店員の身体信号が客を呼ぶ決め手(実演販売・百貨店内)
4.不注意指示の動き&66.売れる店員はアクションを知っている(総菜販売・百貨店内)
5.下に向かって力を入れた「うなずき」は、自信や責任感を感じさせる
6.上に向かって力を抜いた動き(協調の動き)を伴った「うなずき」は協調や賛同を表現する
7.上に向かって力を入れる動き(独断の動き)を伴った「うなずき」は威嚇や主張を表現する
9.話しながら繰り返される「接近の動き」は、やる気や熱心さを伝える
10.前に向かって勢いよく進む「突進の動き」は、唐突で強引な印象を伝える
11.後ろに向かって素早く引く「機敏の動き」は、テキパキと対応する印象を伝える
12.後ろに向かってゆっくり下がる「退避の動き」は、消極的で慎重な印象を伝える
13.じっとして動かない「不動の動き」は、何を考えているか分からない印象を伝える
| 固定リンク
« 69の(2).接触型店から引き込み型店へ 贈答品店の改善(和菓子・とらや)※1986年当時 | トップページ | 69の(3).接触型店から引き込み型店へ 贈答品店の改善(和菓子・とらや)※1986年当時 »
「◆13人の店員と13人のお客様の相性」カテゴリの記事
- 31.手や身体を外側に開くようにしながらさし示す『案内アクション』から伝わる情報とは?(2017.12.20)
- 28.「うなずきアクション」から相手の本音が見抜ける(2017.12.13)
- 14.日本人は店員から、「お辞儀」や「うなずき」や「案内」の「動き=アクション」を学んでいる(2017.11.10)
- 182.「動かない店員」が13タイプのお客様に接客したら?(2015.02.18)
- 181.動かないお客様は、同じく動かない店員とは、気が合うけれどもなかなか購入できない。(お客様を遠ざける「なわばり主張」の店員のアクション)(2015.02.17)
コメント