5.下に向かって力を入れた動き(攻撃の動き)を伴った「うなずき」は、自信や責任感を感じさせる
こんにちは。
10月12日のニフティニュースで、『北海道大学は、うなずき、首振り動作を操作し、魅力、好ましさ、近づきやすさといった人物の印象を評価する実験を行った結果、うなずいた場合、好ましさと近づきやすさの評定値が、首振りや静止したままの場合に比べて30~40%上昇したと発表した』と報じられています。
まだまだ「うなずき」の研究としては初期の段階ですが、やがては、「うなずき」の方向と圧力の違いによっては、全く異なる印象が伝わるということに関しての実験結果も発表される時期がやって来ると思います。
今回から四回に分けて、「うなずき」には四つのタイプの「うなずき」が存在していて、全く異なる印象を相手に与えるということにも触れつつ、身体の「上下の動き」について説明していきます。
人の「上下の動き」は、⑤攻撃の動き⑥協調の動き⑦独断の動き⑧虚脱の動き、以上の四つの動きに分類されます。
それでは、全部で13種類の動きの内の五つ目のアクションである、⑤「攻撃の動き」について説明します。
⑤「攻撃の動き」とは、次の映像ロボットが表現している動き(アクション)のことです。
腕や頭や上半身を使って、上から下に向かって力を入れる動きのことです。
強い自信や主張を表現する時の動きです。
このロボットのカット(静止画)は、一連の「攻撃の動き」の一瞬をとらえたものです。
「攻撃の動き」とは、このような瞬間的な身体の形態ではなく、「攻撃の動き」の開始から終了までの一連の連続した動きのことです。
実際の「攻撃の動き」はこちらで確認してください。
力強い「うなずき」や「お辞儀」や、机やモノを叩くような手の動きがこの「攻撃の動き」です。
しかし、あなたの上司や部下や友人や知人らが、あなたに向かって話をしながら、この「攻撃の動き」を頻繁に行ったとしても、あなたはなかなか気づくことができません。
なぜならば、
「はい」
「その通りです」
「違います」
「お預かりします」
「ありがとうございました」
などの返事や相づちやお礼の「ことば」は聞こえますが、「攻撃の動き」は見えないからです。
したがって、相手が賛成してうなずいたか、相手がお礼のお辞儀をしたかなどについては分かりますが、どのような「動き」の「うなずき」や「お辞儀」をしたかについては気づかないのです。
実は、返事や相づちやお礼の「ことば」に伴われる「うなずき」や「お辞儀」が、どのような「動き」であるかによって、「ことば」以上に多くの情報が表現されているのです。
しかし、大抵の人は、見えない「攻撃の動き」の情報は無視して、聞こえる「ことば」の情報だけで、相手とのコミュニケーションを行っているのです。
私たちの様々な人間関係を非常に悩ましいものにしている多くの誤解や勘違いが生じるのは、実はこの「動き」の情報が無視されていることに原因があるのです。
ちなみに、攻撃の動きによる「うなずき」を行うと、自信や責任感が相手に伝わります。
次回は⑥「協調の動き」について説明します。
※なお、本日より「入りやすい店売れる店」(日本経済新聞社)の1986年版は、次回より隔日で更新していきます。ご了承ください。
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