店は商品や店員が客を引きつけているのではなく、サクラパワーが客を引きつけている
こんにちは。
「店員空間のない、引き込み・回遊型店」は下のイラストのような構造の店です。
もしもあなたが客として、この構造の店に初めて入ってゆくとしたら、何が一番気になるでしょうか?
それは、店員がどこにいて、何をしているかということだと思います。
店員が店内で他の客に接客中の場合は、ほとんど抵抗なく入ってゆくことができるはずです。
しかし、店員が接客中でない場合には、店の中に他の客がいるかいないかが気になるはずです。
一人でも先客がいる場合は大変入りやすく感じますが、一人も客がいない場合には、強いプレッシャーを感じつつ、店に入って行くことになります。
つまり、ほとんどの客は、店内に他の客(先客)がいるかいないかということを、最も気にしているのです。
したがって、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」の店員は、一人目の客を店内に招き入れることが一番大切な仕事となります。
一人目の客さえ店内に滞留させることができれば、その後は、店員が自分の「なわばり」を解除する何倍ものパワーを発揮して、二番目、三番目の客を引きつけてくれるからです。
このように考えると、店は商品や店員の力で客を引きつけているのではなく、何らかの理由で店内に滞留する客の力=サクラパワーこそが、次の客を引きつけているということになります。
実は、「店員空間のない引き込み・回遊型店」においては、雇用することも、給与を支払うこともしない「客」が、働き頭だったのです…。
以上のことを、考慮しつつ今回の「50.引き込み・回遊型店③店員空間がない場合のアクション術(4)客が客を呼ぶサクラパワー」をお読みください。
(なお、本文は1986年初版の拙著「入りやすい店売れる店」の原文のままです)
星座の場所を
応援クリック
お願いいたします。
人気ブログランキングへ
50.引き込み・回遊型店③店員空間がない場合のアクション術
(4)客が客を呼ぷサクラパワー
引き込み・回遊型の店では、なんといっても最も目をひくのは客の動きです。
店員空間がある場合もない場合も、店全体の大部分を占めているのは回遊型の商品空間とそれを見る客のための客空間ですから、その中を客がどれくらい自由に動いているかということがその店の活気をつくりだします。
一般に引き込み・回遊型店は客が中にはいりにくいので、間口を広くとって客の吸い込みをよくすることが必要です。
入り口が広くなって見通しがよくなると、通路と店の境界線があいまいになるので客は店内にはいりやすくなります。
店の外から店の中の様子がよく見えることは、一般の客を安心させます。
けれども店の中がよく見えるだけに、店員の様子や客が一人もいない状況もよくわかってしまいます。
このため、引き込み・回遊型店が繁盛するためには、常に店内に客がいるような状態を保っておかなければなりません。
店内の客数が増えてくると、外からその様子がよく見えるだけに客の動きそのものが強い魅力を発揮します。
客が最もひきつけられるのは、商品でも店員のアクションでもありません。
それは他の客が大勢集まっている姿なのです。
客がたくさん集まっている様子はその場所に何か非常に魅力的なものがあり、しかもそこが安全であるということの強力なメッセージです。
店内でこのような状況がおきれば、それは次から次へと新しい客をひきつけて、しばらくの間はまったく客が途切れないサクラパワーをひきおこします。
次回、「51.引き込み・回遊型店③店員空間がない場合のアクション術(5)店員は動くディスプレー」に続く。
(※以上の文章とイラストは、拙著「入りやすい店売れる店」日本経済新聞社・1986年版より抜粋したものです)
星座の場所を
応援クリック
お願いいたします。
人気ブログランキングへ
【関連記事】
1.売れる店にはアクションがある
2.客を引きつける店員のアクション(その1)
3.客を引きつける店員のアクション(その2)
4.客を遠ざける店員のアクション(その1)
5.客を遠ざける店員のアクション(その2)
6.なぜ客はアクションに反応するのか
7.アクションと身体信号
8.コミュニケーションにおける①「動作信号」とは?
9.水平面の動作とは?
10.垂直面の動作とは?
11.矢状面の動作とは?
12.コミュニケーションにおける②表情信号とは?
13.コミュニケーションにおける③視線信号とは?
14.コミュニケーションにおける④空間利用信号とは?
15.15.コミュニケーションにおける⑤話し言葉信号⑥音声信号とは?
16.コミュニケーションにおける⑦接触信号とは?
17.コミュニケーションにおける⑧性別年齢信号とは?
18.コミュニケーションにおける⑨容姿信号とは?
19.コミュニケーションにおける⑩におい信号とは?
20.店員が評価される身体信号10ポイント
21.店にはタイプがある ①店を構成する三つの空間
22.商品空間と店員空間と客空間の三空間からなる「店の四分類」
23.こういう店が接触型店(店員空間が狭い場合)
24.こういう店が接触型店(店員空間が広い場合)
25.店員空間が狭い場合のアクション術(その1)
26.店員空間が狭い場合のアクション術(その2)」
27.店員空間が狭い場合のアクション術③店員の動きが客を呼ぶ
28.店員空間の狭い場合のアクション術④そ知らぬふりが成功の秘訣
29.店員空間が広い場合のアクション術①店員が並んでいては客がこない
30.店員空間が広い場合のアクション術・みんなで動けば活気が溢れる
31.客を集める商品空間づくり①商品空間のなわばり解除
32.客を集める商品空間づくり②ひやかし安全信号が客を呼ぶ
33.こういう店が引き込み型店①店員空間が狭い場合
34.こういう店が引き込み型店②店員空間が広い場合
35.店員空間が狭い(引き込み型店)場合のアクション術①待っているだけでは客がこない
36.店員空間が狭い(引き込み型店)場合のアクション術②早すぎる接客アプローチは失敗のもと」
37.店員空間が広い(引き込み型店)場合のアクション術①動きの演出が客を引きつける」
38.店員空間が広い(引き込み型店)場合のアクション術②広い店員空間は舞台である」
39.店員空間が広い(引き込み型店)場合のアクション術③広い店員空間を生かす店員のスタイル」
40.客をひきとめる商品空間つくり
41.こういう店が引き込み回遊型店①店員空間がある場合
42.こういう店が引き込み回遊型店②店員空間がない場合
43.引き込み・回遊型店①店員空間がある場合のアクション術
44.引き込み・回遊型店②店員空間がある場合のアクション術
45.引き込み・回遊型店①店員空間がない場合のアクション術
46.引き込み・回遊型店②店員空間がない場合のアクション術」
47.引き込み・回遊型店③店員空間がない場合のアクション術(1)誠実さを伝えるアクション
48.引き込み・回遊型店③店員空間がない場合のアクション術(2)責任感を伝えるアクション
49.引き込み・回遊型店③店員空間がない場合のアクション術(3)熱心さを伝えるアクション
| 固定リンク
コメント
発送も早く梱包も丁寧で、何より、手書きの手紙が入っていて心が温かくなりました!
また機会があったら、こちらのお店をのぞいてみたいと思います♪
ありがとうございました!
スーパーコピーブランド 送料無料 内祝い https://www.sakurago.net/product/detail-7636.html
投稿: スーパーコピーブランド 送料無料 内祝い | 2020年12月14日 (月) 18時03分