8.下に向かって力を抜く動き(虚脱の動き)を伴った「うなずき」は威嚇ややる気がなく攻撃性がないことを表現する
こんにちは。
相手に与える情報が異なる四種類の「うなずき」を紹介しつつ、13種類の身体の動きについてご説明しています。
(1)下に向かって力を入れる「うなずき」(23日説明済)
(2)上に向かって力を抜く「うなずき」(25日説明済)
(3)上に向かって力を入れる「うなずき」(27日説明済)
(4)下に向かって力を抜く「うなずき」
さて今回は、(4)下に向かって力を抜く「うなずき」について説明します。
そのためには、13種類の身体の動きの内の八つ目の「虚脱の動き」を理解することが必要になります。
⑧「虚脱の動き」とは、次の映像ロボットが表現している動き(アクション)のことです。
腕や頭や上半身を使って、上から下に向かって力を抜く動きのことです。
相手に対して攻撃性がないことや、やる気がないことを表現する時の動きです。
そして、「虚脱の動き」とは、このロボットの静止画のような瞬間的な身体の形態ではなく、「虚脱の動き」の開始から終了までの一連の連続した動きのことです。
実際の「虚脱の動き」はこちらで確認してください。
さて、下に向かって力を抜いて頭を下げる「うなずき」は、この「虚脱の動き」を伴った「うなずき」です。
しかし、あなたの上司や部下や友人や知人らが、あなたの話に対してこの「うなずき」を使って返事や相づちを打ったとしても、あなたはなかなか気づくことができません。
なぜならば、
「はい、ええ」
「良いと思います」
「賛成します」
「直ぐにやります」
などの相手の相づちや返事の「ことば」は聞こえますが、「虚脱の動き」を伴った「うなずき」は見えないからです。
たとえ、相手の「うなずき」に気づいたとしても、大抵の人は下に向かって力を入れた「うなずき」なのか、下に向かって力を抜いた「うなずき」なのか、あるいは上に向かって力を入れた「うなずき」なのかの違いまでは見分けられずに、同じ「うなずき」をしたと解釈してしまいます。
そのため、相手がはっきりと「うなずき」を伴って「直ぐにやります」と言ったにも関わらず、なかなか行動を開始せず、なかなかやる気を見せない相手のことを全く理解することができません。
相手は、確かに「うなずき」を伴って「直ぐにやります」と返事をしましたが、「ことば」とは裏腹に、本当はあまりやる気がしないと言うことを「虚脱の動き」を伴った「うなずき」をして表現していたのです。
相手の本心は、「ことば」ではなかなか分かりませんが、「動き」を使ってはっきりと表現されているのです。
次回(明後日)は⑨「接近の動き」について説明します。
※なお明日は、「入りやすい店売れる店」(日本経済新聞社)の1986年版を更新します。
星座の場所を
応援クリック
お願いいたします。
人気ブログランキングへ
【関連記事】
1.一点注意の動き&64の(4)店員の動きが客の安心感を高める(化粧品・クリニーク)
2.全体注意の動き&64の(5).店員の動きが客の安心感を高める(化粧品・クリニーク)
3.注意不明の動き&65.店員の身体信号が客を呼ぶ決め手(実演販売・百貨店内)
4.不注意指示の動き&66.売れる店員はアクションを知っている(総菜販売・百貨店内)
5.下に向かって力を入れた「うなずき」は、自信や責任感を感じさせる
6.上に向かって力を抜いた動き(協調の動き)を伴った「うなずき」は協調や賛同を表現する
7.上に向かって力を入れる動き(独断の動き)を伴った「うなずき」は威嚇や主張を表現する
| 固定リンク
« 68の(1).理想的な三空間設計が販売力を爆発させる(和菓子・叶匠寿庵)※1986年当時 | トップページ | 68の(2).理想的な三空間設計が販売力を爆発させる(和菓子・叶匠寿庵)※1986年当時 »
「◆86年版入りやすい店売れる店」カテゴリの記事
- 80.大人の街をつくる三空間設計(原宿・表参道)※1986年当時(2018.02.28)
- 79.若者はなわばり解除した空間に集まる(原宿・竹下通り)※1986年当時(2018.02.26)
- 78の(6).ひやかし安全信号を売る店に人が群がる(ファンシーショップ・ハッピードア)※1986年当時(2018.02.23)
- 78の(5).ひやかし安全信号を売る店に人が群がる(ファンシーショップ・ハッピードア)※1986年当時(2018.02.21)
- 78の(4).ひやかし安全信号を売る店に人が群がる(ファンシーショップ・ハッピードア)※1986年当時(2018.02.19)
コメント