9.話しながら繰り返される「接近の動き」は、やる気や熱心さを伝える
こんにちは。
現在でもほとんど無視されている、コミュニケーションにおける、相手の身体の動き(しぐさ=身振り手振り)は、「ことば」よりもはるかに多くの情報と本音を表現しています。
あとは、私たちが相手の身体の動きが語る情報について知るだけなのです。
前回まで、(1)回転の動き4個と(2)上下の動きの4個を説明しました。
今回からは、(3)前後の動き4個を順番に説明していきます。
それでは、13種類の身体の動きの九つ目の⑨「接近の動き」について説明します。
⑨「接近の動き」とは、次の映像ロボットが表現している動き(アクション)のことです。
手や身体を使って、前に向かってゆっくりと進む動きです。
そして、相手に対して積極的で前向きであることを表現する時の動きです。
このロボットのカット(静止画像)は、「接近の動き」を伴って、相手に名刺を差し出す一連の動きの一瞬をとらえたものです。
動きとは、上の静止画像のような瞬間的な身体の形態ではなく、「接近の動き」の開始から終了まで、つまり名刺を差し出す開始から終了までの一連の連続した動きのことです。
実際の「接近の動き」はこちらで確認してください。
あなたは、ビジネスにおいて様々な場所でいろいろな方々と「名刺交換」をされると思います。
ところが実際に、「名刺交換」を行う相手が、「接近の動き」を伴って、あなたに名刺を差し出してきたとしても、ほとんどの場合、あなたは相手の「接近の動き」に気づくことができません。
なぜならば、
「突然で申し訳ありません」
「いつもお世話になっております」
「○○会社の△△と申します」
「どうぞよろしくお願いいたします」
などの挨拶やお詫びやお礼や会社名や相手の氏名などを伝える「ことば」は聞こえますが、「接近の動き」は見えないからです。
そのために、あなたは、相手が表現している「動き」からではなく、相手が話す「ことば」によって相手の印象を決めたり理解したりしているのです。
ところが、名刺交換をした相手が具体的にはやる気や熱心さを感じさせる「ことば」を話してないにもかかわらず、相手のことをやる気があって熱心そうなイメージの人だと感じる場合があります。
それは、前にゆっくりと進む「接近の動き」を伴って、あなたに名刺を差し出し、その後も「接近の動き」を繰り返し伴いながら話をしたからなのです。
大変興味深いことに、多くの人は見えたり聞こえたりしているものよりも、見えないもの「人の身体の動き」(しぐさ=身振り手振り)の方にはるかに強い影響を受けているのです。
近い内に、あなたが名刺交換をする機会がありましたら、相手の話すことばよりも、相手の「前後の動き」に注意を払ってください。
果たして「接近の動き」をとらえることができるでしょうか?
次回は、⑩「突進の動き」について説明します。
※なお明日は、「入りやすい店売れる店」(日本経済新聞社)の1986年版を更新します。
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