7.上に向かって力を入れる動き(独断の動き)を伴った「うなずき」は威嚇や主張を表現する
こんにちは。
前回、「うなずき」には、相手に与える情報が異なる四種類の「うなずき」があるということをお話しました。
(1)下に向かって力を入れる「うなずき」(23日説明済)
(2)上に向かって力を抜く「うなずき」(25日説明済)
(3)上に向かって力を入れる「うなずき」
(4)下に向かって力を抜く「うなずき」
さて今回は、(3)上に向かって力をいれる「うなずき」について説明します。
そのためには、13種類の身体の動きの内の七つ目の「独断の動き」を理解することが必要になります。
⑦「独断の動き」とは、次の映像ロボットが表現している動き(アクション)のことです。
腕や頭や上半身を使って、下から上に向かって力を入れる動きのことです。
相手を威嚇したり、相手に対して主張を曲げないことを表現する時の動きです。
そして、「独断の動き」とは、このロボットの静止画のような瞬間的な身体の形態ではなく、「独断の動き」の開始から終了までの一連の連続した動きのことです。
実際の「独断の動き」はこちらで確認してください。
さて、上に向かって力を入れて頭を上げる「うなずき」は、この「独断の動き」を伴った「うなずき」です。
しかし、あなたの上司や部下や友人や知人らが、あなたに向かって話をしながら、この「独断の動き」を伴った「うなずき」を繰り返したり、あなたの話に対してこの「うなずき」を使って返事や相づちを打ったとしても、あなたはなかなか気づくことができません。
なぜならば、
「賛成できません」
「方針は変えられません」
「はい、はい」
「なるほど、なるほど」
といった考えや返事や相づちの「ことば」は聞こえますが、「独断の動き」を伴った「うなずき」は見えないからです。
たとえ、相手の「うなずき」が見えたとしても、大抵の人は上に向かって力を入れる「うなずき」と、下に向かって力を入れる「うなずき」の違いまでは見分けられずに、同じ「うなずき」をしたと解釈してしまいます。
そのため、相手がはっきりと「うなずき」をして相づちを打ったにも関わらず、自分に賛成している場合と反対している場合があるために、「うなずき」は不確かなものであると感じられてしまいます。
しかし、下に向かって力を入れる「うなずき」(攻撃の動き)は、相手に対して賛同する「うなずき」ですが、上に向かって力を入れる「うなずき」(独断の動き)は、あくまでも自分本位な「うなずき」なので賛同しているとは限らないのです。
次回(明後日)は⑧「虚脱の動き」について説明します。
※なお明日は、「入りやすい店売れる店」(日本経済新聞社)の1986年版を更新します。
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