10.前に向かって勢いよく進む「突進の動き」は、唐突で強引な印象を伝える
こんにちは。
見えたり聞こえたりしないにもかかわらず、相手が話す「ことば」よりも、はるかに大きな影響を伝えているのが身体の「動き」(しぐさ=身振り手振り)です。
しかし、身体の「動き」ははっきりと目には見えないために、相手が話す「ことば」を中心としたコミュニケーションが行われているのが現状です。
そのことが様々な人間関係において、行き違いや誤解を生み出し、多くの人の悩みの要因となっています。
そのことが少しでも解決されることを願って、「13種類の身体の動き」を説明しています。
今回は「13種類の身体の動き」の内、十個目の⑩「突進の動き」について説明します。
⑩「突進の動き」とは、次の映像ロボットが表現している動き(アクション)のことです。
手や身体を使って、前に向かって勢いよく進む動きのことです。
そして、相手に対して唐突で強引なイメージを表現する時の動きです。
このロボットのカット(静止画像)は、「突進の動き」を伴って、相手に名刺を差し出す一連の動きの一瞬をとらえたものです。
動きとは、上の静止画像のような瞬間的な身体の形態ではなく、「突進の動き」の開始から終了まで、つまり名刺を差し出す開始から終了までの一連の連続した動きのことです。
実際の「突進の動き」はこちらで確認してください。
さて、あなたがビジネスにおいて、突然訪問をしてきた相手と「名刺交換」を行うという機会は珍しくないと思います。
その際、「名刺交換」を行う相手が、「突進の動き」を伴って、あなたに名刺を差し出してきたとしても、ほとんどの場合、あなたは相手の「突進の動き」に気づくことはありません。
なぜならば、
「お忙しいところ申し訳ありません」
「本日はご挨拶だけでもと思いまして」
「突然ですが、○○会社の△△と申します」
「アポイントも取らずに申し訳ありません」
などの、突然の訪問に対するお詫びやお願いやお礼などを伝える相手の「ことば」は聞こえますが、相手の「突進の動き」は見えないからです。
そのために、あなたは、相手が表現している「突進の動き」からではなく、相手が話す「ことば」によって相手の印象を決めたり理解したりしてます。
ところが、名刺交換をした相手が、強引で乱暴な「ことば」等はを全く話していな
いにもかかわらず、相手が何となく強引で乱暴そうなイメージを感じる場合があります。
それは、相手が前に向かって勢いよく進む「突進の動き」を伴って、あなたに名刺を差し出し、その後も「突進の動き」を繰り返し伴いながら話をしたからなのです。
前回の「接近の動き」の時と同様に、今回の「突進の動き」も、相手が名刺を差し出しただけで、あなたに対して相手の印象が伝わるのです。
前回の「接近の動き」と今回の「突進の動き」と、次回の「機敏の動き」、次々回の「退避の動き」以上のそれぞれの動きを伴った四種類の名刺の差し出し方を見抜くだけで、相手がどのようなタイプであるかということを大よそ把握することができます。
次回は、⑪「機敏の動き」について説明します。
※なお明日は、「入りやすい店売れる店」(日本経済新聞社)の1986年版を更新します。
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