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2017年10月22日 (日)

66.売れる店員はアクションを知っている(総菜販売・百貨店内)※1986年当時

こんにちは。

従来から、「しぐさ=身振り手振り」は、コミュニケーションをうまく行うための補完的な要素だと考えられています。

そのために大抵の人は、決してコミュニケーションの出来不出来を左右するものだとは考えていません。

ところが、コミュニケーションの上手な人は、「しぐさ=身振り手振り」こそが、相手に与える重要な情報を発信していることに気づいています。

なぜならば、「しぐさ=身振り手振り」とは、コミュニケーションにおいて一番大きな役割を担っている「動作信号」だからです。

この「しぐさ=身振り手振り」(動作信号)のことを理解していただくために、13種類の人の動きをご紹介しています。

さて今日は、四つ目の④「不注意指示の動き」について、ご説明します。

④「不注意指示の動き」とは、次の映像ロボットが表現している動き(アクション)のことです。

 

Photo_2

 

手や指を使って、自分が向いていない方向(外側)を指し示す動きのことです。

相手の注意をそらしたり、話を散らかしたりする時に行われる動きです。

このロボットのカット(静止画)は、あくまでも一連の「不注意指示の動き」の一瞬をとらえたものです。

「不注意指示の動き」とは、このような瞬間的な身体の形態ではなく、「不注意指示の動き」の開始から終了までの一連の連続した動きのことです。

実際の「不注意指示の動き」は
こちらで確認してください。

話の内容とは全く関係のない方向や場所を指し示して、話をはぐらかしたり散らかしたりするこの「不注意指示の動き」は、TVのバラエティ番組に出演している漫才師やお笑い芸人の得意芸となっています。

笑いを取るためのボケたセリフは、この「不注意指示の動き」を同時に行うことによって、いっそう強調することができるからです。

しかし、あなたの上司や部下や友人や知人の中にも、この動きをする人は多く含まれています。

いつも話があちらこちらに散らばって、ちっともまとまりのない話をする上司や、非常に行動的であるにもかかわらず、とんちんかんな結果を招きやすい部下や、話が当てにできない友人などがいるはずです。

それらは、その人が行う「不注意指示の動き」が原因となって生じているのです。

にもかかわらず、あなたは、ほとんど相手の「不注意指示の動き」に気づくことができません。

なぜならば、

「それは確か隣の部屋にあります」
「それは次の角を右に曲がった左側です」
「改札口の右側にポストがあります」
「銀行に行った後で郵便局に行きます」

などと話しながら、無関係な方向や場所を指し示しますが、話す「ことば」の内容さえ間違っていなければ、「不注意指示の動き」はなんら問題にはならないからです。

ただ、「不注意指示の動き」を伴う人からは、何となく不自然なイメージが伝わるものです。

以上、今回の④「不注意指示の動き」と、前回までの①「
一点注意の動き」、②「全体注意の動き」、③「注意不明の動き」が四つの「回転の動き」です。

人の身体の動きは、「回転の動き」と「上下の動き」と「前後の動き」に大別されますが、次回は「上下の動き」の内の⑤「攻撃の動き」について説明します。

さて今日は、「66.売れる店員はアクションを知っている(総菜販売・百貨店内)※1986年当時」をお読みください。


(なお、本文は1986年初版の拙著「入りやすい店売れる店」の原文のままです)

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66.売れる店員はアクションを知っている(総菜販売・百貨店内)※1986年当時

この店は百貨店の食品売り場の中の惣菜コーナーにある店です。

どこの百貨店の総菜コーナーにいっても、そこは様々な食品のにおいと店員のにぎやかなかけ声に溢れています。

お目あての商品を探して回遊する客にとって、人で込み合う通路や店員の活気ある動きは、ショッピングをするときの一つの楽しみになっています。

さて、そのような状況の中でも売り上げのあがる店とそうでない店があります。


Souzai1

惣菜を売る店は、ほとんどが接触型店です。

しかも店員が客空間に出て販売することが多いので、店員がどのように行動するかということが、売り上げの決め手になります。

この店の店員も客空間に出て、かけ声をかけながら客の注目をひきつけようとしています。

このとき決して動きを止めて客を待つようなことはしません。

商品を並べたり、包装の準備を整えたり、キビキビと働いています。

おもしろいのは、客が商品を見に近くへ寄ってきてもその客に対して話しかけないことです。

店員は客が商品を選んでいる間、その客を無視して客のいない方を向いて声をかけています。

この店員のアクションはなわばりを解除するので、客は安心して商品をひやかしにやってきます。

初めからひやかし客も寄よせつけない他の店に比べて、この店が売り上げをあげるのは当然のことでしょう。

客は、自分の気のむくままに商品を検討できる安全な店が好きなのです。

次回、「67の(1).失敗を招きやすい接触型の贈答品店(和菓子・駅ビル内)※1986年当時」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「入りやすい店売れる店」日本経済新聞社・1986年版より抜粋したものです)

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